COLUMN
コラム

秋色に染め上げられた山女魚との出会い

皆様こんにちは、STREAM FIELD STAFFの藤村です。

渓流シーズンが終了いたしましたが皆様はどの様なシーズンだったでしょうか?

私と言えば、お陰さまでシーズン終盤に『Tricoroll GT 72 MD』にて、

神が降りたように素敵なお魚達に出会えましたのでご報告いたします。

 

■秋色に染め上げられた山女魚との出会い編

話しはさかのぼり、7月末のホームリバーへの釣行から始まります。

とある場所でロングキャストした『Tricoroll GT 72 MD フラッシュチャート』に超大物がヒット!

しかしヘッドシェイク一発で痛恨のバラシ。間髪入れず次のキャスト!

今度はゆうに尺を超えるヤマメがチェイスして来て目の前でUターン。

そんな悪夢のような出来事がありました・・・

 

その場所では、過去から今までに流れ込み部分に大物が着く事はありましたが、

流れが緩くなるヒラキにてこれ程の大物が二匹も着いていた記憶が有りません。

自分の不甲斐なさを隠すため『今年はヒラキ部分の底の状態が良くて大物が着きやすいんだなっ』と言い聞かせ、

雨が降り、川がリセットしたらリトライしようと心に決めてその日は納竿しました。

 

その後8月前半は猛暑のため雨が降らず。

お盆前後はアブ大量発生地域のため全く近づく事ができず。

8月末は週末ごとに大雨が降ったため釣りをする事ができず。

9月を向かえやっと落着いた天候の週末を向かえました。

ところが9月6日(土)、7日(日)、13日(土)とその場所へ足繁くリトライしましたが、

大雨の影響がズルズルと尾を引き、大増水のためにウェーディングで身の危険を感じたり、

水の流れが速すぎて『Tricoroll GT 72 MD』が潜らなかったりで釣りにならない日が続きました。

 

 

9月15日(月/祝日)

自分自身で『俺はストカーかっ?』と突っ込みをいれながら、朝一番からその場所を目指します。

身支度を済ませ周囲を確認しながら遡上を開始すると、釣り人さんが通った形跡が無く一気に集中力が高まりました。

その場所に到着し、ヒラキの下流にある瀬の中ほどに立ち、

『Tricoroll GT 72 MD 銀ヤマメ』を本命コースから外して数度アップクロスにキャスト。

流れの速さに負けずグッグと潜り良いアクションを発生しているのが確認できました。

準備は整い自分に言い聞かせました。

『可能な限りロングキャストで本命コースを一発で通す事!』

数歩だけ前に進みいつになく慎重にキャスト!

着水と同時に一気にルアーを最大潜度へ送り込んだ後は、

ラインテンションを一定にして出来るだけゆっくりと泳がす事をだけを心がけました。

すると、7月末に超大物がヒットした場所に『Tricoroll GT 72 MD 銀ヤマメ』がさしかかった時、

ドンピシャのタイミングで大物特有の『グーングーングーーン』とした重いアタリが右手に伝わりました。

 

完全に待ち構えていたアタリだったので、冷静に鋭くシッカリとアワセを入れて即時臨戦態勢を整えます。

トルクフルなファイトを楽しみながら、

流れに乗って下流の瀬に走られない事だけを注意して、

ゆっくりと時間を掛け自分の前に誘導しネットイン。

ネットに収まった魚を見て山女魚と判明しましたが、

その躯体は秋色の色彩に染め上げられ、

鼻が曲がった猛々しい顔付きは今に出会ったどのヤマメとも明らかに違うものでした。

写真を撮るためネットに絡まったルアーを外そうとした時、

達成感なのか、驚きなのか、感動なのか、自分の手だけではなく足も体もプルプルと震えていました。

 

しつこい私に文句も言わず遊ばしてくれる山と川に感謝いたします。

山女魚を猛々しいも美しく育てる山と川に感謝いたします。

止め処も無い感動を与えてくれる山と川と釣りに感謝いたします。