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【田中亜衣の鯛ラバ アカデミー Vol.2】タックルセレクトを分析する(外海編 & ロッドセレクト)

前回の鯛ラバ アカデミー Vol.1では、田中亜衣さんがホームグラウンドとして通う大阪湾エリアを想定した近海 内海&湾をご紹介しましたが、

今回は遠征や潮の流れの早い外海エリアを想定したタックルセレクトとロッド&リールについてご紹介いたします。

 

【外海&遠征セレクト】

ボックス:ジャッカルタックルコンテナ/カー&ボートモデル & ハードケース

 

ケース1:ビンビン玉ヘッド(遠征&外海セレクト)

ビンビン玉TG 遊動式 / ビンビン玉TG 遊動式ヘビーモデルNEWビンビン玉TG 遊動式 /ビンビン玉爆流

近海セレクトより重いウェイトまでをカバーしているのが特徴。初めてのフィールドでは釣り場のクセがわからないので幅広いセレクトでむかいます。九州や日本海エリアのディープドテラパターンや、潮の流れの早い海峡エリアも想定し、ヘビーモデルの156g/195g/234gまでをラインナップ。

 

亜衣’s アドバイス 〜せっかくの遠征だからこそ、いろいろ試して経験したい〜

私が遠征する場合の多くは取材などが絡む事が多いので、絶対に外すことが無いようにタックルは多めになります。過去の経験から鯛ラバにはそのエリア特有のパターンやクセがあることが少なくないので幅広い選択肢を可能にするセレクトですね。

取材ではなくプライベートでの遠征もしますが、ただ釣りたいというだけではなく、そのタイミングにその場所での釣りを経験することで、自分の鯛ラバゲームの戦略の引き出しを増やす為にいろんなことを試してみるために幅広いセレクトで望みます。やはり実際に体験してみないと分からないこともありますし、間違いなく自分の鯛ラバの引き出しは増えますので、ホームグラウンドである程度経験を積んだアングラーこそ、いろいろチャレンジしてみると大きなヒントが得られるはずですよ。

 

余談ですが、ディープドテラ用に重量級ヘッドの収納ボックスにはホームセンターで購入したクッションシールを座布団代わりに引いています。ガタつくことがなくなり、運送時の衝撃でのボックス破損も減少しますのでおすすめです。

 

ケース2:スカート&ネクタイボックス(湾&内海/外海セレクト)

 

スカートやネクタイ、トレーラーのボックスは普段の湾&近海セレクトと同じものを使用。さらに大きなエサを好んで偏食している場合やディープドテラゲームを想定してスルメデスシリーズを付け加えれば鉄壁の布陣です。

●参照

ビンビン玉T+ネクタイ フィネスカーリーカーリーフィネスストレートセミカーリー

 

亜衣’s アドバイス 〜基本はいっしょ。ただし、特定の状況で爆発するロコパターンは逃さない〜

スカート&ネクタイやトレーラーについては湾&内海と同じボックスを持ち込みます。形状やカラーをほぼ網羅しているのでこのボックスがあればOK。カラーセレクトについては基本色からスタートは変わりませんが、外海などによくある岩礁帯ではエビやカニなどの甲殻類を食べている場合も多いのでシマシマ柄が有効です。

 

また、ここ一番の大鯛狙いに効果的なのがスルメデス。鯛ラバゲームのビッグベイトといえる存在で、このボリューム感から生まれるアピール力が他を圧倒することも少なくありません。いつでもどこでも使える万能アイテムではありませんが、タックルボックスに忍ばせておけばここ一番で活躍することでしょう。

 

ケース3:鯛ジギング / ケース4:フック

ビンビンメタルTG / ビンビンメタルTG TYPE SLOW + スペアフック

近海タックル同様に必携の鯛ジギング用のビンビンメタルTGとフックセット。

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鯛ジギングは鯛ラバと対をなすルアーとして切っても切れない関係。亜衣さんは遠征でも必ずタックルボックスに忍ばせています。外海や潮流の早い場所も想定して近海用より重めのウエイトまで揃えておけばOKです。(ウエイト選択は鯛ラバと同じサイズ感を基本に)

 

