霞ヶ浦水系シーバス、ジャッカルステーションロケ。/佐藤雅樹
こんにちは、茨近県のフィールドスタッフの佐藤雅樹です。

先日よりジャッカルステーションにて霞ヶ浦水系のシーバス実釣動画が放映されましたが皆さんご覧になられましたでしょうか?
今回は、ロケの模様の解説や動画内で解説しきれなかった部分をご紹介していきます。
晩秋~冬下流域に集まる霞ヶ浦水系のシーバス
今回の実釣では晩秋の霞ヶ浦水系が舞台です。
バスフィッシングのメジャーフィールドして名高い霞ヶ浦水系で、今シーバスフィッシングが人気となってきました。
霞ヶ浦水系でシーバスが釣れるようになった一因については、以前お話しした記事を参照していただければと思います。
さて、今回は霞ヶ浦水系の中でも川筋の最下流エリア、常陸利根川周辺。
利根川と霞水系を繋ぐ川ですがなぜこのエリアを選んだかというと、産卵を意識し下流域に落ちてきたシーバスの魚影が濃いエリアだからです。
通常川にいるシーバスは産卵のために外洋に落ちるのですが、霞ヶ浦水系は利根川との境に大きな河口堰があります。
これによりせき止められたシーバスが多く、晩秋から冬のシーズンは下流域での釣果が多いです。
また、エサとなるイナッコもこのエリアは多くベイトとリンクさせやすいというのも好釣果の一因と思われます。
浅く根掛かりしやすいエリアではジナリシリーズの出番
今回メインで使用したルアーは根掛かり回避性が高いバイブレーションの「ジナリ・ジナリHW」。
霞ヶ浦水系でシーバスを釣るにはベイトの存在は欠かせません。
そこで、手っ取り早くベイトの存在をサーチできるバイブレーションが有効なのですが、問題は根掛かりの多さ。
比較的水深の浅い霞ヶ浦水系、杭や崩れた護岸ゴロタなど、バスフィッシングエリアならではのストラクチャーの多さ。
アウトメタルシステム搭載のジナリシリーズであれば根掛かりを気にすることなくストレスフリーにサーチができます。
臆すること無くベイトの当たるエリアをジナリでサーチすることでリアクション気味にシーバスのバイトを引き出します。
活性の良し悪しで選ぶカラー選択
開始直後はジナリHWのグリキンを選択。
独特の濁りの霞ヶ浦水系ではグリキンカラーなど派手なカラーに強くバイトが出ることが多いのですが、朝一まだ冷え込みの強く活性の上がっていない状況だったのか反応はあまり得られず…。
そこで、比較的ベイトに近いカラーのイナッコカラーに変更して探っていると日が上がり少し暖かくなり徐々に反応が返ってきます。
しかしアタリはモゾっとしたものが多く、ストラクチャーにコンタクトしたのかバイトなのか少しわかりづらいものが多い。
掛かりどころもエラ付近などしっかりと咥えた状態ではないものが多い。
魚の反応が徐々に良くなってきたところでアピール系のグリキンカラーに変更。すると、変えたとたんバイトの出方が大きく変わりました。
イナッコやストラクチャーにコンタクトしてルアーが姿勢を崩した瞬間にでるバイトが強烈なものに。
しっかりとルアーを口でひったくり、ひるがえるようにしていく為フックの掛かりもバッチリです。
魚の活性に合わせたカラーの使い分けも重要です。

ジナリ・ジナリHWの使い分け
今回ジナリHWを中心として展開しましたが、オリジナルのジナリとの使い分けとしては、単純に飛距離が欲しいときはHWを選択します。
実釣中は常に向かい風が吹いている状況でオリジナルジナリよりも飛距離を出したかったのでウェイトのあるHWモデルを使用しました。
もう1つはレンジとスピードの使い分けです。オリジナルよりもウェイトのあるHWは当然巻いてくるレンジ感がオリジナルよりも下がります。
より深いレンジ攻略にはHW、少し上のレンジはオリジナルという使い分けもできますし、HWモデルと同じレンジをゆっくり巻くのにオリジナルジナリなどの使い分けもおすすめです。
同じバイブレーションでもこういったレンジとスピード感の使い分けは、シーバスフィッシングでは魚に近づく重要な要素となります。

動画内でお伝えしきれなかった重要なファクター『風』
動画内で説明しきれなかった霞水系シーバスで重要な釣るための要素として『風』があります。
止水域で流れが無いため、潮回りで活性が変わることがないので風によって水面だけでも水が動くことがシーバスの活性を上げる重要な要素となります。
特に実釣中のように『向かい風』の状況は自身のいる岸際にベイトが風によって寄せられるなどルアーの射程圏内に魚が集まってくるチャンスです。
ベイトの有無・ルアーカラー・風など実釣動画とこの記事で見聞きしていただいたものをぜひ実釣の際には活かしてみてください。
寒さの厳しくなる季節ですが霞ヶ浦水系のシーバスフィッシングは今がチャンスです。ぜひチャレンジしてください。
