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【BamBluz】 バンブルズジグ開発レポート Vol.1

皆さん、こんにちは。ジャッカルソルトプロスタッフの吉岡進です。

 

今回はジャッカルから新たにリリースされるオフショアジギングシリーズ “BamBluz / バンブルズ”についてご紹介いたします。

2019年1月に開催されたジャパンフィッシングショー2019にて初公開となったオフショアジギングのシリーズですが、数年前から密かにミーティングやテストを重ねていました。

これまで、ジャッカルではタングステンジグの先駆者であるO2メタルを始め、タチウオ用のアンチョビメタル、鯛ジギング用のビンビンメタルTG、ショアキャスティング用のビッグバッカージグやジグドウ、マイクロジギング用のラスパティーンなどをリリースしてきましたが、今回のバンブルズのメインターゲットは青物。それもブリやヒラマサ、サワラなどの大型の青物を想定した、オフショアジギングにおいてメインストリームとなるターゲットを想定したアイテムです。

 

このバンブルズの開発のために全国各地でテストを行いました。関東、関西、九州のフィールドでテストを行いながら開発チームと検証を重ねました。使いやすく、釣れるタックルを目指して、そして今後の製品開発の為にそのトレイルはエンドレスで続いていきます。

そんなバンブルズの中から、まずはメタルジグをご紹介しましょう。

直球ど真ん中の名称である「バンブルズジグ」は、その名の通り中核となるアイテムで、全てにおいてベースとなる位置づけです。タイプはショートとセミロングの2種類をまずはリリースします。特徴は左右非対称のアシンメトリーシェイプで、フォール時には水平姿勢からのロール+スライドでバイトする瞬間を生み出します。このアクションの変化が魚がジグに襲いかかる間を作り出せるのが特徴です。

 

ショートとセミロングの使い分けの基本はエサの種類や潮の速さなどで使い分けてもらうのが基本です。具体的に例を挙げると…

 

ショート: 潮が緩い/魚の活性がイマイチ/イワシやイカなど小型シルエットのエサを偏食

セミロング: 潮が速い/アピール強めで魚を誘う/エサが中型以上のサイズを偏食

 

など、使用用途を大まかに分けると上記の様になります。あくまで目安ですが、この2種類を使い分けることで多くの状況に対応することが可能です。

 

そしてこのバンブルズジグの使用感でこだわったのが引き感度。ジャークした時の抵抗感で海中の潮の変化を分かりやすくしたのが特徴です。抵抗感が軽すぎても、重すぎてもダメという非常に微妙な感覚なのですが、そのワガママなリクエストを具現化するために開発チームとやり取りを重ねました。

 

ですが潮切りが良く、シャクリ感も潮が速い中でも重くなり過ぎず、かと言って引き抵抗も無くし過ぎずとかなり微調整を繰り返し、このセッティングになるまで苦労しました

 

そしてもうひとつ拘ったのは、百戦錬磨の経験をもつアングラーだけでなく、これからジギングをスタートするスターターの方にも使いやすい様にすることでした。

 

ジグのアクションレスポンスは徹底的にテストしたので間違いないものですが、それだけではルアーは完成しません。オフショアジグにおいてベテランにとっては当たり前でもスターターの方には分かり難い盲点に着目したのです。

 

それは”フック”でした。

 

そもそもフックはルアーとして重要なものであり、アクションにも大きな影響を与えます。淡水のバスやトラウト用ルアーにはじまり、シーバスなどではベストなセッティングのフックが標準装備されていますが、ジギングではフックはアングラーが自身で選んで組み合わせる事が常識となっています。もちろん、全国各地で全く異なる釣り場のシチュエーションがあり、対象魚やサイズも異なることですから、フィールドに合わせてセッティングをするのは理にかなったことなのですが、ジギングの経験の無いアングラーには非常に難しく、さらに別で用意する必要がある事を知らずに船上で困っている場合もあります。

 

そこでジャッカルと相談し、ジグのポテンシャルを発揮するサイズのフックを標準装備することにしました。大切な一匹を逃さない為にただ同封されているだけの付属品ではなく、形状にも拘ったのは言うまでもありません。

(ご自身で状況に合わせてフック設定をされる経験豊富なアングラーの皆さんは付属のフック以外でもOKです。)

 

*【JACKALL注】このフックについてはしっかりご紹介させていただきたいので、改めてコラムにてご紹介します。

 

そして、ここまでジグに拘ったのですから、それを活かすロッドが必要なのは当然ですよね?

もちろん、並行して開発を進めました!ベイトキャスティング/スピニング共に検証を重ね作り込んだ良いロッドが完成しました。こちらも改めてご紹介させていただきます。

 

 

というわけで、いよいよ公開の“ジャッカル本気のオフショアジギング”にご期待下さい。