好調の北海道サクラマスジギング/ 甲斐 隆之介
北海道の甲斐です。今回北海道 胆振沖での「サクラマス ジギング」をレポートします。
前日に海域全体で2,000本以上釣れた翌日の釣行となった今回。
果たしてどこまで釣れるのだろうか?、、、はたまた厳しくなっているのだろうか?、、、
あまり期待をしすぎずに釣行に臨みました。
今回はメーカー縛りを設けずに前日の釣果や釣れ方をトレースして、釣れる要素を見つけるのが目的。
天候的には風も波もなく、かなり穏やかな海況でしたが、海水温がどうやら前日から3〜4度ほど下がっている様子。前日からの大幅な水温低下の影響はかなり大きく、回遊魚であるサクラマスは間違いなく動きがあると考えておりました。
また、大潮も絡んでおり、潮は前日以上に走っている状態。ジグの操作や狙い棚へのアプローチもかなりテクニカルになっており、間違いなく容易ではなさそうです。
ロッドはバンブルズRB
状況踏まえてロッドは、
○BBRB-C661
○BBRB-C662
の2本体制で、よりアプローチを繊細に行いました。
朝イチは10〜30mラインの指示棚を念入りに探ります。
潮がかなり走っており、僕のいた左舷はカイコミ側になっていてしゃくりのインプットがやや難しくなりやすく、定期的に入れ直しをしながらアプローチを繰り返しておりました。
その中で入れ直しの際に、キャストしたジグ(他社製品)のファーストフォール時に、18mでラインストップしてサクラマスをキャッチ。ジグ(他社製品)を使っている際、ジグが逆側側に段々と流されており、流されるほどジグがよく泳ぐようになり、そうなるほどサクラマスからの反応は悪くなりました。
そこで、「ジグが泳ぎ過ぎるのを嫌っているのでは?」と考え、アプローチするジグの選び方やアクションを色々と修正していきました。
その理屈を元にローテした上でキャッチには至らなかったものの、サクラマスからの反応を得られたジグは、
○「バンブルズジグ サクラマスSpecial セミロングの180g」
○「アンチョビメタル Type-1の130g」
の2種類。
アプローチのキーとは、、、
カラーが良かったというよりは、走っている潮に対しての貫通力と潮の下にジグが入った時の泳ぎの弱さが肝だと考えます。キャッチしたジグ(他社製品)はショアでよく見るリアバランス形状をオフショア用に改良したもの。
そのため、流れの下から上に引いた際にはテールを振りながら泳ぎます。この動きはサクラマスがアグレッシブに泳力のあるベイトを意識して捕食している際は効くと思いますが、基本的には自然界では小魚が速い流れに対して逆らいながら泳ぐということが少ないと考えた時に不自然になると考えました。
そこで、流れの上にキャストして棚までフォールをさせるようにしたときに、フォールでバイトを得られました。恐らくこれが今回のアプローチのキーになったと思います。
潮が走っている間は上にキャストして、ラインをなるべく下に流さないようにコントロールして、下にラインが入ったらピックアップして入れ直すようにしたところから反応が得られるようになりました。
そこから自社アイテムに落とし込んだのが、「アンチョビメタル Type-1」と「バンブルズジグ サクラマスSpecial セミロング」でした。
「アンチョビメタルType-1」はリアバランスなので、潮の貫通性能は「バンブルズジグ サクラマスSpecial セミロング」以上と考えます。
ただ、多面体がそこに対して阻害する要素となってしまいまいます。
というのもインプットが強く入った場合にホバリングしてしまうので、フォールまでにラグが生まれてしまいます。ホバリング時の反応がかなり悪く、滞空時間が長いほど見切っている印象だった当日にはやや不向きな要素で、ホバリングが入ったしゃくりでは反応がありませんでした。
「バンブルズジグ サクラマスSpecial セミロング」は浅棚でも180gをベースに使用しました。
ジグ自体のウエイトを重くして、自重でフォールスピードを出すように工夫。インプットはロッドの戻りで飛ばすのではなく、自重で曲がったロッドに一回転分のリトリーブでロッドを絞り込み、その戻りでピョンとジグを飛ばすイメージです。このアクションをワンピッチで行えれば、ジグはホバリングすることなく、フロント側を左右に傾げる程度に跳ねながらしゃくり上げられます。
このパターンは潮が走っている時よりは弱まり始めている時の方が効果的で今回もそのタイミングでのバイトでした。
結果としてキャッチには至らなかったものの、反応を得られるアクションや状況に合わせたアプローチ、ベイトに合わせたアプローチをするための判断材料などか得られたので次に活かせそうです。