COLUMN
コラム

道南の秘境“松前小島″でボートロック!

こんにちは。北海道プロスタッフの甲斐です。

今回は松前小島でのボートロックのレポートです。

松前小島とは道南にある松前町から船で1時間ほど走ったところに位置する無人島。人が立ち入ることはほとんどなく、普段は避難港として活用されている離小島です。

島の周りは平均30m前後と水深がかなり深く、岸から50mも離れていない位置ですら20m以上の水深があるドン深フィールド。それでいて潮流も速く、シンカーウエイトやラインの線径をシビアにセッティングしなければボトムを取れないくらいの難易度の高さ。

初場所での釣りの構成は、経験則と事前情報や船長からの情報をもとに組み立てますが、今回はジグヘッドとジグのローテで組み立てることに。

水深が20m台のエリアでは30〜40gジグヘッドを使用。組み合わせるワームは、スピード感のコントロールがしやすい【Ammonite Shad / アンモナイトシャッド5.5】。静と動のメリハリをつけるなら【RHYTHM WAVE / リズムウェーブ5.8】。

このローテーションで広くテンポよく探ります。

序盤は潮が生きており、上記のセッティングでもポツポツ反応を取れておりましたが、潮が止まってからは一気に反応が渋くなり、まともに反応が出なくなりました。

こうなるとリアクションが効く傾向にあるのが、ロックフィッシュ。

BIGBACKER JIG/ビッグバッカージグ40g】のボトムワンピッチジャークで根魚連発!!

水深変化が顕著でボトムタッチし過ぎたり、離れすぎたりすることが多く、こまめなレンジコントロールが必要になる状況ほどリアバランスのビッグバッカージグが活きる状況だと感じます。

潮が再び動き始めてからはワームでのボトムジャークで狙うことに。

ジャグホッグでのプロトでもマゾイが連発。

クロソイはシャッド系はの反応しかないものの、マゾイはホッグ系にも好反応。

特にリアクション気味に浮かせた後のフォールが効果的。

キャスタビリティはチェックできないものの、アクション時のフィーリングや各シンカーとの相性などをチェックできて、次のプロトに活かせる情報を得られたので良かったです。

上記の写真で使用しているワームはJACKALLのJUGGシリーズから出る「JUGGHOG/ジャグホッグ」です!7月販売予定ですのでお楽しみに!

ジャグホッグ

松前小島ボートロックでモンスタークロソイ!

さて、今回のメインターゲットとなるクロソイ。釣り方はどのエリアも共通で、シャッド系ワームのジグヘッドリグでのアプローチが主体。

潮流の速さや水深に応じてウエイトセレクトを変えていき、できるだけボトムはきちんと取れるようにしつつ、底取りしすぎないウエイトを選んで自然に見せるように意識するのが一番ベストであり、好反応だったシャッド系ワームのジグヘッドリグでのアプローチに戻しました。

主体にしたのは40gジグヘッド。

ワームは【RHYTHM WAVE / リズムウェーブ5.8インチ】と【Ammonite Shad / アンモナイトシャッド4.5インチ】のローテでしたが、抜けの良さを考慮してリズムウェーブを主軸にローテしました。

50センチを超える個体はポンポン釣れている状況で少しでもサイズアップをするにはどうすれば?と色々と考えてたどり着いたのが、ラインをドテラで流して、可能な限り横方向にデッドスローにスイミングさせること。

基本ライン角が立っている状態でのアプローチがメインとなり、ルアーの軌道は横というよりは斜め上になりがち。

それだとバイトスポットに対して、短時間しか見せられないと感じました。

また、その時のバイトの傾向が底取り後の初動をゆっくりねっとりと浮かせぬように泳がせ始めた時にバイトが多かったこともそのジャッジになった要因です。

スプールのラインキャパを見ながら、可能な限りラインを出して糸を払い出させて、ライン角を寝かせるように調整。

スプールのラインが少なくなってきて、高切れしたら再起不能だなと思うくらいの状態からクラッチを戻して、ねっとりスローに巻き始めた5〜6巻き目でドスッと鈍いバイト。

フッキングをするも、根掛かりかと思うくらい全く動かないモンスター。

じわじわと流される船と【RVⅡ-C711H】のフルベンドしたブランクの復元力でゆっくりとモンスターを底から離してから本腰を入れてファイト。

ロッドパワーでじわじわと浮かせてきては、フルロックしているベイトリールのドラグをガンガンに出して底近くまで潜るの繰り返し。

50アップを同日に複数本釣っているからこそ、いま対峙している魚がとんでもない魚だということはすぐに分かりました。

だからこそ無理してファイトすることはなく、ロッドのパワーとフレキシブルな追従性能を自分の活かせる限りのファイトでフルに活かしつつ、主導権を握り続けてジワジワと魚との距離を詰めていきます。

これについては【RVⅡ-C711H】だからこそ、それを冷静かつ正確に実行できたと感じます。

操作性やロッドのパワーと素直さがあるからこそ、モンスターとのファイト時でもそれを確実に行えました。

これが違うロッドだったら、恐らくラインを切られたり、バレて終わっていたと思います。

改めて、このロッドの良さを実感できる一尾となりました。

魚とのファイトが大詰めとなり、なんとかキャッチしたいと早る気持ちを抑えてようやく水面まで浮かせてきてランディング。

日本記録サイズである63.2センチをゆうに超える65センチのスーパーモンスタークロソイ。

とてつもなくデカい。

デカすぎて、持つ手が震えるくらいの超重量級モンスター。

自己記録は余裕の更新でしたが、同船している知人たちですら釣ったことがないサイズ。

これはとんでもない魚を釣ったなと実感しました。

こんな魚を釣れるポテンシャルのフィールドがあること自体がとても嬉しく、大変貴重なことですが、それ以上にこの魚とコンタクトでき、キャッチまでできるルアーやロッドのお陰が何よりも一番だと思います。

リズムウェーブとリボルテージ、これからも愛用し続けていきたいと思います。