COLUMN
コラム

極限に仕上がった状況でバイトを引き出すワーミングロッド/藤田夏輝

皆さんこんにちは。ジャッカルプロスタッフの藤田夏輝です。

JBTOP50夏の遠賀川戦は1本で順位が大きく変わる状況の中、3位入賞を果たすことができました。

そんな激渋レースで大いに活躍してくれたタックルがあります。

それはジミーシュリンプと、尖った性能を持つ【Revoltage C-64ML-ST】です。

この2つのが無ければ成しえなかったタックルの使いこなしと、確実に釣るために必要だった誘い方をご紹介いたします。

 

遠賀川は両岸が護岸されている霞ヶ浦水系のように見えるのですが、水中は起伏に富んだ地形となっていて、様々なストラクチャーが存在します。

プラから通して好調だったのが水深4~5mに沈む岩でした。

特にこの水深の岩に手長エビやベイトフィッシュが絡んでいることが多く、釣ったバスもほとんどが手長エビを捕食しているのを確認。

ただ、ルアー選択、リグ、カラーにかなりの差が出たのでここでご紹介します。

アプローチキーは”ホンモノ”の動き

遠賀川はフィールド規模が小さい方で、良いスポットは選手が入れ替わり立ち代わり入るような状況。

プラから何か特別釣れるパターンは無いかと探している時に、ふと手長エビの動きを護岸で見て眺めていると、エビはゆらゆらと岩から離れたりくっついたり、わさわさ動いてるように見えたのです。

そこで、手長エビそっくりなジミーシュリンプを取り出し、わさわさ動くリグを探っていくと、ダウンショットリグが最もわさわさ動いたのです。

『これは釣れそう!』と岩や橋脚など様々なポイントで試していくと、他のリグを入れた後にこのリグでバイトすることが2度も!

完全にこれだ。と確信を得て試合に挑みました。

ここで重要だったのが岩に乗せてわさわさ誘って、バスが見に来たであろうというところで岩の隙間に落として隠すといったアプローチ。

これは5g~7gのヘビダンにしか出ない動きで、根掛かりも減らしたいので試合では5gを使用していました。

正確に操るための右腕

このアプローチを極める為に様々な番手を試しましたが、圧倒的にレングス、ティップの操作感やバイト感知能力に長けていたのがRVⅡ-C64ML-STでした。

この釣り方は岩にこすりながら誘うため、少しの強弱の調整が効かなければ岩からリグが転げ落ちてしまったり、岩のコリコリした感触の中でバイトを見極める能力が必要なのですが、『今、岩のどのあたりにいる』という感覚がこのロッドは手に取るようにわかる。

完全に操縦しきっている感覚になれるロッドです。

実際に試合中に釣っている動画もございますので、誘い方からバイトの出方、フッキングからランディングまでをスムーズに操縦してくれる、このロッドの性能を見て取れると思いますので、是非チェックしてみてください。

動画はこちらから↓
https://www.instagram.com/p/DMkR2JzpAdk/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=OXExcHFmajlreHp0

ベイトフィネスだからこそのライン選択

レッドスプールシリーズにはしなやかなレッドスプールと、バリっと張りのあるBFスペックといったベイトフィネス専用ラインがラインナップされています。

今回はこのバリっとした張りのあるBFスペックが釣果に差を付けてくれました。

タックルの話になりますが、そもそもベイトタックルはリールがロッドの上側についています。

これがスピニングタックルとの大きな違いなのですが、ベイトリールで繊細なアプローチをするときに、手は必ずリールの重さを支えながらルアーの重さを感じてシェイクしなくてはなりません。

これが人間の間隔をかなり鈍らせるのですが、それを補助してくれるのがこのラインの特徴です。

特に今回のような超が付くほど繊細なアプローチにおいては、ラインをたるませて落とした瞬間の“プンッ!”というごく僅かなバイトをも確実に伝達してくれる、言わばレーシングスペックなのです。

一度使ったらやめられないほど差が出るので、ベイトフィネスタックルを組む際に使ってみてください。

季節感に合ったカラー選択

今回はジミーシュリンプのカラーにも反応の差が出たので書き留めておきます。

プリプラへ向かう前、遠賀川をメインに活動する吉田富雄プロが連日の投稿で“エビミソが良い”と好評しておりました。

思い起こせばジュニア時代、当時は18歳ごろだったと思いますが、高滝湖のトーナメントに通っていた時のことでした。

6月~9月の試合で、ほとんどの選手がエビミソレッドフレークでの釣果を上げているタイミングがあり、試合後の練習で釣果を伸ばせた経験がありました。

これを試すと圧倒的なバイト率で、確実に好んでいるであろうとプリプラの段階で煮詰めることができていました。

これが結果的にハマって、試合中は全てこのカラーでバスをキャッチしました。

これは秋めいてくる頃まで効くと思いますので、是非お試しください。