セミロングからスライド系へ――状況に合わせたアプローチで攻略/甲斐隆之介
皆さんこんにちは。北海道ショアスタッフの甲斐です。
先週末に太平洋へヒラメジギングへ行ってまいりました。
状況に合わせたアプローチの重要性を改めて実感しましたので、それらについても合わせてのレポートです。
8~11月の期間は太平洋のオフショアヒラメゲームが盛り上がるシーズン。
特に前半となる8、9月は80アップも狙うことができるのでより期待値の高い釣りになります。
今回は苫小牧東港に位置する勇払マリーナより遊漁船タマリスクさんに乗船し、オフショアヒラメゲームを楽しみました。
ポイントまでは1時間半弱とやや距離があります。
基本的に流すエリアの水深は30~35m程度と比較的浅め。砂地と根が絡むエリアを流していきます。
スタートに選んだジグは『バンブルズジグセミロング/150g』。

シルエットをややロングにするのとジグのどのタイミングでバイトが出るかを確認しやすいのでこのジグをパイロットに選びました。
朝イチのバイトが出やすいタイミング。
インプットの強弱でジグの姿勢をコントロールしながらバイトタイミングを見極めていきますが、イマイチ反応がない…。
あとから気が付きましたが、この時はフォール時間を長めに設けてフォールバイトを狙ったアクションを続けておりました。
この日はフォールバイトよりも上げの後の姿勢に対するバイトの方が多く、フォールバイトは自分は取れていなかったのでこの朝イチのアプローチだと少しズレていたのかなと…。
朝イチのセミロングでのアプローチはウエイトやカラーを変えてもさっぱりのまま時間だけが過ぎます。
周りはポツポツ釣れており、釣れ方やジグの形状から自分なりに考えを掘り下げます。
手持ちのジグで今のパターンに合わせることができそうなジグを絞る中で一つだけスライド系のジグを発見。
他社のジグでしたが、この時使用していたロッド『バンブルズRB/BBRB-LJ-C63L』の調子とかなりマッチしていてアクションの感覚やジグの抜けるタイミングがしっくりくる感じ。
ジグのイメージとしては、上げで横を向けてホバリングをせずにスライドにシフト、次の上げで横を向けた時にバイトさせるイメージでアクションします。
BBRB-LJ-C63Lは戻りの早さがSJ系のロッドよりも早く、フォールの間よりも上げに軸を置けるので喰わせるイメージを作りやすいように思えます。
このアクションを出せるようにイメージしながらボトムから10m上までを丁寧に攻めていくと3しゃくりめでようやくヒット。

60センチ程度の食べ頃ヒラメ。
船中釣れてるサイズを見た感じ、これがアベレージサイズ。
狙い通り、横を向けたタイミングでのヒットでした。
間違いじゃないことは分かったのであとはひたすら手元に伝わる海中の状況変化に集中してジグをアクションさせます。
荒根が終わり、砂地に入って水深が少し浅くなり始めたタイミングでも同じくヒット。

やや薄身にはなりましたが、少しサイズアップ。
このヒラメはロッドポジションが上げ切った位置でのバイトだったのでフッキングがしっかりできているか不安でしたが、SJロッドよりもハリのある分、しっかりと掛けることができてました。
その後は同パターンでバイトを拾っていくも浅掛かりでバラし連発…。
フッキングやバイトを取るロッドポジションなど反省点が多いままストップフィッシングとなりました。
今回バンブルズRBのLJを使ってみて、ようやくサクラマスジギングにも良さそうなスペックを発見できた感じがします。
SJよりも戻りが早く、インプットもSJよりも弱パワーで行えるのでアングラー側の動作の幅が広げられて釣果アップにも繋がりそうな気がします。
サクラマスジギングのシーズンが楽しみです。
