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コラム

トラウトキング選手権大会エキスパート部門第3戦in蔵王フォレストスプリングス 参戦記

 トラキンエキスパート最終戦となる第3戦蔵王フォレストスプリングスに参加してきました。

私はここまで、第1戦千早川マス釣場、第2戦柿田川F.Sと、ともに2回戦敗退に終わり、今回こそはと気合を入れ直し、大会前日からプラに入りました。

<前日プラ>

昨年のエキスパート最終戦もここ蔵王F.Sで行われましたが、その時はサクラマス、ブラウントラウト主体の放流でミノーに好反応だったの事でした。今年は前情報によると、レインボー主体の放流になるという事でしたので、いつもの自分の釣りで対応できると思い、スプーン主体の釣りを重点的に行いました。

この日も放流が入りましたが、やはり赤金、オレ金などの光物に好反応を示しました。しかし、それも長くは続かず、しばらくするとスプーン巻きには反応がなくなってしましました。ここからミノーやクランク等色々試してみましたがどれもパッとせず、私が最も得意とするスプーンのボトムの釣りを展開すると、いい感じで当たりが出ました。「明日は、放流が落ち着いたら、すぐにボトムの釣りに切り替えていこう!」という作戦を立て釣場を後にしました。

 <1回戦>

1回戦は抽選の結果、1番下流部にある6号池で釣りをする事になりました。後半のB組を引いた私は前半の方々の釣りを見学させてもらいましたが、やはり放流効果はすぐに終わり、その後は厳しい状況でした。

そして、私の組の番です。スタート前に放流が入り、まずは予定通り、ティアロ1.6g赤金、オレ金で通し、後半はボトムバンピングで数本を追加して、14対11で勝ち上がりました。

<2回戦>

2回戦も抽選の結果、6号池になりました。1回戦の場所よりも少し左側に移動した場所でした。2回戦は3人の中で1人だけ勝ち上がる事が出来ます。

ここで何と、同テスターの前田氏と同じ組になってしまいました。もちろん勝負なので全力で挑みます。放流はないので、渋い状況でしたが、ボトムバンプとデジ巻きで何とか釣る事ができ、4-1-0で2回戦を勝ち上がりました。

<3回戦>

3回戦は5号池になりました。3人の中から1人勝ち上がりです。ここでは放流が入るのでもう1度ティアロ1.6g赤金、オレ金でスタートです。いい感じで釣れ続きますが、相手選手の方も同じペースで釣っています。

後半はボトムに切り替え、少しずつ追加していきますが、差が開きません。結局21-15-21でサドンデスに突入です。第一投、対岸のかけ上がり目掛けてフルキャストしました。着底後、ハンドルをゆっくり1回巻いた所で、たるんでいたラインが張りました。すかさず合わせを入れると、ドラグがジーと鳴きました。「バレるなよ!」と心の中で叫びながら慎重に寄せ、無事ランディングに成功し、3回戦突破です。

<準決勝>

さあ、いよいよ準決勝です。ここまで勝ち上がった4名で2組に別れ、勝者同士が決勝戦へ、敗者同士が3位決定戦へ回る事になります。メンバーをみると同モニターの杉山君が入っています。また、元マイスターのA氏、エキスパート常連のY氏と相手にとって不足なしです。

番号順で私はY氏と、杉山君はA氏と準決勝を戦う事になりました。幸いな事に、それぞれ3回戦を戦った池で戦う事になった為、シャンケンで勝った私は、3回戦で好調だった場所に入る事が出来ました。放流はありませんでしたが、しばらく間が空いたのでまずは、ティアロオレ金でスタートしました。しばらくカラーチェンジ等をして探ってみましたが、やはりスプーン巻きでは反応がありませんでした。ここでキッパリボトムの釣りにシフトしました。3回戦で好反応を得ていた対岸のかけ上がり目掛けて、1.8g茶色のスプーンをフルキャストです。

すると、ここから怒涛の連発劇が始まりました。着底後、少し巻いてはまた落とすを繰り返すと必ずバイトがあります!このパターンで一気に数を伸ばし、終わってみれば14対2の大差をつけて(決勝進出です。杉山君は惜しくも敗れてしまい、3位)決勝戦へ回る事になりました。

<決勝>

杉山君を下した元マイスターのA氏との戦いです。

決勝戦の舞台は決勝戦の為に朝から手付かずの状態で温存してあった3号池です。事前放流も済んでおり、考えただけでおmp入れ喰いパラダイスです。15分で場所を入れ替わり、トータル30分の勝負です。私はこの時の為!?に温存してあったティアロ1.6g自塗り派手金で勝負です。そして多くのギャラリーが見守る中、決勝戦がスタートしました。

予想通り、毎投バイトがあります。ティアロは、足元まで安定して泳ぐので、2・3度掛け損ねても手前まできっちり引けば、すぐ手間でも十分にヒットさせる事が出来ます。私は、気持ち早巻きで、沖めはラインで、手前にきたらサイトでバイトを取っていきました。

結局、途中何度かフック交換はしましたが、最後まで自塗り派手金で当たり続けました。魚のアベレージが大きかったにもかかわらず、Eフックを伸ばされた事は一度もありませんでした。又、バラシも全くといっていいほどありませんでした。そして終了です。

 釣った魚を数えている余裕もなく、まして、勝敗がどうなったのか全く分かりませんでしたが、終了の合図とともに、(見守ってくれていた同モニターの前田氏と釣友しげ氏が、「おめでとう!」といって握手を求めに来てくれました。はじめ、半信半疑でしたが、トータル32対27で)優勝することが出来ました!

今大会を振り返ってみますと、放流魚をティアロ+Eフックで確実にキャッチ出来た事、渋い時間帯にボトムの釣りで数を伸ばせた事が今回の優勝につながったと思います。

総合ランキングもこの優勝で一気にジャンプアップし、4位タイで終了する事が出来ました。又、同モニターの杉山君は、今回4位でフィニッシュしてトータルポイント2位タイで見事マイスター獲得となりました。

使用タックル1
ロッド:エイテック テイルウオークS&S

コンペティション57UL+

リール:イグジスト1003
ライン:PE3ポンド リーダー:フロロ0.6号
使用タックル2
ロッド:エイテック テイルウオーク

ビートリックタイプF60

リール:イグジスト2004
ライン:PE3ポンド リーダー:フロロ0.8号
使用タックル3
ロッド:エイテック エリアブガルー58ATⅡ リール:イグジスト1003H
ライン:PE3ポンド リーダー:フロロ0.6号
使用ルアー:ティアロ1.6g…赤金、オレ金、派手金(自塗り)

ピリカモア1.8g…コゲ茶