COLUMN
コラム

日本海で炸裂!スルメデス祭り!!

激流ぅー、爆流ぅぅぅううう♪
鯛ラバ大好き、田中亜衣ですっ。

日が暮れるのも早くなり、センチメンタルな今日この頃…すっかり秋ですね。
この前なんて、釣りに行く道中に外気温が13度って表示があったり…

そんなこれらからの季節、真鯛にとっては快適なシーズン
活性も上がって盛り上がるよねぇー♪

秋から冬にかけて、ベイトの動きも盛んになり、それを追うフィッシュイーター達もテンションアゲアゲー♪真鯛も例外ではなく、来る冬に備えベイトをお腹いっぱい食べるんで良い釣りができることも多くなりますね。

そこで出番なのが「スルメデス」

言わずと知れたビッグベイト!

先週、訪れた西舞鶴のトップスジャパンさんでの釣行の話を交えながら「スルメデス」を中心に当日の釣り方からルアーチョイスまでを話したいと思います。

超大作のレポートなので、
頑張って読んでくださいねっ 笑

日本海・舞鶴でディープドテラ

この季節は、全国いろんな遊漁船の釣果情報をチェックしてます。
それは先ほど述べたとおり、ベイトの動きが活発になりハマると大釣りが期待できるから、この作業は毎日の日課になってます。

そんな中、トップスジャパンさんの釣果情報はここのところ絶好調ぉー♪
このチャンスをみすみす逃す手はないもんねっ!

ポイントに着いてスタートフィッシング
先ずは、スルメデスLサイズの白イカ。

予想どおり、鳥も多くベイトの気配がムンムンだったら当然よねっ。

でっ、すぐにバイト!

もぞっ…………

あれ?見切られた…?
早速、回収して歯型チェック

スルメデスはワーム素材で出来ているため歯型がよく付くんです。

すると本体の後部に小さな歯型が…

たぶん40センチくらいの真鯛の歯型。
周りでもポツポツ上がってくるのはそのサイズ…

でもね、スルメデスで狙うサイズにしては小さいけど十分に喰ってくるサイズ。

それよりも弱く重みのないバイトが気になるなぁー

スルメデスじゃないのかなー

って、思っちゃいますよね。

ポツポツですが周りで釣れているのはシリコンのネクタイ。
サイズは、40センチクラス。

とりあえず、シリコンのネクタイにチェンジしてみると…

バイトっ!

ありゃ、また乗らない↓
てか、乗りそうもないくらいの小さなバイト。

スルメデスでもシリコンネクタイでも弱いバイト。
でも、スルメデスの方が若干重みがのしかかってた。
「これやったらスルメデスの方がいいなぁー」

そう思い、先ほどのスルメデスのリグをアジャスト。

・カラーをチェンジ
・ヘッドを重たく

正解に近づけようと、この二つをアジャストしてみた。

カラーチェンジ

カラーで釣れる釣れないじゃなくて、バイトが変わることは知っている方も多いと思います。
たとえば蛍光オレンジなら「ツン」と触るだけのバイトの時、似たようなオレンジゴールドフレークに変えると「ガツガツガツ」とバイトが強くなったりというようにショートバイトばかりで、フックアップまで持ち込めないような時は、カラーが合ってないことが多いです。
そうした時、すかさずアジャストしてバイトが強く出るカラーを探せば真鯛に出会う確率は上がります。

ヘッドを重くする理由

必要以上に重くする理由でパッと思いつくこと…
あなたならどんな事を想像しますか?

スラスラとたくさん出てくる人は、かなりのタイラバマニア(笑)

・手返しを速くする
・着底感をハッキリさせる
・フォールスピードを速くする
・糸ふけを軽減させる
・筋トレ………(笑)

ここでヘッドを重たくしてまでアタシがやりたかったことは、BIG REDを釣る確率を上げること。

連日のように釣れているBIG RED
このチャンスを生かすも殺すもちょっとしたことに気を配るルアーチョイスとアジャストでしかありません。

フォールスピードの速いルアーは水押しの力が大きいです。
ボトムへ向かって落ちていくルアーが水の抵抗に逆らって押すという力です。
解りやすく言えば、大きな船の引き波は小さな船の引き波より大きくトルクがある…
みたいなことです。
さらに、スルメデスを使うと体積が大きくなり水押し力も増します。

では、水押し力が大きいと何がいいのか?
それは、波動です。
ここでの波動とは、人間でいうところの「音」だと考えてもらうと分かりやすいです。
映画などで空から爆弾が落っこちてくる時の「ヒューーーン」っていう風を切る音。
これが水の中では波動となり、「側線」いわゆる耳の代わりをするところで魚達は感じているのです。

体積が大きければ大きいほど
スピードが速ければ速いほど
波動は大きくなるのです。

それを利用してタイラバがフォールするときに散った個体の側線を刺激し遠くの真鯛にもタイラバの存在をアピールしたいのです。

でっ、大きな個体は目が大きいため視力も良く、小さな魚と比べ遊泳力もあり、側線で感じた物体を確認しようと近くまで寄ってくることができます。

なので大きな波動(音)で遠くまでアピールして、タイラバの周りにBIG REDを引き寄せる確率を上げるという作戦です。

で、ヘッドを重いものにチェンジし、ルアーはスルメデスLを続投して、先ほどのバイトが弱かったためカラーは「夜光イカ」にチェンジ。

夜光イカというカラーを選んだ理由は、シチュエーション。

当日の天候は晴れ、潮の色もクリアー、ボトムは砂地
ディープまでそこそこの光量がとどいて、さらに砂地ということからボトム付近は結構な明るさがあるということ。

ん?ん?ん?
だったらなんでグローなの???

