【COLUMN】春とカスミとシラウオパターンと。
皆さん、こんにちはJACKALLプロスタッフの馬場拓也です。
今回ご紹介するのは僕がプロデュースさせていただいた“db UMA KSUMI”についてです。1月のフィッシングショーで発表して以来、かなりのご質問やお問い合わせをいただいています。そこで、もう一度シラウオパターンと合わせて掘り下げてみたいと思います。
まず、この”db UMA”シリーズは、秦拓馬プロとの共同開発ルアーとなっており、“db UMA KSUMI”と“db UMA FREE”の2種類があります。秦プロはフリーリグに対応するソフトベイトとして、僕は春のシラウオパターンにマッチするルアーとして個別に開発をしていたものですが、形にしていくと同じデザインだったという偶然のストーリーから生まれました。
まず“db UMA KSUMI”を解説するに際し、春の霞ヶ浦水系においてキーとなる”シラウオパターン”のおさらいを。産卵を意識しはじめシャローに寄ってきたシラウオを偏食するバスを狙ったもので、微波動を出しながら泳ぐワームに対して、仲間だと思ったシラウオが集まってきて、群れのような状態になったところをバスが食ってくる、というメカニズムです。
そんなシラウオパターンを自分なりに検証し、ババタク的の最強ワームとして完成したのが“db UMA KSUMI”です。
霞水系に生息するシラウオそのものに合わせたサイズや透明感。シザーハンドが起こす微振動と、それにレスポンス良く反応する縦型のリーチテール形状。それらのアクションをよりベストな形で表現する為にも、マテリアルの硬さも何度も調整して納得するまでテストを繰り返しました。その際に、シラウオを忠実に再現するために、透明感を重視してノンソルト素材を採用したのですが、程良いハリのあるボディは細かくハイピッチな振動を生み、テールまでしっかり伝わります。
シラウオパターンで使うリグの基本はジグヘッドリグ。0.6〜2.7gを使い分けますが、ボディが細身なので壊れにくいようにワッキージグヘッドを愛用中。他にもダウンショットリグやスプリットショットリグでも良いパフォーマンスをだせるワームに仕上がってますので、状況に合わせて使い分けてみてください。
ロッドはBPMの2020年モデルの“BP-S70L-ST”を愛用しています。これは霞ヶ浦水系での岸釣りをイメージしてプロデュースさせていただいたもので、7.0ftの長さがあるので飛距離を出しやすく、ライトリグでもしっかりアプローチすることが可能です。また、ソフトティップによる操作性と食い込みの良さで、春の低水温期に多いショートバイトも弾きません。
そんな“db UMA KSUMI”も間もなくリリースとなり、これから迎える霞水系のシラウオパターンのベストシーズンを皆様に楽しんでいただけます。シラウオパターン未経験者も経験者にも、是非フィールドでお試し頂ければと思います。
また、先日釣りビジョンで放映中のLURE FREAK Vol.98の撮影で、霞ヶ浦のシラウオパターンを紹介させていただきました。ロケ当日はまだシラウオが少なく苦労しましたが、解説と共にナイスフィッシュをキャッチすることが出来ましたので、こちらもご覧いただければと思います。4/7 PM21:00より初回放映ですのでよろしくお願いいたします。
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