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藤田京弥 JB TOP50七色ダム戦レポート

こんにちは、藤田京弥です。

今回はJB TOP50七色ダム戦の詳細をご報告します。

【Practice/公式練習】

まず、プラクティスで見つけていたパターンは2つあり、ひとつが本湖中流~下流の立木やレイダウンをパワーフィネス&トップウォーターで狙う釣り。

1kg前後~3kgほどのビッグフィッシュが期待でき、試合前の段階では数も5本近く釣れるのではと予想していました。

 

もうひとつがディープフラットをライトリグで狙うキーパーパターン。

500g前後のバスが多く、5本揃えれば予選通過は確実。

1時間あれば5本釣れるかな~くらいに思ってました。

 

まさかどちらの予想も外れることになるとは…。

【Day-1/予選1日目】

初日は目標7kgで下流の立木パターンから始めると、キーパーパターンから始めた選手が多かったようでガラ空きのやりたい放題!。

バスがいる立木は必ず1投目でバイトがあり、合計20バイトくらいありましたが、なぜかそのほとんどがフッキングしない最悪の展開。

まさかのショートバイト地獄に苦しみ、13時までにキャッチできたバスは3匹。これはまずいと思い、キーパーパターンで守りに入るか、立木であと2本ビッグフィッシュを獲るか悩みましたが、せっかくの七色ダムで攻めないのはつまらないと思いビッグフィッシュの可能性が高い立木パターンを続行。

しかし。数バイト得るもまたまたショートバイトで掛からず、初日は3本3,008gで終了。

予想外の5本揃わなかった悔しさで絶望してました。

 

【Day-2/予選2日目】

2日目も朝からビッグフィッシュ狙いで立木パターンからスタート。

朝イチの誰にもやられてない状態が一番釣れる可能性が高いからです。

ですが初日に自分がかけたプレッシャーが想像以上に強かったようでなかなか食わず、11時までにキロフィッシュ1本のみ。

さすがにこのままだと予選通過も危ういので、とりあえず揃えようとキーパーパターンへ。

しかしここでも思い通りにはいかず、初日に釣られまくったこと、2日目も朝から船団ができ狙われていたことで数も少なく居てもなかなか食わない状況で大苦戦。

 

結局、キーパーを揃えることだけでタイムアップとなり、2日目は5本2,920g。

予選結果は14位と微妙な位置。

攻めなければ上位は望めないし、攻めて外せば順位は下がる。

守りに入れば順位はキープされるが良くてシングル入賞、そしてなによりつまらない。

年間ランキング暫定1位だったのでめちゃくちゃ悩みましたが、出した答えは「攻める」。

【Day-3/決勝】

表彰台に上がることを目標に最終日の朝を迎えました。

会場に向かうと、予想通りの大減水。

七色ダムは水位が管理されていて、毎週日曜日にダムから放水することで減水し、流れが発生するのです。

プラクティスではこの減水のタイミングでバスが浅いレンジに浮いてきて、見えバスが多く、トップウォーターも好調でした。

なのでこの日はサイトとトップウォーターメインでランガンしていきますが、バスは全然見えないし、トップウォーターもミスバイト1回のみ。

立木のバスも減っていて、先週日曜日とは明らかに違う状況に気付きました。

なにか変えなくちゃと考えたところ、セオリー通りなら流れの当たるベンドカーブの岩盤だよなと思いつく。

プラクティスでは1回もやってない釣りだったので不安でしたが、やりたい岩盤があったので向かうと、そこには年間ランキング暫定2位だった小森嗣彦選手の姿が…。

他の岩盤にも選手が多く、やりたいところは入られてしまっていたので、そこまで岩盤の釣りを信じれていない自分は2級の場所をやる勇気もなく迷走。

結局思いつきで新開拓した10mディープで1本ポロッと釣っただけで終わってしまい、最終日は1本686g。
 
かなり厳しかったのでそこまで順位は落ちないかなと思っていると、まさかまさかのハイウェイトラッシュ!
 
そしてハイウェイトを出した選手のほとんどが、「流れの当たるベンドカーブの岩盤」を釣っていた選手だったのです。
 

そして、口を揃えて言っていたのが、「岸際に投げてフォールさせるだけでラインが走りました」って言葉。

立木につく難しいバスをあの手この手で狙ってショートバイトで終わった自分とは対照的な、新しく入ってきたフレッシュでやる気のあるバスを本気食いさせる釣り方でした。

結局、順位をかなり落としてしまい最終成績は28位。そして小森選手がハイウェイトを出したことで年間ランキングも暫定2位に。

バスフィッシングの基本をおろそかにしてしまったこと、気付いていながら勇気が出ずに実行できなかったこと、3日間ずっと納得できない試合をしてしまったこと、勝負に失敗して年間ランキングを大幅に下げてしまったこと…。

あまりにも自分の思い描いていた世界とは違いすぎて言葉が出なかったです。

 

悔しすぎて、自分の考えとのギャップを埋めるために急遽翌日練習していくことに。小森選手が浮いていた、やりたかった岩盤に行くと、あっさり30分で5本4kg…その後も2kgを超えるビッグサイズが食いまくり、ようやく納得することができました。

バスフィッシングの基本の大切さを学んだ今大会。負けたことで、多くのことが見えてきました。

幸いにもTOP50シリーズはまだ終わってなく、11/1~11/3に最終戦が弥栄ダムで開催されます。

年間ランキングのことは考えても仕方ないので、優勝だけを目指して全力で戦ってきます!。