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獲れなかったあのビッグバスを狙う。カエラ S2 BEATとは?

初夏の汗ばむ陽気と共に、フィールドは季節に合わせて様変わりをしています。様々な変化がありますが、平野部の天然湖や沼などのフラットなフィールドで特に目立つのが水生植物の生育。日に日に成長し水面付近に様々なウィードやベジテーションが顔をのぞかせています。

 

こんな状況で活躍するのがフロッグ。中空ボディのフローティングタイプのフロッグによるトップウォーターゲームはバスフィシングを代表するエキサイティングな釣りの一つです。

そんなフロッグの中で、ジャッカルの人気アイテムである小型フロッグ”カエラ”に新たな仲間が加わります。

 

その名は”カエラ S2 BEAT”。これはオリジナルモデルのカエラをベースに、さらに繊細に誘いをかける為の特化型タイプです。

この”カエラ S2 BEAT”をプロデュースしたのは片岡壮士プロ。凄腕琵琶湖ガイドであると共に本場アメリカのバストーナメントにも参戦する生粋のバスアングラー。昨年はアメリカBASSMASTERオープンへのシリーズ出場権をかけてプロアングラー達が競い合った”AbemaTVワールドチャレンジ”の第一回優勝者として知られています。

そんな片岡プロはオリジナルモデルでも多くのバスをキャッチしてきましたが、それでは取りこぼしてしまう状況があることに気づいたのです。

それはバスがフロッグを長距離追わず連続したドッグウォークアクションではバスがルアーに追いつけない状況でした。これは産卵直後の体力回復をしきっておらず追いかけきれない場合もあれば、プレッシャーで怯えてカバーから離れにくい場合や小場所でほんの数回のアクションでスポットから外れてしまう場合など状況は様々です。

 

本来ならそんな状況ではフォローとしてソフトベイトを撃つのが定番ですが、ハイシーズンによく見られる水面や上方向を強く意識している場合では、サイズが選べるうえに、カバーに巻かれても負けないヘビータックルを使用できるフロッグにアドバンテージがある状況が少なくありません。

 

そんな状況を経験した片岡プロが求めたのは「狭い距離で丁寧に誘える操作性とそれを可能にする浮き角度」でした。

 

こちらの画像はオリジナルモデルのカエラとS2 BEATの水面での浮き方を撮影したものですが、オリジナルが水平姿勢で寝ているのに対して、S2 BEATは立ち姿勢で頭の先端だけを水面に出しているのがよくわかります。

 

これにより広い範囲をテンポよく探れるオリジナルに対し、S2 BEATは立ち浮き姿勢で頭を上下に揺らしてダイブしながらより狭いスポットで探れる事がおわかりいただけることでしょう。

 

 

さらにこちらのムービーをみていただくと一目瞭然。

 

水中にダイビングをするS2 BEAT。

 

全く異なるコンセプトのフロッグとなっています。そもそもフロッグで立ち浮き姿勢のダイビングアクションをするものはあまり見かけませんが、これも片岡プロの実践からの解答です。

 

そして、この立ち浮き姿勢によるもうひとつの狙いがあります。

それはフッキング率の向上。連続的なアクションで誘うことの多いフロッグはミスバイトが多くフッキングに持ち込めない事が多いのは周知の事実。特に水生植物などでハイピッチでアクションをするフロッグに正確にバイトし難いのも理由の一つです。

 

その点、このS2 BEATは立ち浮き姿勢によりフックを始め水中にボディが入っている割合が多いことと、ピンポイントでのダイビングアクションにバスのミスバイトを減らす事にもなるのです。

さらに立ち浮き姿勢にするためにボディ後部にセットされた小型のツインブレードから擦れ合う事から発生するスクラッチ音や反射光により、コンパクトボディながらも十分なアピール力を発揮するのです。

これはどちらが良いという訳ではなく、全く異なる要素のルアーがあることで様々な状況に対応が可能となり、釣りの幅が広がると言うことなのです。

 

2019年のフロッグゲームを熱くする”カエラ S2 BEAT”にご注目ください。