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ELISE 1.5″ カラーに込めた思い。|藤田夏輝

みなさんこんにちは。 ジャッカルプロスタッフの藤田夏輝です。

全8色のカラーを纏い、発売となりましたエリーゼ。今回はカラーラインナップや、マイクロベイト特有の状況に合わせたカラー選択をご紹介します。

マイクロベイトは魚に気づかれない?

まず初めに、マイクロベイトはそのサイズ感からバスに気付かれにくいと思っている方も多いと思います。確かにスピナーベイトやクランクベイトなどと比較すると魚を引っ張る力は劣ります。しかし、3インチクラスのベイトフィッシュフォルムのワームを使用したホバストと比べた場合、魚がルアーに気付くレベルは同じぐらいだと感じており、ルアーから離れた距離の魚が気づいて寄ってくるということは多々あります。(実際、琵琶湖などの大型レイクでのテストでは、水深4mまでフォールしたワームに水深10m以深の魚が反応することもありました。)

ルアーに気付いて寄ってきた魚に訴えかけるカラーの要素

ルアーに気付いたバスはワームサイズの大小に関わらず、とりあえずルアーに近寄ってきます。マイクロホバストの場合、魚が気付いて近寄って来てから、かなり吟味してから食う食わないを判断する傾向が多いです。ここでキモになる部分の一つがカラー選択だと僕は感じています。

繊細なルアーだからこそエリーゼにはカラーの風合いにもこだわり、『コアカラー』『コア無しカラー』をそれぞれの意図に合わせて選択しています。特にコアカラーはワーム内部のみが目立つ、ナチュラルながらアピールを持たせたカラーになっています。

アピール度合いにこだわったアピール系カラー

今回エリーゼにはチャートバッククリアとクリアコアパールの2種類のアピール系カラーをラインナップしています。どちらもアピール系の王道カラーですが、使い所は異なります。この2つに求めることは『ルアーが目立ちにくい状況で目立つ』という事です。

チャートバッククリアは亀山ダムのような水質がステイン~マッディな水質で効果抜群です。水が濁っているからか、透けたカラーでは魚が近寄って来てもバイトに至らないで帰ってしまう状況が多発したのに対して、チャートバッククリアは魚が遠くから気づいて勢いがついた状態でバイトしてきます。

チャートバッククリア
クリアコアパール

クリアコアパールはベイトボールの中に紛れても、その中でルアーに気付いてもらえる絶対に必要なカラーです。ただし色味が強すぎてもバイトまで至らないので、クリアーボディで透け感を持たせて、コアをパールホワイトにする事により、遠くからでもぼんやりと目立っていて近寄ると透明感があってバイトさせやすいカラーになっています。この2色はサイトフィッシングにおいても見やすくてオススメです。

ベイトに合わせた食わせ系カラー

特にご紹介したいのがグリパンコアパールスモークコアフライ。グリパンコアパールはベイトフィッシュになりやすい稚魚をイメージしたカラーです。フナの稚魚は割合茶色っぽい体色ながら、お腹周りはシルバーホワイトな色をしています。この絶妙なアピール感を重視してカラー出しをしています。

スモークコアフライはゴリをイメージしたカラー。ゴリの茶と黒が複合した色の中にある、斑点や模様からくる白っぽさをパールホワイトとラメを使用しナチュラルな風合いで仕上げています。

最も水に溶け込むナチュラルカラーの頂点

1番のオススメカラーは”コンフィデンススモーク“です。これはどこのフィールドでも、どんなにクリアな水色でも最も溶け込むカラーであり、僕が信頼(コンフィデンス)を置く食わせの十八番。繊細なアプローチが要求されるスモールマウスや、捕食のタイミングが限定的な真冬のディープなど、特にシビアな状況でこそ使って頂きたいカラーです

小さいルアーは特にカラーで食う、食わないの差が出るので、細部まで細かくこだわったエリーゼ。全てのカラーが必要であり、使い所を明確に持ったカラーをラインナップしています。

皆様が普段行かれるフィールドの状況やベイトに合わせて使い分けてみてください。一歩先の釣果に繋がる事を願っています。

8月上旬にJACKALL STATIONで公開予定の桧原湖実釣では、エリーゼのカラーローテで攻略しています!お楽しみに、もう少しお待ちください!