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初夏の霞ヶ浦水系を攻略するヒントは”中層の小型クランクベイト”にあり

私のホームグランドである霞ヶ浦水系の現在のコンディションは、通年なら多くのバスがアフタースポーニング(産卵後)なのですが、今年は朝・夜と日中の気温差が大きく、まだまだこれからスポーニングするであろう個体のバスがいるといった感じで、掴みどころが無く悩みながら釣りをしています。

ノーシンカーなどのスローな展開を続けるとバイトがありますが、キャッチできるのはネスト絡みの雄バスが中心であり、これもまた思ったように釣果が伸びないのが現状。

そんな状況の中、私は少しでも回復に向かっているアフタースポーニングの雌バスに狙いを絞り、ここ最近釣果をあげている釣り方が「スモールクランクベイトの中層引き」です。

先に述べたように、朝・夜の冷え込みがバスの活性を低下させて、本来アフタースポーニングの雌が湖の沖のハードボトム等を目指さずにスポーニングエリアのシャローの中層に留まっている傾向が非常に多いからなのです。

それらのバスはストラクチャー等は意識せずに、スポーニングエリアであったアシやリップラップ(石積み護岸)などのやや沖で浮いているので、

●広く手返しよく効率をアップさせる→障害物に付かないので狙いが定まらない。

●フォールベイト・ソフトベイトでは反応しない→下方向に追う活性が無い。

●横方向の動きでバスの目線にルアーを通す→食性より反射喰いでバイトを誘発。

という要素を意識して、「ブロックリッパー48SR」と「マッシュボブ50SR」を使い分けています。

2つの使い分けですが、

ブロックリッパー48SRは、無風時や水質が澄んでいる時。早巻きで使いたい時に。一方のマッシュボブ50SRは、その逆のコンディションの時とややレンジを下げたい時に使用します。

いずれも50mm前後の小粒のクランクベイトのシャローレンジモデルは、いわゆるやる気のないニュートラルフィッシュという極めて低活性下でボトムを叩かずに中層を同じスピードで巻くことが釣果に繋がります。

 

この中層を同じスピードで巻くというと、シャッドでも良いのでは?と思われがるかもしれませんが、アクションがタイトで波動がさほど強くないシャッドでは、濁った水質ではバスへのアピール力が弱くなってしまいます。また、同じ全長でも体積の大きなフローティングのクランクベイトの方が強くて明確な波動を生み出すことで、アフタースポーニングのニュートラルフィッシュに効果的であると考えています。

特に風の吹き始めはバイトチャンスが上がるので、スモールクランクベイトの中層引きを試してみてください。

 

思わぬビッグフィッシュとの出会いが、きっと待っていることでしょう。