真夏の利根川をハグレ96Fでシャローレンジ攻略/佐藤雅樹
皆さんこんにちは、茨城県フィールドスタッフの佐藤雅樹です。
灼熱な気温が続く今年の夏の利根川水系、水温もそれに合わせ高く、非常にタフな日が続いております。
今回は、9月発売予定の新製品、ハグレ96Fを使用した”タフな状況”での攻略シーンを解説していきます。
8月中旬利根川水系の状況
8月中旬長潮の利根川水系の夕マズメ、エントリーしたポイントは利根川河口堰よりやや下流のポイント。南の風が吹き、下流側から上流側にかけて風が吹き抜けている為、水面が少し波立っている状況です。
まず、フィールドを観察すると、ベイトは8cm〜10cm程のイナッコ。岸際に集まりベイトボールを形成しており、水面ギリギリのレンジをフラフラと泳いでいる様子が観察できます。
時折シーバスに追われているのか、ブレイクラインの上のピンスポットでベイトボールが通過するとザワザワとする箇所があることを発見。
徐々に上げの潮が効き始め、浸かっている足にも少し冷たい水が当たってくるようになると、ベイトが追いかけられる頻度が高くなります。
どうやら風による水中の酸素量の多さと、上げの潮が効き始めた事、イナッコが捕食しやすい表層レンジをウロウロしている事でシーバスの捕食スイッチがかなり入っている様子。
シャローレンジを狙う
まだ日が出ているので利根川のデイゲームのセオリーであればバイブレーションを選択しますが、私が選択したルアーはシャローレンジを狙えるハグレ96F。
なぜバイブレーションを選択しないのか
イナッコが広範囲に群れている中、1か所でしか捕食を行わないという事は、積極的にベイトを追いかける元気は無いものの捕食はしたいということ。
速い動きと追い込みづらい下のレンジのルアーは反応しないと思います。しかもここまで捕食スイッチが入っているならリアクションを狙う必要もありません。
という事でバイブレーションの選択は無くなりました。
しかし、捕食スイッチが入っていると言っても、陽が残る中でハードルアーをゆっくり動かしては見切られてしまう可能性も高い。ここでカラーチョイスとアクションにひねりを入れます。
選択したカラーは【イナッコ】
このカラーは、ベイトに近いカラーで違和感がないと言うところと、フラッシングで魚を引き付けることができるカラーです。
特殊なリップ形状
シーバスの捕食ポイントであろう場所の少し下流側にキャストし、ルアーをじっくりと見させないように速いリーリングのストップ&ゴーで誘う。
ハグレ96Fのリップはどんなスピード域のリーリングでもアクションが破綻しない特殊形状のリップ。
このリップ形状のおかげで使えるテクニックです。
捕食ポイントに突っ込ませてストップ・・・
すぐに速いリーリングを再開しようとすると巻き出しでひったくるような強烈バイト。
ルアーから逃れるように強烈なエラ洗いを見せるも、ストップの瞬間に喰わせている為フックはしっかりとフッキング。
背中が筋肉で出っ張った良型の70cm越えのシーバスをキャッチ。
夏の利根川水系で釣れる魚にしてはグッドコンディションで、やる気のある魚はやはりコンディションが良いです。
夏のシーバス攻略には気温・気候・水温など状況による部分とルアー選択がキモになってきます。
新製品ハグレ96Fは今までのシャローランナーには無い0~20cmレンジの超シャローランナー。
潮流の強弱やスローリトリーブ~ハイスピードリトリーブまで幅広く対応する抜群の安定性が持ち味です。
シャローレンジ攻略の一手にハグレ96Fを是非使ってみてください。