ビンビンメタルTG フックチューンの秘密
激流ぅー、爆流ぅぅぅううう♪ 鯛ラバ大好き、田中亜衣ですっ。
茹だるような夏の暑さも懐かしく感じられるようになり、ちょっぴりセンチメンタルな田中亜衣でございます。
すっかり秋ですね。
皆さまいかがお過ごしですか?
アタシはというと、
年中変わらずの食欲がさらにヒートアップする食欲の秋に日々恐怖を感じて過ごしております。
てか、本当は全くセンチなところは持ち合わせておりません(笑)
でっ、真鯛たちはと言うと…
初夏からイワシなどのベイトフィッシュを捕食したり、それらを捕食しないにしてもベイトフィッシュを感じて食欲旺盛になり、スイッチの入りやすい真鯛が徐々に増え…
今は、これから迎える冬に向けて脂肪を蓄えるがためにさらに食欲旺盛になる季節ですね。
ほんと、人間とさほど違わないです(笑)
そんなこれからの季節、まだまだベイトフィッシュを意識したアプローチが有効になるのですが、皆さんはどんな感じで攻めてますか?
ルアーをベイトフィッシュのサイズに合わせる?
ルアーの波動をベイトフィッシュと似たものを選ぶ?
フラッシングの強いルアーを使う?
とまぁ、いろんなアプローチがあると思います。
その中でも一番オーソドックスだけど、まだまだ知られていない部分の多いのが、
メタルジグでのアプローチ!
そこで最も活躍するのが、初夏に発売となったタングステン製のメタルジグ
「ビンビンメタルTG」です。
アタシも開発に携わったルアーで、ポッテリとして複雑な「形状」から発する独特の波動がこのルアーのキーなのです。
真鯛という魚…
アタシが思う真鯛が好きなルアーは…
あまり急なアクションを好まず、どちらかというと直線的な動きの中にある「揺らぎ」を好み、通常は捕食スイッチの入り方も地道な魚。
とまぁ、ルアーで狙う魚の中では少し異質な真鯛さんなのです。
「直線的な中にある揺らぎ」
タイラバでの動きは正にそんな感じですよね。
タイラバをシャクったりストップ&ゴーなど、変速させる釣り方もありますが、正直なところそれがキモじゃなく波動を強く出したいのならネクタイの素材や形状を変えてステディーにリーリングする方が良いような気がします。
と、少し話は脱線しましたが、
ジグに求められるのも同様で、直線的な動きの中で揺らぎ、その揺らぎは派手なものじゃなく、追従している真鯛が至近距離から見て分かるくらいの微妙な揺らぎ。
その動きを出せるかがこのジグの開発のコアな部分でした。
そんなこんなで完成して皆さんに使ってもらっているビンビンメタル。
実はさらに状況により動きを変えてアプローチすると伸びしろがあり楽しいルアーなんですよ。
動きを変えると言ってもワンピッチジャーク、スローピッチ…とかのアクションをつけるのではありません。
何度も言いますが、真鯛という魚は、どうも派手なアクションをあまり好みません。直線的な動きが基本なので、あくまでもタダ巻きでのアプローチです。
では、どう変えるのかと言うと…
「フックセッティング」
ここからは少し難しい話かもしれませんが、ビンビンメタルはフロントフックを装着してパッケージングされています。あと、別売りパーツでフロントフック、リアフックが発売されてます。
これらをカスタマイズしてその時一番のセッティングにするのですが、フックを付けたり外したりすると何が変わるのか?
フッキングする確率が変わる?
いえいえ、そんなことよりももっと重要な事があるんです。
それはルアーの「アクション」です。
タダ巻きをしたビンビンメタルは、その腹部にあたる水流で揺らぎます。
となれば当然ことながらバーチカルと斜め引きでは揺らぎの幅も違います。
「一番よい揺らぎを出すためのラインの角度」
これは、使っているうちに自然に分かる最初のノウハウ。
パッケージから出したフロントフックオンリーのセッティングで有効なのが45度くらいの斜め引きです。
逆を言えば、この角度が基本となり、その時に一番良い揺らぎをするセッティングがパッケージされたセッティングなのです。
では、フロントフックとリアフックの両方を付けたらどうなるのかと言うと、揺らぎが少し強くなります。
リアフックが抵抗になりフック自体が左右に揺れ、その反動でボディーが揺らぐのです。
例えば、バーチカルでアプローチした時、ビンビンメタルのアクションは斜め引きと比べて腹部に水流があたりにくく揺らぎが小さくなります。
そんな時にリアフックをプラスしてあげるとリアフック装着で得た揺らぎで小さくなった揺らぎをカバーして「良い揺らぎ」を発します。
さらに揺らぎを大きくする方法は、先ほどのフロントフックとリアフックのセッティングに鯛ペケをセットするのです。
セットの仕方はリアフックにチョン掛け。 鯛ペケをセットした分、リアフックの抵抗が大きくなり揺らぎも大きくなるということです。
フロントのみ < フロント+リア < フロント+リア+鯛ペケ
なんとなく分かりますか?
言葉での説明は難しい…
頑張ってもう少しお付き合いくださいませー。
これらのセッティングを応用した実釣例でさらにコアな部分に迫ります。
フックセット実用例
真鯛の活性がイマイチな日、
ラインの角度は45度とフロントオンリーのセッティングで最高のアクションをする状況。だけどフロントだけではフックアップが難しく、乗ってもすぐにバレるような状況なのでリアフックをプラスしたい!
これ、良くあるのですが
そのままリアを付けて誘うと…
バイト数は半分以下に。ただでさえ活性が低いのにバイトが減ると心が折れます。
そんな時、どうしましょう?
アタシはいつもワンサイズかツーサイズ重たいビンビンメタルにチェンジしてフロント+リアフックのセッティングにします。
さっきより重いビンビンメタル…
もうおわかりですね。
重たいビンビンメタルを使うことによりラインの角度をバーチカルに近づけることにより揺らぎを小さくするとリアフックをプラスしても「揺らぎ過ぎ」を防ぐことができるのです。
「揺らぎ過ぎ」が決してダメなのではないのですが、真鯛が好むアクションから比べると少し強くなっちゃうのです。
それだけ真鯛という魚はアクションに対して繊細な魚種だと思うんです。
とまぁ、長々と話しましたが
ターゲットを真鯛に絞って誕生したビンビンメタル。
鯛ラバと併用して真鯛を攻略してみてください。
きっと、真鯛釣りの幅が広がりますよ。
それでは皆さま
よい釣りを…