COLUMN
コラム

鯛カブラレポート・和歌山県加太より

本格的に冬も深まってきましたが相変わらず真鯛を狙い、あっちの海こっちの海と渡り歩いています。
ここ最近、和歌山の加太ではサイズはイマイチながらコンスタントに釣れており先日(1月25日)釣行しました。
が、結果はチャリコ2匹とイマイチでした・・・
ということで、1月28日、再び加太にリベンジにやってきました!
水温は10.3℃。三日前の釣行時より1℃強下がっていたが黒潮の蛇行のせいか例年に比べまだまだ水温は高いです。
一見、水温が下がらない方が良さそうに思われますが、冬は冬で釣るパターンがあり、どちらかというと現時点の海水温では中途半端で鯛の動向が読みづらく的を絞りにくい状態です。
朝7時前に出港し、ボトムまで30mのポイントで、水深15mから20mの中層にパラパラと鯛の反応が出ました。
この水深から考えると鯛のレンジは普段よりかなり浮き気味でかなり活性が良さそうです!
まずはビンビン玉45gオレンジネクタイをセット。
ポイントに到着し本日の第一投! 「スルスルスル・・・」と、まだ暗い海にラインが吸い込まれ「コンッ」と着底感が手に伝わると同時にリーリング。
この前釣行した時、リーリングスピードは遅めの方が良かったのでスローを心がけボトムから10mリーリングしたところで「ゴン!」と鮮明なアタリ!そのままリールを巻くこと2、3回転「ゴッ、ゴンゴンゴン」と荒々しいバイト!さらにティップが入ったところでフッキング!1ターン目からのバイトに若干、心の動揺を隠せないまましばらくファイトを楽しみゆっくり海面に姿を現したのは51cm1,8kgのナイスサイズ!
魚体はパンパンで脂がのっていて見た目に旨そ~♪

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「1ターン目から釣れるなんて今日はアマアマやぁ!」と一瞬、頭の中でクス玉が割れたけど「いやいやいや、こんな甘い訳がない!」と今までにこんな感じで甘んじてしまい地獄に落ちた経験を思い出しフックを交換、ラインを結び直し第2投。
魚探には先程のような反応が時々現れましたがバイトが無いのでもう一度先程の場所から少しずらして流す事にしました。
流し始めてしばらくして魚探に反応が・・・先程より真鯛のレンジはボトム方向に深くなった。「ん~テンション下がったのかなぁ~!何とかこのままのテンションで・・・」と思っていると、「カッカッ・・・」今度はボトムから5m!上手くフッキングしたものの小刻みに頭を振り、掛けた瞬間からチャリコなのが分かりました(涙)

話は変わりますが、この釣りでは大きな真鯛より小さなチャリコサイズの方が掛けるのは難しいんです!(負け惜しみじゃないですよ!)
魚を掛けるということに欠かせないのがフックの性能です。今まで30種類以上のフックを実践で試しました。まだ完璧ではありませんが、ようやくコレだ!という形にたどり着くことができ去年の晩秋ごろからバラシも減り、バイトの数と釣果との差が縮まっています。最近ではチャリコサイズでも確率良く掛かってしまい複雑な心境です。 フックサイズ、フックの軸の太さ、どれをとっても大鯛でも十分なのですが・・・まぁ真鯛全体から見てチャリコの数が圧倒的に多いので仕方がないですね。

話を元に戻して、、、
その後再び魚探に良い反応が出た瞬間、後ろで釣っていた友人のロッドが曲がりました!ドラグが滑りラインが時折「ズルズルズル!」と出され楽しそうでした。水深30mと比較的シャローでのファイトだけに途中で弱ることもなく真鯛の引きがダイレクトに伝わり見ているこっちまでスリルを味わえます!本人は冷静を装いながらのファイトでした。
上がってきたのは55cm 2,2kg!と丸々肥えたグッドサイズ!
その後、潮が走らなくなるまで1匹ずつ追加し11時に終了しました。

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まだまだ海の中は真冬の手前という感じで、例年なら、そろそろ50cmクラス以上の真鯛のお腹にヒルの寄生が見られるのですが今日釣った50cmクラス3匹には全くそれがなかったです。
これからさらに水温が下がるとチャリコや小型の真鯛の動きが鈍り体力のある大鯛の獲れるチャンスがやってくる予定です(笑)

皆さんに良いレポートをお届けできるよう雪にもめげず船の出る限り大鯛求めて釣行しますのでこれからもよろしくお願いします!

■釣り人:兵庫県 大塚 博康 フィールドスタッフ
■釣行日:2009年1月25日
■フィールド:和歌山県加太
■ルアー:ビンビン玉45g