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特殊斑紋のイワナ「流れ紋岩魚」に魅せられて

TIMONコラムを御覧の皆様はじめまして。
2021年までバストーナメンターとしてJBトップ50シリーズに出場していました横山朋毅(よこやま ともき)と申します。トーナメント活動の傍ら、ここ数年渓流ネイティブトラウトゲームの魅力に取り憑かれて時間を見付けては渓魚の住む谷へと通っていました。

 

私が在住する京都府の近くではお隣の滋賀県にイワナやアマゴが狙える水系が多く、特に琵琶湖東岸流入河川の上流には花崗岩の山を流れる澄み切った水に育まれたネイティブのイワナが数多く生息し、ここをメインに渓流ルアーフィッシングを学んできました。

この一帯は全国的に見ても珍しいとされる「ナガレモンイワナ(流れ紋岩魚)」というパーマークが変異した特殊な形の班紋を持つイワナが住む事が知られていて、生息域内でも普通のイワナ数十匹に対し一匹程度の低い確率でしか釣れない事と独特な魚体の美しさから自然とその魚との出逢いを求め、地図を眺めて日々探索する釣行になっています。

この2年間程で既に数多くのナガレモンイワナに出逢って来たのですが「谷が変わればイワナも変わる」という言葉どおり、ナガレモンイワナに関しても生息する谷筋の環境の違いでパーマークの流れ方や色合いにバリエーションがあります。

「いろんなタイプのナガレモンイワナを見てみたい!」という欲求から釣行の度に極力違う谷へと探索に行くのですがやはりそう簡単に釣れてはくれず・・・それだけに美しい魚体にようやく出逢えた時には大きさに関係無く毎回感動で言葉も出なくなりますね。

そんな滋賀県湖東河川でのこの春の釣行ではトリコロール流芯43HWが好調で、ナガレモンイワナを含め殆どの渓魚をこの小さなシンキングミノーで釣る事が落ち込みが連続する小渓流のプール内が春先での私の狙い目。このルアーが得意とするポーズ時のシミーフォールがまだ低水温な時季のスローなイワナを岩影から誘い出し、高い確率でバイトまで持ち込めていると感じます。

滋賀県を含む近畿圏内での渓流ネイティブトラウトの釣りは東北や北関東、中部エリアと比べて盛んとは言えないですが、決してフィールドに恵まれていない訳ではありません。

これからもTIMONルアーと共にまだ未開拓な部分が残されたこの地域の渓流ゲームを追及していきますので、特に近畿や西日本アングラーの皆様に注目して頂ければ有り難く思います。