イカメタルをはじめよう/松本裕之
みなさんこんにちは。松本裕之です。
この夏、イカメタルデビューしてみませんか?私がイカメタルをオススメする理由は、大きく3つあります。
1)日没から夜にかけての釣りなので夏場でも涼しく、日焼けが気になる方でも安心。
2)ライトなタックル、準備するものも少なく手軽に楽しめる釣りであること。
3)持って帰ってからの保存や調理が簡単であること。
数ある釣りのジャンルの中で、初心者でもチャレンジしやすい要素が満載です。
1)日没から夜にかけての釣りなので夏場でも涼しく、日焼けが気になる方でも安心。
イカメタルは船に乗船して釣りをします。
出船時間は夕方から。日没前に出船しますので、夏場でも涼しくなってからの釣りになります。日が沈む際に低い位置から太陽の光を浴びることになるので、日没までは紫外線対策をしてください。正面から紫外線を浴びることになるのでサングラスやフェイスマスクを用意しておいた方が良いでしょう。
日没前後の海では天気が良ければ、日本海側なら水平線に沈む夕陽を見ることができます。わずかな時間に刻々と海や空の彩りが変わる瞬間をぜひお楽しみください。
日没後は気温が下がります。念のため長袖の上着を一枚ご用意ください。熱帯夜と言われる真夏の夜でも、海では風が吹くと肌寒く感じることがあります。
あとは、イカ墨がかかることがあります。服に染み付いたイカ墨は酸素系漂白剤で落とすことができますが、汚れてもよい服装と下船後の着替えがあると安心です。
2)ライトなタックル、準備をするものも少なく手軽に楽しめる釣りであること。
タックルは、
・イカメタルロッド
イカメタルのロッドは身長ほどの長さのものが多いです。初心者の方は短めの取り回しのよいロッドがオススメです。ゲキダキシャフトの「GDS-C510ML/Bait Casting」や「GDS-C64M/Bait Casting」が扱いやすいでしょう。
・リール
小型のベイトリールでカウンター付き(水深表示付き)のものがオススメです。ラインシステムは、PE0.6号か0.8号を200m巻いて、リーダーは(先糸) は2.5号(10lb)か3号(12lb)を2ヒロ(約3m)ほどとります。
・仕掛け
トラブルが少なくシンプルな「ゲキダキイカメタルリーダー」がオススメです。最初はスッテが2本取り付けることができる「ゲキダキイカメタルリーダー」のショートかロングをご用意ください。
・ルアー
ゲキダキイカメタルリーダーの上にはスッテ、下にはイカメタルを装着します。スナップと呼ばれるカラビナのようなものがついているので、そこに装着するだけでセット完了です。
スッテは「ゲキダキスッテ」、イカメタルは「ゲキダキスッテメタル」がオススメです。イカメタルは時期や水深によって号数(重さ)が変わるので事前に乗船する船に確認してご用意ください。よく釣れているカラーも聞いておくと良いでしょう。
・クーラーボックス
35L前後くらいがおすすめです。イカが直接氷や溶けた水に触れないよう、1杯ずつビニール袋に入れるとクーラーも汚れないですし、帰ってからの保存が手間要らずになります。
釣り自体はとてもシンプルです。船長がアナウンスする水深にリールのカウンターのメモリ(水深)をあわせて、その水深の前後にスッテとイカメタルを漂わせるようにします。
誘いはフワッとロッドを持ち上げたり、シェイクしたり、巻き上げたり落としたり、じっと動かないでいたりと様々です。釣れている人の誘いを見て真似をするのが良いでしょう。
分からないことがあれば船長に質問してみましょう。
3)持ち帰ってからの保存や調理が簡単であること。
釣れたイカを1杯ずつビニール袋に入れた状態で、冷凍庫にいれておくだけ。水洗いなどの下処理は不要です。調理する時に水洗いをしてください。イカは家庭用の料理包丁で調理をすることができます。新鮮なイカはとてもおいしいですし、冷凍しておくことで後日にお刺身でいただくことができます。
釣って楽しい、食べておいしい。
みなさんもぜひイカメタルをはじめてみてください。きっとハマると思います。
初めての方への専門用語ガイド
○イカメタル・・・専用のメタルスッテ(鉛スッテ)などを使って、船からイカを狙うゲーム
○スッテ・・・「スッテ」とは、日本古来のイカ釣り用の漁具のこと。スッテは大きく分けて2種類。 オモリが付いている「鉛スッテ」と、オモリの付いていない「浮きスッテ」があります。