COLUMN
コラム

究極のストレートフックを目指して

ジャッカルR&Dチームの藤田夏輝(@natsukin2220)です。

バスフィッシングをする際には、ルアーやテクニックに注目が集まりますが、フックの選び方については「この形状のフックがいい」と感覚的に選ぶことが多いかもしれません。

プレッシャーやその他の要因から、以前に比べ、一匹の魚がますます貴重になっています。そして、魚との唯一の接点である『釣り』においては、フックがなければ成り立ちません。

そんな位置づけとなるフックには様々な種類のフックが存在しますが、現代のフィッシングシーンにおけるワームフックといえば、オフセットフックが主流と言えるでしょう。

ではなぜ、ジャッカルはストレートフックから開発を進めたのかを解説いたします。

ストレートフックのメリット&デメリット

ストレートフックの最大の利点は『深い刺さり』です。

ラインが向かう方向と、針先が向かう方向の関係性にあたる『アプローチアングル』が大きいため、フッキングと同時に魚の表皮に針先が立った位置から大きな角度で刺さり込みます。

深く刺さることで、身切れを起こしにくく、バレにくいフックと言えるでしょう。

長くバスフィッシングをやっている人には、ストレートフックといえば、テキサスリグでのカバーフィッシングをイメージする人が多いでしょう。フックポイントがワームの中に隠れるためカバーに引っ掛かりにくく、すり抜けも抜群です。また、フックをセットした際に重心が下後方となる為、バックスライドセッティングにも向いています。

しかし、これまでのストレートフックでは様々な場面でストレスとなることが多く、『使いどころを選ぶフック』と思われがちだったと感じます。

特にラインアイをワームの中心にセットすることが難しく、フォーリングやピックアップ時に回転したり、キーパーがアウトサイドにセットされている為、ワームの大きさを選んだり、頭が裂けてしまったりしていました。

 究極のストレートフック

これまでのストレートフックにあったデメリットを克服し、メリットである点を最大限生かす設計を施して誕生したのが、ジャッカル初のワームフック『ストレイザー』です。

ストレイザーにはアップアイを採用することにより、アイがワームの中心線に近くなり、ワームの回転を極限まで抑えることが可能になりました。また、テキサスリグやリーダーレスダウンショットでセットした際のリグの収まりもスマートになります。

しかし、アップアイを採用することは、一般的なストレートアイよりもさらに大きいアプローチアングルとなってしまう為、硬くとも折れにくいマテリアルが必要でした。

ストレイザーには釣り針専用にブレンドしたマテリアルPSM(プロスペックメタル)を採用し、表面処理には地球上で最も滑る樹脂PTFEを用いたPTFE Armorを施しております。この2つのファクターを採用することにより、大きいアプローチアングルの設計を可能にしました。

PSM(プロスペックメタル)PTFE Armorの詳細については特設サイトにて詳しく書いてますので、チェックしてみてください。→https://www.jackall.co.jp/bass/hook/

さらに、ストレートフックのもう一つの欠点であったアウトサイドキーパーによるワームのズレやすさにも着目しました。

ワームの肉の厚い側にセットしたインサイドキーパーは、ワームの厚さにかかわらず、キープ力を最大限に発揮します。また、キーパーにPET素材を採用することにより、適度な柔らかさでワームを裂きにくい設計になっています。

このように、ストレートフックのストレスであった部分を克服し、メリットを最大限生かすための設計を施したのがストレイザーです。

より深く刺さることでバレにくくなり、貴重なバイトを確実にモノにする。

なかなか文章だけではこのフックの良さ全てをお伝えしにくいのですが、すっぽ抜けやファイト中のバラシなど、フック選びに迷っている方は是非、ストレイザーを試してみて欲しいです。

先日公開された動画では、小野社長とフック開発30年の佐野教授とさらに深い内容でフックについて解説中です。
フックのことを勉強したい人はぜひ、チェックしてみてください。