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【富山湾】タチウオジギング-タックルの選び方/木田勝也

こんにちは、富山フィールドスタッフの木田です。

今回は私の地元、富山湾の秋~冬シーズンの釣りの風物詩、太刀魚ジギングで使用しているタックルを紹介いたします。

シーズン

富山湾では初夏晩秋の2回タチウオ釣りのシーズンがあります。

6月中旬位からの初夏は数こそ出ませんが指5本クラスも狙える平均サイズが大きいのが特徴ですが、シーズン的には7月初頭位までのの短い期間となります。

メインは晩秋から冬にかけてで、このシーズンは数釣りがメインとなり時折ドラゴンサイズが混じるといったところでしょうか。

ポイント紹介

釣り場は主に100m前後の河口付近です。

富山湾は岸からほんの数百メートル沖へ出ると一気に100m超えの水深となり港から出航するとすぐにポイントに到着するので非常に楽です。

ただしポイントとなる流入河川はいくつかあり、状況によっては移動することもありますがそれでも10分~20分程度です。

出航時間は数パターンあり、1番メインとなるのは夜中12時頃に就航し朝6時位までの便と、夜中3時位出航~9時位上がり便。

9時上がり便は船によってはポイントの近いアカムツとのリレー便になる場合もあります。詳しくはガイド船にお問い合わせください。

タックル

ロッド

過去ジャッカルからベーシックなタチウオ用ロッドが3代発売されています(エクストロは除く)。
現在発売されている3代目アンチョビドライバー
RB、歴代で一番軽く感じ、かつキレイなベントカーブを描き、じゃれついたようなアタリも確実にヒットに持ち込めるロッドです。
グリップに関しても太からず細からずで手の小さい女性アングラーでも持ちやすい形状となっています。実釣で一見柔らかそうに感じる
ADRB-66Lを使いましたが130gのジグを80mの水深でも十分に操作出来ました。最初の1本にお勧めのロッドです。

ルアー

僕は基本ルアーマンなのでジギングメインで狙うことが多く、状況次第でテンヤやライトタックルで狙うライタチと呼ばれる餌を用いた釣り方で狙うこともあります。

狙う水深によってジグの重さを調整しますが、流れのある河口付近がポイントのため比較的重めのウェイトを使用します。

集魚灯を使うため基本太刀魚は表層近くまで浮き上がり、おおよそ30m~60m付近が狙う層です。

最初はヒットゾーンを探るため、アンチョビメタルtype-1の130gを使い、船長の指示棚の底まで落としワンピッチショートジャークでテンポよく広い範囲を探ります。

そのうちヒット棚が特定の水深に集中したらアンチョビメタルtype-2使いその層をリフト&フォールにてゆっくりと狙います。
重さはヒットゾーンに合わせ80~130gを状況に合わせてチョイスします。当然アタリ棚は変わることもあるのでバイトが無ければまた底から上まで探り直しヒットゾーンを探すといったことを繰り返します。

基本この2タイプがあればおおよその状況に対応できると思いますが、魚の活性が高くいちいち代えるのが面倒な時やタックルに制限がある場合は両方の特徴を中間的に兼ね備えたアンチョビメタルtype-0、よりスローに攻めることができるアンチョビメタルtype-3も状況によって使い分ければ釣りのバリエーションが広がりますので準備しておけば万全です。

カラー

主に使用するカラーですが、夜釣りがメインとなるのでグロー系がやはり強いです。

僕の定番カラーは「ピンクグローストライプ」と「パープルグローストライプ」ですが既に皆さん結構使われているので若干擦れ気味。

なのでお勧めは今年発売された「チャートグローストライプ」。
今回の釣行でも先に定番のピンクグローストライプを使ってバイトがあってもいまいち乗らず、カラーチェンジし釣れた太刀魚はすべてこのカラーでした。

あと、明るすぎるジグを嫌うこともあるのでワンポイントグローが入っている「タチウオパープル」や「ステルスブラック」もお勧めです。

フック

フックに関しては、僕はショートバイトでも確実にフッキングに持ち込めるフロント、リアともアンチョビタチウオフックを使用しています。このフック、かなり刺さりが良いので指先には十分に気をつけてください。セッティング及び仕様サイズはは写真を参考にしてください。

リール・ライン

タチウオジギングで釣果を伸ばすには棚取りが非常に重要です。
同じ層を確実に狙うためカウンター付のリールは準備したいところ。

メインラインはPEの0.8~1号なのでタイラバ用のリールをそのまま用いることも可能です。
ショックリーダーはリーダーは3〜4号のフロロカーボン2ヒロ、その先に16号位のフロロカーボンを太刀魚の鋭い牙から守るために50cmほど付けます。ワイヤーでも良いのですが食いが渋いときに釣果に差が出る場合があります。

僕も過去にワイヤーを使っていた時期がありますがフロロに代えても切られる頻度はほとんど変わりませんでした。

実釣

以上を踏まえて、今シーズン初ジギングに行ってきました。

当日夜中の12時出航ということで準備し港に向かいましたが雪の予報も出てとにかく寒い!(12月初旬)

幸い雪は降りませんでしたが冷たい雨の中の実釣スタートとなりました。

定番通りのアンチョビメタルtype-1ピンクグローストライプ100gでスタートし、すぐにバイトがあり早々にヒットするも指1.5本ほどの極小サイズ。最少記録更新です。
そんなサイズが3本釣れ続き、船長判断でポイント移動します。

移動先でジギング再開しますがバイトがあるものの乗り切らず。ライタチで狙っている方はポツポツと釣っているようです。1時間ほどジグで粘りましたがアタリも無いので、やむを得ずテンヤに変更するとすぐにヒット。それからもコンスタントに釣れ続き活性も上がってきたようなので再びジグに戻すとようやくジグにもヒットしてくるようになりました。

今回、船中でジグ、テンヤ、ライタチの3種類の釣り方で狙いましたが、数狙いでは【ライタチ>テンヤ>ジグ】型では【テンヤ=ジグ>ライタチ】といった具合により強い釣りだと方が出やすく、ライトな釣りだと数が出やすいといった結果となりました。
今回は深めの棚で大きいサイズが出たので一定層を狙いやすい釣り方に分があったように感じます。

今回はジグ中心の紹介になりましたが機会があればテンヤの釣りも紹介したいと思います。

 あと、冬の富山湾は半端なく寒いので完全な防寒対策を施し風邪をひかないように気を付けてください。