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コラム

シーズン真っ盛り!イカメタルを知ろう

暑い時期だからこそ

夏といえば夜釣り──そんな季節にぴったりなのが「イカメタル」。

暑さを避け、涼しさを感じながら楽しめるナイトゲームとして、近年ますます注目を集めています。
手軽さと奥深さを兼ね備え、誰でも夢中になれるのがこの釣りの魅力。

今回は、ジャッカルならではの楽しみ方や、釣果を左右するタックル選びのコツを交えながら、イカメタルの魅力を余すところなくご紹介します。夏の夜を最高の時間に変えるイカメタル、始めるなら今です。

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WHAT IKAMETAL

◆「イカメタル」とは?

イカメタルとは、鉛スッテと呼ばれる専用のルアーを使って、夜間にイカを狙う釣りのスタイルです。主にケンサキイカやヤリイカがターゲットで、船からの釣りが中心。
専用のタックルを使い、潮やイカの活性に合わせてルアーの重さやカラーを使い分けていくのが特徴です。
アタリは繊細ですが、ハマれば連発も期待できる奥深い釣りです。夏の風物詩として近年ますます人気が高まっています。

◆イカのシーズン

イカ釣りのシーズンはターゲットによって異なりますが、一般的に夏から初秋にかけてはケンサキイカ、冬から春にかけてはヤリイカがメインになります。特に夏の夜釣りは涼しさも相まって人気が高く、イカメタルのベストシーズンとされています。地域によっては春イカや秋イカと呼ばれるアオリイカも楽しめ、季節ごとに違った魅力があります。一年を通して様々な種類のイカが狙えるのが、この釣りの奥深さです。

◆道具の使い分けが釣果を伸ばすコツ!

その日その日によって釣れるエギは異なりますが、釣果を伸ばすために最も重要なのは“使い分け”です。たとえ釣れ続けるカラーを見つけたとしても、さらにローテーションを取り入れることで、数だけでなくサイズアップも狙うことができます。
とにかく大事なのは、根気強くイカに向き合い続けること。これこそが、イカメタルで結果を出すための鉄則です。

プロ直伝!「オモリグ」と「イカメタル」の的確な使い分けとは?

田中亜衣プロが実釣を交えながら解説

今さら聞きづらい…と思っていた方にもわかりやすく、基本から応用までを丁寧に紐解きます。この機会に改めて基礎を整理し、実釣に活かせる確かな知識を身につけましょう。

出船前のタックル準備

今回訪れたのは、鳥取県・逢坂港の「新北斗丸」。

出船は、まだ日が完全に沈みきらない夕刻。
「まずはオモリグで探っていく」と田中亜衣プロ。
リーダーと仕掛けを手際よく準備していく。

「仕掛けはしっかり伸ばす」と言いながら、腕いっぱいにリーダーを広げる田中プロ。

最初に選んだのは【ゲキダキオモリグシンカー 30号/グロー】。

「ゲキダキオモリグシンカーにはブラックとグローの2色があるけど、グローのほうが集イカ力は強い。イカがその日グロー好きだったら、特に効く」

ただし、イカがオモリグそのものを抱いてしまうケースも少なくない。
そんなときはシンカーをブラックに変更し、エギ側をグロー系に切り替えるのがセオリー。

こうしたちょっとしたコツで、釣果が大きく変わるのがイカ釣りの奥深さでもある。

【夕方】最初のポイントに到着 日が沈む前の探り

最初のポイントについた田中プロ。イカ釣りは基本的に日が沈み、船に灯が点いてからが本番だがまだ日が沈んでいない夕方にも釣れることは多々。

日中、イカはボトム付近に広範囲で散らばっているため、じっくりアピールできるオモリグで効率よく狙うのがセオリーだ。

潮は比較的緩やか。リーダーは1.5mとやや長めの設定。
「これがピンと張ってなかったら、イカが噛んでもアタリが取られへんねん」と田中プロ。
リーダーの張り具合ひとつが、釣果に直結するという。