ケース5:小物&アクセサリー

こちらの近海用と同様のセレクト。今回の撮影では九州遠征に荷物を発送する直前だったのでこちらに移してるものがありますが、基本は近海用と遠征用ともに同じものを使用しています。

亜衣’s アドバイス 〜日焼け対策で集中力もアップ〜

よく切れるハサミやラインノッター、魚を掴むフィッシュグリップはどこでも必要なのでケースの中身ごと移動させます。グローブは寒い時期をメインに使用するネオプレーン素材のものと、春から秋にかけては日焼け対策を兼ねた耐UV素材の薄手のグローブを使い分けます。やはり海上では水面の照り返しも含めて日焼け対策は重要なテーマのひとつ。写真のスプレータイプの日焼け止めはメイクの上からでも使用できる上に持ちもいいので男女ともにオススメ。日焼けによる肌へのダメージは蓄積すると良くないので対策はお忘れなく!

 

【ロッド&リール】


  • ●どこでも基本となる主軸タックル 1(ライト〜ミディアムウエイト)

ロッド:BINBIN STICK EXTRO BSXS-C511XSUL(ジャッカル)

リール:カルカッタオシアコンクエスト200PG(シマノ)

ライン:PE 0.6〜0.8号+レッドスプール12lbs(3号/フロロカーボン)

湾&内海エリアの基軸となる1本。どんなフィールドでも必要な存在

 

  • ●どこでも基本となる主軸タックル 2(ヘビーウエイト)

ロッド:BINBIN STICK EXTRO BSXS-C511SUL(ジャッカル)

リール:カルカッタコンクエスト200PG(シマノ)

ライン:PE 0.6〜0.8号+レッドスプール16lbs(4号/フロロカーボン)

156gベースを使用。重めの鯛ラバを使用する時に愛用

 

  • ●夏のキャスティング鯛ラバやディープの速攻フォール対応。鯛ジギングもOK

ロッド:BINBIN STICK EXTRO BSXS-S66ML-TJ(ジャッカル)

リール:ツインパワーC3000(シマノ)

ライン:PE 0.6〜0.8号+レッドスプール16lbs(4号/フロロカーボン)

夏のシャローエリアやディープのバーチカル攻略に。フォールスピードを早く出来るので、鯛ラバのウエイトを1ランク軽くできるのがメリット。鯛ジギングもOK

 

  • ●ディープドテラの黄金率”511″。トルクフルなVCMがベストマッチ

ロッド:BINBIN STICK VCM BS-C511SUL-VCM(ジャッカル)

リール:カルカッタオシアコンクエスト300HG / オシアジガー1000

ライン:PE 0.6〜0.8号+レッドスプール16lbs(4号/フロロカーボン)

ディープドテラ対応。グラスコンポジットのVCMシリーズのトルクフルなパワーが秀逸。

 

亜衣’s アドバイス 〜自分のタックルがどこを攻めているかイメージできますか?〜

ロッドは、開発時から使い込んでいるビンビンスティックやエクストロシリーズを愛用しています。ディープドテラでは潮流が強いところでかなりラインが出るのでアングラーに負担が少ない方が長時間続けられます。

 

初心者におすすめのタックル2本を選ぶなら、下記のセレクトがおすすめです。

1)バーチカル:

GSW-C68SUL

ビンビンスティックRB69XSUL-ST(120gまで)

ビンビンスティック RB69SUL-ST(120g以上)

 

2)ドテラパターン

GSW-C66UL

ビンビンスティックRB610UL-ST

 

リールについて重要なことは、まず「自分のリールはハンドル1周で何センチ巻き取れているのか?」を把握すること。

カタログに目安と表記されていますが、ラインの巻量とどれだけ放出されているかで変わるので実際に計測して把握するのが大切です。具体的にはPEラインの目印を見ながらハンドル10回転でどれだけ巻き取れているのかを計算します。アングラー自身が水中で自分の鯛ラバがどのレンジをどれくらいの速さで泳いでいるのかを把握することで、狙いが明確になります。ハイギアはラインが長く出て巻取りスピードが早いと有利なディープドテラで多用します。

 

2回にわけて亜衣さんの鯛ラバタックルをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

今後もアングラー達の鯛ラバゲームがさらに楽しく、役に立てるコンテンツをお届けしますのでご期待下さい!。