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COLUMN
コラム

レーザーギンクロ

 最近バラシ癖がついててね、頻繁にバラすんだ。

それも40オーバーのでかいのばかりだからテールフックが伸びきってさ。バレるのはどこが悪いって事ではないんだ。点と線の釣りでの相手へのルアーの見せ方の差なんだ。点だとテールフックへのヒットが多い。

マスの定位している所へルアーを送って後ろから見せる狭い釣りだ。釣り方としてはこれをメインにやっている。マスがユラユラ泳いでる位置を想定してルアーを脇からスライドさせるように入れて、ガガガガッ!っと激しくロッドを揺さぶる。

勿論その間リールは巻かない。食わなきゃ、そのまま、またスライドさせて次のポイントで同じことをする。

要するにマスの頭の前でルアーを暴れさせるんだ。

結構得意な釣り方なんだけど。今年は大型マスを掛けてから自分が下れずにロッドをためこむようなポイントが多くって、結局どっかに無理が掛かってバレてしまっているのだ。

おびき出すんじゃなくって、どちらかと言うと迎えに行く釣り方で確率は高いんだが、口先の硬い部分にフックが刺さる確率も高く、それもバレの原因になっている。

 前日の夕方、自宅近くの支流で遊んだんだけど、今回の大雨でダウンのパターンからU字パターンに変わっていた。アップクロスにキャストして流れに対してルアーを横に向けたままアクションを加わえ、そのまま出来る限り横向きを維持しスライドさせて、ロッドもラインが流れに取られてルアーが早くターンしないように身体の向きを変えてついて行かせると、何処からともなくヤマメが現れて、ルアーは横向きだから当然腹のフックに食いついてくる。

ダウンで迎えに行ってる時は食わなくって、横向きの線で見せると向こうから現れる。この雨の前には40cm弱のパーマークヤマメを3本ダウンで食わせたのに、要するに状況はルアーの向きが90度変わったと言う訳である。

ふと、前日バラした超激タフポイントのマスを思った。今なら腹のフックを食わせられるかもしれない。そしたらバレずに取り込める。

 今回は、雨の後で過激なほど増水しているので余裕の8ポンドを巻いて来た。流れも洗濯機ばりの激しさ、足場も全ての流れの中になってしまっていた。やっばい!!

狙うは対岸寄りの駆け上がりで、流れはテトラの向こうに消える。掛けてからマスにちょっとの時間でも与えればやっぱりマスもテトラの向こうに消える。雨後なのに流れは結構澄んでいて、状態としては増水以外にはなんにも問題はなかった。

ディープダイバーが欲しいと思いながらもトリコロール83Sを30投以上はカラーを変えながら攻めていた。KEISON以外のルアーは何ひとつ持ってない。釣り方も点から線へと変えて行く。

う~~ん、こんな時はやっぱギンクロなのかな・・・でもここじゃロストしちゃうかもな、と不安げにプロトのレーザー・ギンクロ・オレンジベリーに変えて1投目、駆け上がりをなぞるように下ってそのまま横向きの状態で流心を潜ろうとした瞬間、グワッシッ!きっと、まことちゃんならこう表現しただろう。

心地よい大ヤマメのファイトが伝わって来た。出来過ぎな程だ。がっちりと咥えられた腹のフックには、まだ売っていないレーザーギンクロがぶら下がっていた。

 綺麗な本鱒だ。

何の疑いもない完璧な戻りヤマメであり、海から帰って来た奴ではない。汽水域を行き来して育った奴に違いない。尾も小さく、擦れ方も岩盤や石の上で過ごして来たようだ。

釣った時はメスのように見えたが、サイズのわりにパーマークは完全に消え、うっすらとブナ模様が入っている。今まで釣った経験からすると、汽水域で成熟していることが断定できるので、海に下る必要のないオスであると推測することが出来る。