仕掛けを丁寧にボトムまで沈めたら、数回シャクってドロッパーを跳ね上げる。
そのままテンションを抜かずにフォールさせ、5〜10秒ほど静かにアタリを待つ。
無反応なら、すぐに再びシャクリ→テンションフォールを繰り返す。

一連の動作は単純だが、テンションのかけ方、シャクリ幅、間の取り方──そのすべてが微妙な調整の積み重ね。
この反復の中にこそ、イカ釣りの醍醐味が詰まっている。

しばらくして1杯目を獲得。

いよいよ点灯!さらに広範囲を探っていく

辺りも暗くなってきたところで、船のライトが点灯。しかし、まだ空にはわずかに明るさが残る。
この時間帯は、引き続きオモリグで広範囲を探りながら、イカを集めていく。

先ほどと同じように、カーブフォール、ステイを繰り返す。

スミを盛大に吐きながら上がってきた、まさに活きの良い一杯。

エギ3種類の違い

ここで、ジャッカルからリリースされているエギ3種を紹介しておきたい。
今回のように潮の流れが比較的緩やかな状況下で、ロングステイを意識した際、それぞれのエギが見せる挙動には明確な違いがある。

この違いを理解し、状況に応じて使い分けていくことで、釣果へと確実に繋がっていく。
細かな違いは、理屈よりもまず実際に使って体感してみること。それが何よりの近道だ。

イカメタル開始!

日もすっかり暮れ、光源は船の灯りだけ。
カラーやエギを少しずつ変えながら、どの色に明確なアタリが出るかを探っていく。

同じカラーで何度か試すなど、さまざまなパターンを丁寧に探っていく田中プロ。
徐々に、今日の“アタリパターン”が見えてきたようだ。

ライトが効き始め、潮もあまり動かない状況。イカも浮き始めてきたのでオモリグからイカメタルにチェンジ。

使用するのは【ゲキダキイカメタルリーダー/ダブル】。短いリーダーにオモリグで反応の良かったカラーのドロッパーを2つ装着する。
下に着けるのは【ゲキダキスッテメタル 20号/レッドヘッドグリーン ブルーグロー】。

しばらくすると、弱いアタリがポツポツ。イカはどんどん浮いてきているようで、24m辺りから釣れ出した。イカが浮いてくるにつれて、イカメタルにシフトチェンジするのが良いという。

イカが乗っていたのは、一番下にセットした【ゲキダキスッテメタル】。
本来オモリ役として配置したスッテでも、しっかりアピールして釣果につながる。「そこがゲキダキメタルのすごいところ。侮れないね。」と田中プロは語る。

探るときはテンポよく、本命のボトムはじっくりと攻めるのがポイント。
イカメタルでは、ヒット時に竿が突っ込むだけでなく、テンションがふっと抜ける。

イカメタルの誘い方について

イカがどのレンジにいるかわからない時は、広範囲を探るように巻いて誘う。
その場のイカを狙ってレンジをキープしたい時は、「シャクる→止める」を繰り返したり、大きくシャクってからテンションフォールさせると効果的。テンションフォール中にイカがエギを抱くと、竿がまっすぐになる。
このように、イカメタルの誘い方にはさまざまなパターンがあるようだ。

積極的に誘うのも有効だが、ロングステイさせないと反応しない場合もある。その日のイカの反応に合わせて、誘い方を柔軟に変えるのがコツ。

カラーを変えてアタリに違いが出るのかを探る

ここで、これまで好調だったカラーとは全く異なる系統のカラーで新たなヒットパターンを探っていく。

誘っていると、イカではなく魚が糸に触れたような感覚が。
こうしたときはチャンス。田中プロ曰く、魚がアタった直後にイカが乗ってくることが多いという。

カラーを変えた後も問題なくキャッチ。様々なカラーを試して、アタリを探っていく、これがイカメタルの楽しいところ。

イカメタルリーダーの使い分け

船のレギュレーションにもよるが、ドロッパーを2つ装着できる”ダブルタイプ”なら、効率的にアタリカラーを見つけやすいためオススメ。

低活性時やスレた状況では、ナチュラルな誘いができる“ロングタイプ”が効果的。
ドロッパーをキビキビ動かしたい場合は、“ショートタイプ”を選ぶのがよい。
エギの種類やカラーだけでなく、リーダーも使い分けることで、さらに釣果アップが期待できる。

