COLUMN
コラム

秋風を感じるホームフィールドのナイトロック実釣レポート/甲斐隆之介

皆さんこんにちは、北海道ショアスタッフの甲斐隆之介です。

ようやく夏っぽさがなくなって、夜風が涼しくなってきました。

肌感が夏から秋に切り替わる時期は札幌近郊のホームフィールドのナイトロックが楽しくなってきます。

今回は調査も兼ねて、ホームフィールドを強気の釣りで攻めてきましたのでそのレポートです。

ホームフィールドは河川が絡む汽水域でベイトフィッシュが豊富なエリア。

当日もサヨリのような小魚が水面をざわつかせていました。

この時期のホームで数が釣れる傾向として、丘側からの風で釣り場周辺が鏡のように凪ているのが爆釣の条件。

この日は正しくその条件にピタリとハマっており、アプローチを間違わなければ入れ食いは間違いないと感じていました。

フィールドの地形的な特徴として、比較的反応の良いポジションや方向には高低差のあるシモリ根が入っていてファイトの難易度がやや難しいのが特徴。

それに相まって、時期的にもエリア的にも釣れるクロソイのトルクが非常に強くなります。

こうなってくるとライトラインの釣りやフィネスタックルでの釣りはリスクが大きくなります。

なので今回はベイトタックル縛り

ヒットするポジションは比較的シモリ根回りが多いのでディスタンスはそこまで必要はないですが、水深が浅い中でレンジコントロールや一定層に対して長く見せるなどの技術が必要になるため、ロッドは2種類をチョイス。

一本は『RVⅡ-C64ML-ST』。

リトリーブ調のアプローチにはややハリの強いフィーリングでどちらかというと仕掛けるための設計なのかなと思える使用感。

今回は着水~着底までの5カウントのラインコントロールを目的にこのロッドをチョイスしました。

もう一本は王道の『RVⅡ-C69L+BF』。

ディスタンスを要する際に出番の多い一本ですが、今回はディスタンスよりも手前の荒いシモリ根をかわすためのレングスが必要ということでチョイス。

64よりも全体的に曲がるようなマイルドなロッドアクションなので巻いて狙うのも視野に入れることができます。

最初は広く手前のプレッシャーの掛かっていない魚だけを狙ったアプローチをすべく、C64ML-STをセレクト。

3.5gのジグヘッドにドリフトフライメロウ5.2″を組み合わせてミドストで丁寧に攻めていくと何かがヒット。

クロソイらしくないパワーのある引きでしたが、その正体はヒラメ。

30センチくらいのソゲでしたがホームでは久しぶりのソゲだったのでびっくり!

抜き上げでバレてしまいましたが久々の魚種に興奮しました。

その後しっかりクロソイもキャッチ。

体高のある厳ついクロソイ。

秋にかけて少しずつコンディションが回復していくホームのクロソイ。

この個体はだいぶ回復気味でパワフルな引きをしてくれました。

ある程度手前の魚をキャッチしたあとはタックルを持ち替えて、沖の魚も視野に入れたアプローチにシフト。

魚を引っ張るルアーパワーが欲しかったので『リズムウェーブ3.8″』と『アンモナイトシャッド3.0″』のローテーションでサイズアップも含めて狙います。

ボトムからの巻き上げにしてしまうと上を意識している個体の反応を散らしてしまう可能性があると考え、表層から順にレンジを攻めていき、反応が減ってきたら巻き下げに切り替えるアプローチでコンスタントにクロソイが釣れます。

サイズこそ伸びないもののコンディションはぼちぼち良さげな感じ。

ショートバイトも多いですが、一発で乗るようなバイトをしてくるクロソイのコンディションは基本かなり良さげでした。

ただ今回組み合わせたジグヘッドが3.5gとやや重めだったので、次回はウエイトをもう少し軽くして漂わせるようなアプローチにしてみると釣果が更に伸びそうに感じました。

それも含めて次回は今回とは違ったアプローチで狙ってみたいと思います。