FIPSed 第5回トラウトエリアワールドチャンピオンシップイタリア大会参加プラクティス編/杉山代悟
皆さんこんにちは。
TIMONプロスタッフの杉山代悟です。
11月下旬にイタリアで行われた世界大会に招待して頂き参加してきました。
その時の状況を公式プラクティス編と大会当日編の2回に別けてレポートにしてまとめたので最後まで読んでいただけると嬉しいです。
大会1ヶ月前からコツコツと準備をしていき、ルアーやフックの補充、どんな状況でも対応出来るようにルアーの塗装までバッチリした状態で挑みました。
昨年、ブルガリアで開催された世界大会ではシャイン鈴木氏が個人成績2位、そしてチーム優勝を飾り、日本選手の力を世界に証明しました。
同じティモンスタッフとして、今年ももちろんチーム優勝(2連覇)、そして個人成績No. 1という最高の結果を目標にして挑みました。
今年のチームJapanの選手は、ロデオクラフト福田選手、ベルベットアーツ伊藤選手、ヴァンケイン荒川選手、そして私という日本の名だたる最強選手が集まりました。


11/18羽田空港を13時過ぎに離陸しイタリア、レオナルド・ダ・ヴィンチ空港に到着したのは21時。
そのまま空港付近のホテルへ直行し、次の日の朝、大会開催地付近のホテルへチェックイン。

14時間ものフライトで疲労や時差ボケ、食事が身体に合うのか心配だったものの、最後までどちらも問題なく最高のコンディション。
11/19夕方から開会式あるため、その前にちょっとだけポンドの下見。

ポンドを見た時の第一印象。「杉山代悟のパターンだ。」
水の濁り方が、日本のエリアではなかなか見られない、青白く濁る石灰系の濁り方。

というのも、私自身濁り水(マッディウォーター)での釣りを得意とし、水の中をイメージしながらルアーを泳がし、魚にアジャストしていく釣りが得意分野です。
ちょうどタイミングよく前日放流も見れたので魚のサイズ感などもチェック。

120g〜150gほどの小型マスが主体です。
放流量もかなり多く、公式プラ〜大会当日はかなりハイスコア戦になると予想。
「完全に杉山代悟のパターンだ。」
ワクワクが止まりません。
開会式
開会式は町をあげて大規模な開会式で日本とは全く違い、さながらパーティー会場の様でした。



公式プラ当日
この日の天気は快晴。気温は日本と同じくらいで朝夕は少し肌寒いですが日中はかなり暖かくなる予報です。
大会当日は雨でかなり冷え込む予報です。状況の変化にも対応出来るように
池の水深、魚のレンジ感、スピード、バイトの質を、念入りにチェック。
全体的に魚の密度が濃く、レンジは表層〜中層付近に溜まっているようです。その中でもポンド中央部はかなり魚の密度が濃いので強めのルアーセレクトでもあるティアロ1.6gやフッテン、フラパニなどが効いている印象。
ポンドの両端は若干魚が少ないので魚に寄り添いマイクロパニクラやクロボールγ、リクーゼ0.6gなど1匹を絞り出す状況になりそうです。
カラーは落とし過ぎず金や白、蛍光色やグローが入ったカラーにバイトが集中していたようです。

30点以下のずれてるルアーを投げるとバイトも出ない
30点〜80点のルアーやカラーを投げるとアタリは出るけどなかなかフッキングしない(それでも3投に1匹釣れるペース)
90点以上のルアーやカラーが見つかれば一発でフッキングする本気喰いバイトを得られたり、掛からなかったとしても長い距離を追いかけ、最終的にフッキング(5投で4匹キャッチペース)できるというイメージです。
この池を熟知しているイタリアチームがかなり強敵になりそうという印象です。
公式プラで得られたことは、スプーンは波動の強く、ゆっくり引ける物。
ティアロ1.6gやマイクロスプーンも効いておりリクーゼ0.6gが◎
カラーは濁り水に強いダイゴマシマシウズラやグリーンボーなどの反応がよく、リクーゼ06はルアーアピールがないので色で寄せれる蛍光ピンクや膨張色が良い。
プラグも波動が強くラトル音が出るフラパニが◎
そして遠投して沖の魚を狙えるフッテンはかなり良いバイトを得ることができました。
ポンド両隅はロースコアになりそうで、その場合プロトのクロボールγやマイクロパニクラが役に立ちそうです。(今大会もプロト使用可能)
チームJAPANの優勝を目指す為に日本の大会では絶対にあり得ない選手同士の意見交換と答え合わせをしていきます。
各選手、ルアーセレクトやカラーの傾向が同じ印象を持ったようでホッとし大会当日を迎えました。





