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【Revoltage】ロッド徹底解説 Vol.1 ″ RV-S61UL-ST ″

いよいよファーストリリースアイテムも公開となったRevoltage(リボルテージ)ブランド。今回はその中で最も注目度の高いロッドについて解説いたします。まずは先日、関東のメジャーリザーバーである千葉県亀山ダムでの藤田京弥プロの撮影時の様子と、彼が切望したスピニングロッド” RV-S61UL-ST ”をご紹介しましょう。

 

【鋭敏な操作性と斬れ味。フィネススピン ” RV-S61UL-ST ”】

全長6.1ftのショートレングスに、カーボン素材のソリッドティップを使用したフィネススタイルに特化したスピニングモデルで、特徴を一言で表すなら「指先の感覚をティップまで伝える鋭敏な操作性」。繊細なソリッドティップを搭載しながらもロッド全体がシャープなフィーリングを誇ります。

このロッドの開発に際し、藤田プロが望んだのはどんな繊細な操作も意のままに水中のルアーに伝えられる操作性でした。

 

話は少し逸れますが、このロッドをより理解いただくために、藤田プロのサイトフィッシングについてもここでご紹介させていただきます。

サイトフィッシングといえば、アングラーが魚を目視で見つけ、アプローチし、食わせるという一撃必殺のスタイルで、より狩猟としての要素が強いのが特徴です。同じバスという魚でも個体によって反応は千差万別で、自身の経験とスキルの引き出しから最適解を見つけて食わせるのが基本であり最重要な核となる部分です。

 

そのサイトフィッシングもアングラーによって様々な流派がありますが、藤田プロのサイトフィッシングは他と異なる独自のスタイルを構築しています。その特徴は大きく分けて3点あります。

 

  • ●圧倒的なサーチ速度の速さ

まるでボートで大きく移動しているかの様な速さでエレクトリックモーターで流してサーチする。短時間で広範囲をカバーできるので、バスを見つける確率の向上とインプットされる情報量が多い。

 

  • ●変幻自在のアプローチ距離

バスにこちらの存在を気づかれにくいように出来るだけ距離をあけるのが常識ですが、藤田プロは場合によってはかなり近い距離でアプローチするのが特徴。言い換えるなら、そこまで近寄ってもバスを食わせられる自信があるということ。また近距離の為、ピンスポットへの正確なアプローチと飛距離を出しにくいルアー(軽量や空気抵抗が大きいもの)も使用出来るため、ルアーやメソッドの範囲が広くなり、他のプロが手を出せないバスを釣ることが出来るのです。

 

上の画像は2018年11月に山梨県河口湖で開催されたJBジャパンスーパーバスクラシックの際に湖岸から撮影したもの。すでに初冬の山上湖でここまでのシャローを高速で流し、バスを見つけるとクルッと船をターンさせて近距離でアプローチする光景は衝撃的。そして、このJB四大タイトルと呼ばれるこのビッグタイトルを見事勝ち取ったのです。

 

(もちろん、状況によって調整して遠距離からのアプローチを行うこともありますが、近距離の時と変わらない正確な釣りは、まさにThe Ginius(天才)と呼ぶに相応しく感動すら覚えます。)

  • ●食わせる技術の圧倒的な高さ

バスをしっかり観察し、自身の経験からルアーとコース、操作法の最適解を最短で導き出しヒットに持ち込む。これまでの経験の中で、数多くの手強いバスと向かい合ってきた事で、ベテランプロに引けを取らない引き出しを持っています。

 

この3点が藤田プロのサイトフィッシングの特徴なのですが、この2つめと3つめの要素をさらに進化させるために必要なのが、RV-S61UL-STを完成させたのです。

  •  
  • ●理想を形にするために。

そしてこのRV-S61UL-STの完成に大きく貢献したのがB2-MX構造GP-BOOSTERという設計コンセプトでした。

ミリ単位で指先のイメージどおりルアーを操作できる繊細さを持ちながら、ファイト時にはB2-MX構造によるワイドテーパーのブランクから溢れ出るパワーによって、ファイト時に適度なテンションが絶えずかかることでバラシ難く、すばやくボート際まで寄せてランディングに持ち込めます。

 

今回のロケの模様はムービー撮影も行っていますので、完成次第公開いたします。ぜひリボルテージロッドと藤田プロのポテンシャルを御覧ください。