ロッドを変更。”竿頭専用機”

ロッドを「ゲキダキシャフト/GDS-C50H」に変更。圧倒的な操作感で、誘いを入れた後、瞬時にブレが収束し、誘い後すぐに出るアタリを捉えることが可能なモデルだ。

ティップが近いので合わせやすいと話す田中プロ

緩急をつけやすく、一瞬であれば海が荒れている状況でも止めやすい。早いテンポでレンジを探っていきたいときにも使いやすい、まさに万能ロッド。

「ぐるぐるぐる」と5回ほど巻いて、2〜3秒ステイ。反応があったポイントでは、しつこく攻めるのがコツだ。

「攻めているのは、こういう竿。だから私は“竿頭専用機”って呼んでる。」
ただし、神経を研ぎ澄ませないと使いこなせない、繊細な一面も併せ持つロッドだという。

引き続きイカを釣り上げていく田中プロ。

繊細さと攻めのバランスが求められる中、田中プロはそのロッドを巧みに操り、次々とイカを掛けていく。状況を見極めた誘いとタックル選び――その一つひとつが、釣果を大きく左右することを改めて感じさせる展開となった。

MOVIE

実際の釣行の様子をYouTubeにて配信中。詳しい情報やロッドの動かし方など解説付きでご覧いただけます。

ジャッカルイカメタル製品

ジャッカルからは多数のイカメタル製品が発売中です。
どんな状況にも合わせてお使いいただけるラインナップでイカメタル攻略の幅が広がります。

GEKIDAKI SUTTE(ゲキダキスッテ)

イカメタル専用のスッテ型ルアー。
コンパクトながらも高比重設計により、フォールと操作性のバランスが絶妙。潮が速い状況でもラインを立てやすく、レンジキープ力に優れています。また、独自のカラーラインナップとリアルな布巻きボディが、警戒心の強いイカにも効果的にアピール。ヘッド形状には水受けの良いカップを採用しており、わずかなロッド操作でもしっかりとアクションを伝えます。さらに、フッキング率を高めるための専用設計のカンナを搭載。特に、日中のスローな誘いやディープエリアでの攻略において、威力を発揮する一本です。初心者からベテランまで幅広く使える万能スッテです。

GEKIDAKI SUTTE METAL(ゲキダキスッテメタル)

基本性能に忠実な設計で、幅広い状況に対応するメタルスッテ。フロント重心設計により、誘い後のフリーフォール時に素早く横向き姿勢を作り出し、イカに強くアピール。円柱状ボディはヒラつきを抑えてまっすぐフォールし、複雑な潮流下でも高い静止性能を発揮します。また、太軸カンナを採用することで変形などのトラブルを抑え、釣行中の手返し効率を向上。視認性と実績を兼ね備えた“イレグイカラー”は、特定条件下で劇的な釣果を生むポテンシャルを秘めています。10〜40号までの豊富なサイズ展開も魅力で、水深や潮流に合わせた選択が可能。あらゆるフィールドで安定したパフォーマンスを発揮する、頼れる一本です。

GEKIDAKI DROPPER /DROPPER DRIFT(ゲキダキドロッパー/ドロッパードリフト)

オモリグ釣法に特化して設計され、複雑な潮流にも馴染みやすく、安定した水平フォールでイカにアピールする専用エギ。潮抜けの良いシャープなボディと、潮を捉えるフラット形状のスタビライザーウエイトにより、常に安定したフォール姿勢を維持します。実績十分な“イレグイカラー”シリーズは、視認性と誘引力を両立。ラインナップは、荒れた状況に強い鉛製モデルと、超スローで落とす亜鉛製「DRIFT」の2タイプ。いずれもイカメタルで出番の多い2.5号サイズを採用し、状況に応じた使い分けが可能。オモリグゲームにおいて信頼できるドロッパーです。

GEKIADKI DROPPER 2.5 50°(ゲキダキドロッパー50°フォール)

