COLUMN
コラム

3/1犀川解禁釣行

 3月1日(火曜日)

私のホームリバーである犀川(金沢市)の解禁日。

その解禁に合わせTIMONスタッフ藤松氏、瑞浪フィッシングパーク中村氏、中村氏の釣友である高橋氏が遠征にて犀川の川辺に立った。

本来であれば有給休暇をとり、楽しい一日を共にするところですが、しがないサラリーマンである私が準備できたのは、午前半休が精一杯でした...

 朝一、中流域のエリアに4人で入るものの、身動きの取れない窮屈さと、半日しか時間が無い焦りから、中村氏と高橋氏のガイドを藤松氏にお願いする事にし、解禁日には例年手堅い釣果を残す、下流域へと向かい移動と釣りを開始した。

格好良く言えば『テンポ良くランガン』だが、当日の状況を客観的に振り返れば、『腰が落ち着かず、竿抜けだらけのズサン行動』に終始し、あっという間に10時前となってしまった...

 そして、最下流域エリアに到着すると、現場友達が集結しており、情報交換と他愛もないお喋りで盛り上がった。

休日であるならば何時までもダラダラとお喋りするところだが、午後から仕事であり約1時間後には上がる予定をしていたため、友達に断わりを入れて一人釣り場に立った。

選んだ立ち位置は、昨年のシーズン途中から自分にとって調子のいい場所。

選んだルアーは、当然の如く九頭竜櫻を恵んでくれた『ミディア88F 5番フックチューン 金ヤマメ』。

 残り時間も少ないことからいい感じに集中力が増し、2キャストが終了した時点で、微妙に立ち位置とキャスト角度が去年とは違うと感じた。

半歩上流側に立ち位置を移動し、キャストをクロスから弱ダウンに変更した3キャスト目...

着水と同時にジャーク&リトリーブで一気に『ミディア88F』を潜らせ、その後は太い流れを感じ取りながらスティディリトリーブ。太い流れの芯を超え、ロッドに伝わる感覚が変わった瞬間に、お得意の抜くトゥイッチを入れ『ミディア88F』を踊らせた。

 刹那、『ドッン!!!』暴力的な違和感が全身を突き抜け、『ジーーーーィ』とドラグが悲鳴を上げた。

突然の出来事に少し焦りながらも、ドラグを少しずつ締める事で平常心を取り戻し、土手から一気に入水し立ち位置を整えファイトに入った。

引き出されたラインをチャンスを見ては巻取り、銀色の塊が目で確認できた時に、取り戻した平常心が再び崩れ落ちた...

なんと、リーダに流れてきた木の枝が巻きついており、枝の一部は『ミディア88F』にも干渉しているようにも見えた。土手の上の友達から『一気にすくえ』と声が掛かり、私自身もそれが得策と判断し、指でスプールを押さえ勝負に出た。

 大きく暴れられたものの、何とか絡んだ枝ごと強引にすくい上げたのは、55cmの銀ピカボディが綺麗な犀川櫻でした。

そして、櫻と一緒にすくった枝が絡んだネットを見てビックリ...

すくい方が悪かったのか?

枝が悪さをしたのか?

櫻のパワーか?

今シーズン幸先よく2匹の櫻を恵んでくれた『ミディア88F 5番フックチューン 金ヤマメ』が真っ二つになっていました...

 友達から祝福を受け、一通りの写真を撮影した後に分かれて釣りをしている中村氏に連絡を入れた。

そこで聞かされたのは、ほぼ同時刻に藤松氏も『ミディア88F 金ヤマメ』にて、シッカリと解禁犀川櫻をキャッチしたという釣果報告でした。

『ミディア88F 金ヤマメ』恐るべしです。