COLUMN
コラム

″サワムラクォリティ″と″ベイトフィネス″。

しばらくご無沙汰となってしまいました。 

旭川ダムのトップ50からは、アメリカでのICASTショーやら何やらで、
バタバタとしていました。
ショーではケビン・バンダムやマイケル・アイコネリなど
多くのトッププロたちがブースに訪ねて来てくれて、
個人的にも楽しめたショーとなりました。

ちなみにアイコネリは、ICASTで頼まれて送っておいたスクワレルを使い、
FLWチャンピオンシップで準優勝と大健闘。最近はプロアマ問わず
ジャッカルファンがアメリカにも増えてきて嬉しい限りです。

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さてさて、先日はキャリルの沢村プロから、頼んでいたリールが送られてきました。
それがこれ、
KTFワークス仕様フィネススペシャルです。

話はさかのぼって数年前。
沢村プロは当時からベイトタックルを使ったフィネススタイルを提唱していて、
たしかダイワのピクシーをベースにチューニングをして実戦投入をしていたのですが、
僕自身そんなタックルを勧められてもあまりピンと来ていませんでした。
ところが、今年のトップ50霞ヶ浦戦でベイトフィネスを初めて実戦投入し
3位入賞を果たして以来、遅ればせながらベイトフィネスという、
僕にとってはまったく新しいテクニックに目覚めてしまったのです。

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一言でいえば、6ポンドや8ポンドといったライトラインで、
スピニングで扱うようなライトリグをベイトタックルで扱うというものなのですが、
キャスティングアキュラシーやルアーの操作性の向上など、
ベイトならではのストロングポイントを生かすことができるため、
フィールドのタイプによってはかなり効果的なテクニックなのです。
もちろんそのためには軽いルアーもキャストできる優れた
ベイトキャスティングリールが必要となるわけなのですが、
そんな流れで沢村プロにKTFワークスをオーダーしたという次第なのです。

しかもこのカラーは僕のラジコンのパーソナルカラーでもあるHPIパープル!
久しぶりに持つだけで満足感を味わえるタックルとの出会いですね。
プロになって以来、ある意味商売道具となってしまったタックルには
久しく感じられなかった新鮮な感覚でもあります。

それにしても、沢村プロのメカに関する知識と情熱はすごいものがありますね。
もともと本職としてリール企画で仕事をしていた僕ですら、
驚かされるようなノウハウを持っているのですから。メカも凝りに凝ってるし…。
もちろん沢村プロとリールの話をしているととんでもない次元にまで登りつめ、
楽しいこととなってしまいます。

というわけで、ベイトフィネスが自分自身の新たな武器となった今、
早速ロッドの開発もペースアップしてテストを行っています。
さしあたり旧吉野川戦ではド真ん中ストライクで有効なテクニックと
なること請け合いなので、実戦投入しつつスペックを煮詰めていきたいと思います。