ですよねー
グローカラーで発光させても意味ないじゃん!
と、思いがちですが
逆に曇りの日や夕まずめのような光量の少ない時でのグローカラーは爆発力はありません。

きっと、明るい場所でのグローは真鯛にとって仄かに光り周りの景色と同調して、違和感のなく捕食できるカラーなのかもね。

てか、理由はハッキリしないけどね

これは、アタシが昔から釣りをやってて感じたこと
なのでアタシが一番信じれることなのょ♪

あっ、このことは
真鯛の他に青物なんかにも当てはまりますょ。

このようにタイラバゲームにおいてアジャストすることは釣果アップのためには欠かせません。

パターン発見 スルメデス祭り

リールを巻いて真鯛を誘いながら
これでバイトがなければ次はこのカラー…
潮が効いてないからヘッドの重さを…

などと次の一手を考えながらアジャストして、それがハマった時がタイラバゲームの醍醐味なんですよねっ♪

でっ、巻き巻き再開

ラインを400メートル出した辺りで

もぞっ………………… グーーーー

ラインにゆっくりと重みが掛かりロッドがジワーっと曲がりはじめ…

きたよーーーーっ!

これはスルメデスでよくあるアタリ

ガンっ!とかゴンっ!とかハッキリとしたものではなく、ゆっくりとしたバイト。

真鯛は本当のエサだと思ってるのかな?

恐々と食べ物かそうでないかと確かめながらのバイトではなく、ガブっと食べてスルメデスを咥えながらその場をゆっくり立ち去る…
そんな感じのするバイトなんです。

そんなゆっくりとした重みを感じそのまま巻き続けるとさらに重みのあるトルクでグググーーーっと

ここでゆっくりと大きくロッドでフッキング
「ゆっくり大きく」が大事てす。
ガンっと瞬発力に任せフッキングしても400メートル先のフックにはなんの力も伝わりません。
リールを巻きながらゆっくりとロッドを煽る感じです。

ルアーをアジャストしてすぐのヒット
このハマった感じがたまらないっす♪

グイっグイっとした大きなストロークでのファイト
間違えなくBIG RED
そう思うと手に汗握るのは何年経っても変わらない(笑)

76cm 5.6kg

いやー、ジビれるー♪

そこからは言わずと知れたスルメデス祭り。
同船されてたお客さんも次々とスルメデスにチェンジされて…

ナナマル…ハチマル…

BIG REDがこんなに簡単に釣れていいの?(笑)
てな具合で夕方まで釣れ続いて帰る頃には、皆さんの表情も心地よい疲労感でいっぱいでした。

まだまだその大きさから「スルメデス」をリグるのに抵抗のある方も多いと思いますが、少なくてもこの日同船された方々にはスルメデスのポテンシャルを知ってもらえたはずです。

「まだ使ったことないよ」
「そんなデッカいルアーで釣れるの?」という方、ベイトの気配がムンムンのこれからの季節、「スルメデス」という今までとひと味違ったタイラバゲームを楽しんではいかがですか?

ついつい追記♪

スルメデスへのバイトポイント

全くの余談ですが…
スルメデスへの真鯛の歯型は、アタシの経験上スルメデス本体の中央部に集中しています。

サワラや太刀魚などの非常に歯の鋭い魚種はベイトの向きなどあまり考えずに噛めるところを噛んで引き裂くといった感じの捕食行動をします。

それとは逆に青物などの基盤らしきものが見当たらずヤスリのようなザラザラした歯のある魚種はベイト前方に回り込み、頭から丸呑みします。
これは、ベイトを追いかけ尾から食べちゃうと歯がないから砕けずに体内でヒレや鱗、エラなどが引っかかるからです。

一方、真鯛はというと
貝類や甲殻類などをバリバリと砕く歯と顎をもっています。
捕食は吸い込みながら砕くといった感じで、そのズングリムックリな魚体から想像できるように青物ほどスピードがないためイカやイワシ類を追うのはあまり得意ではないでしょう。
だけどイカやイワシ類はカロリーも高く真冬に備えての秋の荒喰いやプリスポーニング時の荒喰いには欠かせないベイトです。
そうした真鯛がベイトを捕食すると
「とりあえず、ベイトに追いついて何処でもいいから捕まえたい」と、考えているかはわかりませんが、ターゲットのど真ん中を狙ってバイトし、少々外れても傷を負わずことでエサにありつけると思ってるように思えます。

何が言いたいかというと…
以上のことからスルメデスに残った真鯛の歯型はボディー中央部に集中しているのだと…

てな感じで注意すべきはフックのセッティング

コレも重要なファクターなので次回にお話することに…

ではでは、皆さま
良い釣りを♪