COLUMN
コラム

GW後半戦

 ゴールデンウィーク後半に石川県金沢市を流れる犀川に桜鱒釣行へ出掛けた。

朝5時より最近一番の実績エリアにて時合を過ごす。

しかし私たちを含めそのエリアにいた全ての釣り人が不発に終わり、藤松氏と近況等含め色々と相談のうえ移動を開始する。

 5月3日(土曜)7:00

次に入ったエリアは二人で釣りをするのが精一杯の超小場所。どのように考えても二人が同時にキャストすると、何がしのトラブルが起きるのが予測できるので、言葉を交わした訳でもなく極々自然に交互にキャストを開始。

藤松氏がキャストした『トリコロール83S レーザーアユHT』が、対岸の水面ギリギリにオーバーハングした木の枝直前に着水した。

細かなトィッチを与えられ、ギラッ・ギラと蠢く『トリコロール83S レーザーアユHT』の後ろに、突然と『銀色に輝く大きな魚体』が現れた。

次の瞬間、藤松氏のロッドが『ガッ』と絞り込まれたものの、『銀色に輝く大きな魚体』は身を翻し消えていった。。。

 「サクラだよね?」

「間違いないよ...」

「ルアー咥えた?」

「・・・・・・咥えたかも。。。。。。」

「けど・・・・・・ジャレただけかも。。。。。。」

 順番的に私のキャスト。

『銀色に輝く大きな魚体』が消えていったポイントをトレースするように、完全ダウンで『ミディア88F レーザー銀黒』をキャスト。

川の流れに逆らい、そのポイントの上をユックリと『ミディア88F レーザー銀黒』を通過させると、再度『銀色に輝く大きな魚体』が『ミディア88F レーザー銀黒』の後ろに現れた!

がっ、しかし『銀色に輝く大きな魚体』は『ミディア88F レーザー銀黒』に触れる事無く淵の底へ消えていった。

再度顔を見合す藤松氏と私

「大丈夫...   まだ反応する」

「コレは必ず獲ろう!」

 5月3日(土曜)10:00

超小場所のためプレッシャーが掛かり過ぎることを考慮し、一旦別の場所で釣りをしてエリアを休めたうえ再度二人で川辺に立った。

藤松氏の1投目。

着水直後より『トリコロール83S レーザーアユHT』に対し『銀色に輝く魚体』がアグレッシブなチェイスを開始!

いつ喰い付くか分からない勢いでギラッ・ギラと魚体を光らせ、猫のように『トリコロール83S レーザーアユHT』に纏わりついてくる。がっ、何故だか最後の一線を越えてくれない...

 続く藤松氏の2投目。

再度チェイス!

しかし『トリコロール83S レーザーアユHT』との距離感は若干離れ、手前まで来る事が無く消えていった。

5月3日(土曜)はセカンドコンタクトの以降、お昼過ぎと夕食の時合に川辺に立つものの『銀色に輝く魚体』の反応は無かった。

 翌日5月4日(日曜)4:30

他の釣り人に釣られていない事を祈りつつ日の出前に当該エリアに到着した。逸る心を抑え日の出を待って二人交互にキャストを開始。全く反応が無い...

藤松氏は『トリコロール83S レーザーアユHT』、私は『ミディア88F レーザー銀黒』をキャストし続けて1時間。諦めモードも漂いだしたその時に、私のキャストした『ミディア88F レーザー銀黒』を通して微かな違和感が伝わった!

大きな当たりが来ることを期待し、次のトィッチを与えるもにに違和感は伝わって来なく、一瞬ミスバイトした可能性が脳裏を掠めた直後のトィッチにて...

『ガッ』『ゴッゴッゴッゴー』とサクラマス特有のバイトが私を貫いた!

数分後、二日がかりで私達が手にしたのは60cmジャストのシーライス付きのサクラマスだった。