オモリグ釣法に新提案。ジャッカルが着目したのは“フォール姿勢”の使い分け。
約50°の前傾姿勢で沈下し、従来のカラーやスピードだけでは反応しない状況を打破します。
前方重心設計と増量羽根により、潮を捉えて安定したフォールを実現。沈下後もロングステイでしっかり誘えるため、“釣れない時間”を“釣れる時間”に変える一手となるでしょう。

GEKIDAKI オモリグシンカー

イカに与える違和感を抑えた”オモリグ専用”シンカー。
しゃくり上げ時に発生するシンカーの暴れを抑えることによって、ドロッパーの性能を引き立てることに貢献。
細身ボディで快適にしゃくり上げ動作を行うことができるため、疲れの軽減に繋がります。

GEKIDAKI イカメタルリーダー

イカメタルを最大限楽しむための仕掛けセット。様々なシチュエーション、多種多様なスタイルに対応する4つのラインナップ。
「トラブルが少ない」に拘りつつも、シンプルな仕様に仕上げました。
巻きグセを軽減するために、円形仕掛け巻きを採用。また、扱い易く、張りのあるフロロカーボンラインを使用しています。



GEKIDAKI SHAFT(ゲキダキシャフト)

微細なアタリを可視化する超柔軟ソリッドティップを搭載。視認性を高めるティップマーキングや、糸絡みを軽減するスパイラルガイドシステムにより快適な操作性を実現。全ガイドにチタンフレームSICリングを採用し、軽量かつ強度も確保。2ピース仕様で持ち運びも容易。アタリの少ない状況で真価を発揮する1本です。

GEKIDAKI SHAFT RB(ゲキダキシャフトRB)

イカメタルの基本に忠実な“リアルベーシック”モデル。あらゆる状況に対応する5機種を揃え、「誘う・止める・掛ける」を軽快にこなせます。柔軟かつ視認性の高い特殊ソリッドティップに加え、トラブルを抑えるスパイラルガイド、信頼の富士工業製ガイドを採用。視認性に配慮したティップマーキングと2ピース設計で、扱いやすさと実釣性能を両立したエントリーにも最適な一本です。

GEKIDAKI SHAFT EXTRO(ゲキダキシャフトエクストロ)

ゲキダキシャフトの進化形「ゲキダキシャフトエクストロ」は、“柔”を極めたハイブリッド仕様。EXTRO構造のカーボンフルソリッドブランクがしなやかさと強靭さを両立し、微細なアタリも逃さない特殊ソリッドティップと一体化。視認性の高いティップマーキングやスパイラルガイド、チタンフレームSICガイドなど、実釣性能を徹底追求。2ピース設計で携行性も抜群な、上級者志向の1本です。

釣った後は

どの釣りにも言えることですが、釣ったら終わりではありません。タックルの掃除やイカの後処理など、次も気持ちよく釣りを楽しむための“締め”までが釣行です。
特にイカメタルでは、スミ汚れがタックルや衣類に残りやすいため、早めの手入れが肝心。釣った後の丁寧な処理が、次回の釣果や快適さにもつながります。片付けまで含めて“イカメタルの楽しさ”を味わいましょう。

イカメタルを深く知る

ジャッカルの公式ホームページやYoutubeでは、スタッフによる実釣レポートなどを掲載しています。
現場のリアルな情報を知る手掛かりとして、ぜひご活用ください。

COLUMN
解説

イカメタルをはじめよう

ソルトウォーターフィールドスタッフ/松本裕之

レポート

【福井・越前オーシャンクイーン】
イカメタル「ゲキダキシリーズ」で攻略

ソルトウォーターフィールドスタッフ/鈴木洋太郎

解説

イカメタル初心者だった僕がどのようにタックルを選んだか

ソルトウォーターフィールドスタッフ/木田勝也

レポート

「GDS-S65M-OMO×玄界灘」——三位一体で挑む、初夏のイカメタル開幕

ソルトウォーターフィールドスタッフ/鈴木洋太郎

YouTube

【イカメタルロッド】小さなアタリを捉らえる “ゲキダキシャフト”を解説 / ジャッカル