ヒラメシーズン終盤、2つのメタルジグを使い分ける/伊賀拓実

皆さんこんにちは!宮城県の伊賀です。
ヒラメシーズンもいよいよ終盤ということで、秋から冬に効果的なメタルジグの使い分けを解説していきます。
秋から冬はなぜメタルジグが効果的なのか
結論、海水温がヒラメの敵水温である水温である16℃〜25℃になるからです。
サーフから狙える範囲の海水温はほぼ一定なので、手前だけでなく沖にもヒラメはいます。
沖にいるヒラメの方がプレッシャーが低く、フレッシュな状態の個体が多い為、広範囲に探れるメタルジグが効果的です。
サブルスイムメタルとビックバッカージグの使い分け
サーフ攻略に欠かせない2つのジグ。ルアー素材やアクションが違うので、普段の使い分けを解説します。
サブルスイムメタル

サーフルアーでは珍しい亜鉛素材を使用。
鉛と比べて比重が軽く「浮き上がり」と「レンジキープ」に特化している為、遠浅サーフ向けのメタルジグとなっています。
使用するタイミングは、「波が落ち着いている時」や「追い風の時」。

カレントが強すぎると浮き上がり過ぎてしまい、スタビライザー(トサカ部分)が水の抵抗を受け左右にバタバタと動き過ぎてしまうので、あまりおすすめはしません。
泳ぎ姿勢は左右均等に動くパタパタアクション。早巻きではなくゆっくり引くことがキーポイントです。

スローに一定のレンジを保ちながら引いいてこれるので、朝まずめや夕まずめなど視認性の低い時間帯に威力を発揮します。
ビッグバッカージグ

サーフルアーでスタンダードな鉛素材を使用。
亜鉛と比べて比重が重く後方重心の為「ボトム感知」や「圧倒的な飛距離」を強みとします。

使用するタイミングは、スイムメタルと反対条件の時。
「波が高い時」や「カレントが強い時」などルアーがボトムを感知しにくい時に出番が多くなるルアーです。
キャスト時は綺麗な飛行姿勢で圧倒的な飛距離を出してくれる為、「横風」や「向かい風」の時でも大いに活躍してくれます。
泳ぎ姿勢はスイムメタルのパタパタアクションに対し、バタバタアクションのアピールタイプ。
その為水中では強い波動が生じ、周囲のヒラメにルアーの存在感を出してくれます。
おすすめアクション方法
基本的にはただ巻きかストップ&ゴーですが、地形変化やカレントによって使い分けます。

ただ巻き
特に地形変化も無く、離岸流などのカレントがあまり無いフィールドでは「ただ巻き」。
ヒラメが好むブレイクやカレントが無いポイントは、全体的に散っているので広範囲を手返しよく探る必要があります。なのでただ巻きでテンポ良く探る必要があるのです。

ストップ&ゴー
ブレイクがあり離岸流も入っているポイントなら「ストップ&ゴー」。
ブレイク・離岸流はヒラメだけでなく、ベイトフィッシュも好むポイントです。ここではヒラメに対して「喰わせの間」を作ってあげることが重要。
カレントを受けながらゆらゆらとフォールしてあげると、バイト率も上がります。

ボトムスキップorリフト&フォール
100m先に沖ブレイクが入っているポイントや、ベイトフィッシュがイワシなら「ボトムスキップかリフト&フォール」。
手前から中間距離はスローに誘うことが出来ますが、沖をスローに誘うことはなかなか出来ません。状況にもよりますが、スローに誘ってあげた方がバイト率も上がります。なので沖ブレイクに着底してから1回~5回くらいは、縦のアクションを入れます。
また、イワシが入っている時はヒラメの活性が高くなります。イワシはキビキビと早く動くので、ボトムスキップで逃げる演出をしてあげると勢いよくバイトしてきます。
以上が秋~冬のメタルジグ攻略でした!
海水温も下がりシーズンも残りわずか。肉厚で引きの強い寒ヒラメが狙える時期です。
思い出に残る価値ある1枚を!!
第4回:亘理町長杯~フラットフィッシュ釣り大会~
そして、10月6日、「わたり創生会」さんが主催する、「第4回 亘理(わたり)町長杯~フラットフィッシュ釣り大会~」に今年もゲストとして参加させていただきました。ありがとうござました!
今年で4年目と言うこともあり、参加者は200名以上!開会式から大いに盛り上がっていました。
実釣結果
まず使用したルアーはサブルセンシーシャッドの「伊賀ピン」。
ローライト+朝からあいにくの雨だったので、ルアーの存在感を出す為にセレクトしました。

狙ったポイントは、離岸流が入っているブレイクエリア。

写真でわかるように、白波の立ってる所と立っていない所が見てわかります。ここは自分の立ち位置から右側が浅く左側が深くなっている為、波の立ち方である程度の水深がわかります。
こういったポイントにヒラメは身を隠しているので、絶対に狙いたいポイントです。
一通りワームで探ってみましたが反応なし。
カレントが強いので鉛素材のビッグバッカージグの「40g/ピンクキャンディーグロードット」をセレクト。

変えて1投目。カレントも効いており一定のレンジをキープしながら引いいてこれるので、ただ巻きで狙う。
70m付近のブレイクを超えた瞬間バイト!
掛かりが心配だったので慎重にファイトし無事ランディング。

大会結果はというと、なんと上位3名が座布団ヒラメを釣ってくるという驚きの結果でした!
ヒットルアーはメタルジグ・シンペン・ワームと3名とも違うジャンルのルアーでしたが、釣れたポイントは同じエリアでした。
おめでとうございます!
最後は全員で記念撮影し、第4回亘理町長杯~フラットフィッシュ釣り大会~は幕を閉じました。
皆さんとお話しできとても楽しかったです!

わたり創生会運営スタッフの皆様、参加者の皆様
お疲れ様でした!