COLUMN
コラム

トリコロール55 静寂の中のレインボー

 今回テストに来たのは阿寒川中流部。阿寒川はピリカネップダムから上流域のキャッチ&リリース区間(5月解禁)に人気が集中するようで、中流部はあまりメジャーではありません。今回入渓したポイントはダムから10km程下流で夏になると幅広のヤマメも釣れるポイントです。

AM5:30、前日から天候が優れず雪が降っていました。私個人の感覚ですが、少し荒れた天候の時に良いサイズの個体が出てくるような気がします。静寂の中、小雪が舞い落ちる感じが最高のロケーションを作っています。

私はいつも川岸に立ってから流れる水の音を聞き、水面の変化を見るようにしています。いつも通いなれているポイントでも川底は増水による上流からの土砂や、倒木などで常に変化していると考えているからです。実際今回入渓したポイントも、いつもは鏡面のような流れでありますが、久々に来てみると若干下から盛り上がっているような流れの部分があり、ルアーを流すとやはり底に倒木が入っていて流水が川底をえぐっていました。

明らかに魚の付くポイント。トリコロール55Sヤマメを結び、ポイントの横を通るようにアップキャスト、ラインスラッグを取る程度にリーリングしトゥイッチでルアーに変化を付ける。イメージとしては、弱った稚魚が流水に流されながらもがいている感じで、いきなり確信部を狙うと釣れた際に周りの魚が散ってしまう恐れがあるので2~3投毎で少しずつポイントに近づけていきます。すると・・・ガツン!即座に合わせると水面に背中を出しバシャバシャと音をたてながら私の目の前を通り下流に走り出します。鳴りっぱなしのドラグを少し締めロットのしなりを見ながら少しずつ寄せ何とかランディングに成功!50cm超の幅広ニジマス!フロントフックを食っていました。

 写真を撮り迅速にリリース、余韻に浸りながら来る途中に買った缶コーヒーで勝利の一服・・・。

同じポイントで再開し数投でまたヒット!先程のニジマス程引きは強くありませんでしたが45cm前後はありました。

 その後バイトを感じられませんでしたが、最近アメマスばかりの私としては御満悦のまま納竿です。