COLUMN
コラム

秋櫻鱒

皆様こんにちは、STREAM FIELD STAFFの藤村です。

渓流シーズンが終了いたしましたが皆様はどの様なシーズンだったでしょうか?

レポート第二弾です。

 

■季節はずれの秋櫻編

ホームリバーの遊漁期間は3月1日から9月30日まで。

ところがサクラマスだけは8月30日で遊漁期間が終了となっている。

ただ現実的には、6月を過ぎるとサクラマスの反応は極端に悪くなり、

入れ替わるように渓魚達がハイシーズンとなるために、

6月の中旬を越えるとおのずとサクラマスは対象魚から外れていくことになります。

それでも9月に本流ヤマメを狙っていると、偶然にサクラマスと出会ってしまう場合があるので困ってしまいます。

 

9月20日(土)

その日は9時には上がらなければいけないスケジュールだったので、一番手近なホームリバーへ。

二匹目のドジョウを目論み、月曜日に秋色に染まった山女魚に出会えた場所に入水。

ところがあれ程苦しんだ大増水が一気に渇水状態になっており、

『月曜日がベストタイミングだったんだな~ぁ』と変な自己満足に浸りながら次の場所へ。

 

残り時間が1時間を切っていたので、

上流域で渇水状態であっても地形の関係である程度釣りになると思われる場所へ一気に移動です。

移動先はホームリバーで一番川幅が狭く水深が最も深くなる場所。

そのために上流部では渇水状態であっても、

水が集約されることにより十分な水量となり、最深部はいつでも相当な水深を保っています。

先ずは川幅が狭くなり始める上流部の瀬から『Tricoroll GT 72 MD パールアユ』をセットしてダウンクロスでの釣り下りを開始。

丁寧に釣り下って行くもののお魚からの反応が得られないまま最深部に到着。

最深部では過去に『Tricoroll 67HW』や『midia53F』で大きな魚を反応させた事はあっても、

ルアーの潜度が合わないのかバイトまで持ち込んだ事がない。。。

しかし今回のルアーは『Tricoroll GT 72 MD』。

『Tricoroll GT 72 MD』の潜水能力を信じ、

より深く潜らせるためにアップクロスにキャストしての釣り下りにチェンジした。

 

何投目だっただろうか?

『グーーーーゥ』とルアーの動きを止めるような違和感が伝わってきた。

『ここでは根掛りは無い!』と力強く巻きアワセを入れると、

今度は深い所から振り幅の大きく重いヘッドシェイクが伝わってきて大物と確信。

長丁場を覚悟しながら魚の動きに合わせてラインを巻き取っていると、

あっけなく『フ~ッ』と大きな櫻鱒が浮いてきて、その周りを立派な雄山女魚が纏わりついて来た。

どうやら産卵を控えペアリングしていた櫻鱒を釣ってしまったようです。。。

それまでの嬉しさは一瞬にして半分となり、産卵前の最後の体力を奪う事、

ペアリングしている雄山女魚と引き離す事を考えると罪悪感に包まれました。

しかしルアーを銜えさせたままにはしておけないので、

極力暴れさせないようにいなしていなしてランディング。

 

素早くリリースしてあげればいいものの、

やはり秋櫻との偶然の出会いは貴重なので写真と動画を撮影し川へ帰っていただきました。

 

今シーズンは『Tricoroll GT 88 MD-F』『72 MD-F』『72SR-F』と新しいルアーが増えたことにより、

沢山の素敵なお魚達に出会うことが出来ました。

春の櫻鱒。

夏の元気な渓魚達。

そしてシーズン終盤の一週間で秋色に染められた雄山女魚と秋櫻鱒に出会えたのは、

『Tricoroll GT 72 MD』の飛距離により魚へのプレッシャーが少ない遠距離からのアプローチを可能にし、

潜度によりフィーディングゾーンに送り込めた事が鍵だと感じております。

さっ、来シーズンはどんなルアーをテストできるのかな?

『GT 88 SR-F』『GT 88 DD-F』『GT 72 DD-F』『GT 55 MD-HWリジット』なんかをテストできたら嬉しいな・・・