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【琵琶湖レポート】春の“ズレ″を読み切る──DBユーマ4.5″によるフリーリグパターンでの攻略 / 南一貴

皆さんこんにちは。ジャッカルプロスタッフの南 一貴(@minami_kazuki373)です。

ゴールデンウィーク期間中、多くのアングラーで賑わいを見せた琵琶湖。皆さんの釣果はいかがだったでしょうか?

今年の春は、例年と比較して季節の進行が約2週間ほど遅れている印象を受けています。日々のガイド業では、その微妙な“季節のズレ”を読み取り、魚のポジションと行動にアジャストする試行錯誤が続いています。

そんな中で特に手応えを感じたのがDBユーマ4.5インチを使ったフリーリグパターンです。ハンプやハードボトムといった地形変化のあるエリアに的を絞り、プリスポーン期の大型個体を効率よく狙うことができています。

 狙い所は「コリコリ」と手に伝わる感触

好反応が得られたのは、南湖に点在する貝捨て場や、下物エリアの浚渫に形成されたハンプ。ロッド越しに「コリコリ」とした感触が伝わる場所を重点的に攻めました。

アプローチはシンプルで、ズル引き中心。岩や障害物にコンタクトした瞬間、ラインテンションを抜いてルアーを“その場に置く”イメージでステイさせます。この「引いて→止める」の動きにより、バスに口を使わせる間を与えることができました。

引いても止めても効く、DBユーマの存在感

今回の主力ルアーであるDBユーマ4.5”は、各パーツが水の抵抗をしっかりと受けて細かく振動。ズル引きの際はもちろん、ステイ中もテールがわずかに揺れ、バスに対して常にアピールし続けてくれます。生命感のある微波動が、プレッシャーのかかったフィールドでも強い武器になります。

フッキング重視のタックル選定

タックルには、硬すぎず、しなやかに曲がりながらもしっかりとフッキングに持ち込めるリボルテージ C66M+を選択。使用するルアーとリグとの相性も良く、繊細なボトム感知からパワフルな掛け動作までバランスよくこなしてくれます。

「コンッ」と明確なバイトを感じたら、焦らず一呼吸。そこからのフルフッキングが、この釣りにおける“肝”と言えるでしょう。

 使用タックル

  • ロッド:Revoltage RV-C66M+
  • リール:メタニウム HG
  • ライン:フロロカーボン13lb
  • フック:#3/0
  • ルアー:DBユーマ 4.5” フリーリグ

春の琵琶湖は、状況を読む力が問われる季節です。季節の進行に“遅れ”がある今だからこそ、プリスポーンの個体に狙いを絞ったフリーリグ戦略は非常に有効だと感じています。

フィールドに立つすべてのアングラーの皆さんにとって、今回のレポートが一つのヒントになれば幸いです。