布目ダム冬の切り札:ジミーヘンジ42×重めDSで獲るリアクションパターン/横山朋毅
皆さんこんにちは。ジャッカル社のジミーシリーズルアーのデザイナーをしています横山朋毅(よこやま ともき)と申します。

季節も進行しグッと冷え込んできましたが、そんな12月に入ってからの奈良県・布目ダムへの釣行ではジャッカル・ジミーヘンジ42のリアクションダウンショットが圧倒的な釣果を上げています。
昨今のメディア露出ですっかり有名になり、現在の私のホームレイクでもある高山ダムから車で10分ほどの西隣に位置する小規模リザーバー、布目ダム。

岸辺に冠水ブッシュカバーやロック帯が続き冬でもシャロー狙いが熱い高山ダムに対し、この布目ダムのウィンターシーズンは基本的にディープウォーターにバスが落ちて岬やフラット等の地形変化を狙った釣りが面白くなってきます。
そんなタイミングでここ数年頼りにしているのがジミーヘンジ42と5~7gという少し重めのダウンショットシンカーを用いた、いわゆる「リアクションダウンショット」と呼ばれるメソッドです。

昨年までの布目ダムでは水深8m以深にあるフラットエリアで安定して釣れていたのですが、今年は秋以降の水位がかなり低くてフラットが浅くなり過ぎて、どちらかというとフラット沖のブレイク側や長く延びた岬の沖が好調。
そんなスポットの深いレンジまで重めのシンカーのダウンショットリグを落としていき、ボトム付近に群れたバスに対して素早い上下動でのリアクションで口を使わせていくイメージです。
ジミーヘンジ、それもオリジナルモデルである42サイズを使うのは
- 小粒なサイズ感で、5gシンカーでもリアクションバイトを誘発するのに充分なフォールスピードが出せることと
- ノンソルトマテリアルによってフォール後はリーダーの長さ分ボトム上で漂う時間が稼げること
- ジミーヘンジシリーズ共通の極端に短いボディーとカップ形状によるブレーキで緩急のメリハリがあるアクションを与えられること
この3つの要素が低水温で低活性になり尚且つプレッシャーが掛かったバスにも見切らせない効果が期待できるからです。

アクションの基本はボトムまでシンカーを落としてからの2回トウィッチ1ポーズ。
特に狙うレンジが深い、もしくは自分から近い場所を釣る場合にはロッドは縦さばきで操作してください。
バイトはロッドを跳ね上げた瞬間にガツンと出たり、ポーズ時に喰っている場合は跳ね上げた時に重みが乗っているはずですのでリールを素早く巻きながらフッキングさせます。
瞬間的なバイトが多発するこの釣りでフックはノーガード且つファインワイヤーのマスバリタイプが必須です。ジミーヘンジ42においてはベスティー5番サイズがベストマッチ。
ラインは伸びが無くアクションの切れが良くなるPEの0.2~0.3号、リーダーはフロロカーボンラインのレッドスプールBFspec5lbを私は使用しています。

低水温で喰い渋ったバスに対し軽いシンカーを使ったスローなライトリグでは引き出せないリアクションバイトを引き出せるスピーディーで攻撃的なアプローチ。
ジミーヘンジ42のオリジナルコンセプトである「スーパーフィネス・リアクションベイト」を体現できる使い方として、リアクションダウンショットはこれからの厳冬期において最も頼りにしている組み合わせです。


