FIPSed 第5回トラウトエリアワールドチャンピオンシップイタリア大会参加試合編/杉山代悟
皆さんこんにちは。
TIMONプロスタッフ杉山代悟です。
今回は前回のレポートの続きで大会当日の模様をレポート致します。
最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
【大会1日目】
当日は雨予報でしたが結果1日晴れたり曇ったりでした。
試合形式は昨年のブルガリアの時と同じ様です。
1試合16分間、8分でローテーションという方式で1試合終了すると次の釣り座へ移動というかたちでした。1日17試合こなし、勝ち3P、釣果を上げての引分け2P、釣果無し引分け1P負け0Pとなり、1試合にかけられる時間がかなり短いので、ミスの無いように釣っていくことを心掛けました。
公式プラ時、得た情報から大会当日はエステルラインをメインにしますが、ショートバイトが多く、バイト時の違和感を魚に与えたくない事からどのタックルにも伸びのあるdペットメインでタックル構成をしていきます。

タックル1 放流、高ウエイトルアー
ロッド:ティーコネクション61LーRS
リール:イグジストsf2000ss
ライン:xbraid dペット0.35号
リーダー:UPg 0.5号50センチ
タックル2 サブ放流、高ウエイトルアー
ロッド:ティーコネクション55LMLーST
リール:イグジストsf2000hg
ライン:xbraid dペット0.35号
リーダー:UPg 0.5号50センチ
タックル3 プラグ類、ティアロなどの中ウエイトスプーン
ロッド:ティーコネクション60ULーE
リール:イグジストsf2000ss
ライン:xbraid dペット0.35号
リーダー:UPg 0.5号50センチ
タックル4 プラグ類、ティアロなどの中ウエイトスプーン
ロッド:ティーコネクション60ULーE
リール:イグジストsf2000ss
ライン:xbraid dペット0.3号
リーダー:UPg 0.5号50センチ
タックル5 マイクロスプーン、中ウエイトスプーン
ロッド:ティーコネクション60SULーE
リール:イグジストsf2000ss
ライン:xbraid dペット0.25号
リーダー:UPg 0.4号50センチ
タックル6 リクーゼ0.6g専用
ロッド:ティーコネクション60SULーE
リール:イグジストsf2000ss
ライン:xbraid dペット0.2号
リーダー:UPg 0.4号50センチ
タックル7 リクーゼ0.6g専用(ショートバイト対策)
ロッド:ティーコネクション60UL
リール:イグジストsf2000ss
ライン:xbraid ハイエンドフロロ0.25号
使用スナップ:全てeスナップSSS
使用ハンドル:全てジャッカルワークスカスタムハンドル45mmフラットノブ
使用ルアー
ロミー3.1g ティアロ1.6g リクーゼ1.7g リクーゼ0.6g フラパニ フッテン クロボールγ マイクロパニクラ
ヘビーウエイトオーバーリップクランク バックリップニョロ 表層小型クランク
朝は放流効果もあり発売されたばかりのティーコネクション61L-RSに dペット0.35号にロミー3.1gからスタートします。
ミスもほぼ無くイタリア初めての試合は白星スタート。ここからスタートダッシュを決めたいところです。
2試合目、3試合目くらいまでは、まだまだ放流が効いていたので同じタックルでいきますが4試合目が終わったところで2勝2敗。
少し凹みます…。
日本選手達の足を引っ張っては行けない!!
と気持ちを切り替えて挑みます。
日中は魚が浮いたり沈んだり、場所によってはかなりロースコアになったりでティアロ1.6gダイゴグリーンボーを軸にマイクロが効く場所ではティーコネクション60ULにフロロ0.25号にリクーゼ0.6gが助けてくれた場面も多くありました。
大会1日目の結果18カ国中チームJAPAN4位、個人成績10位で二日目を迎えます。
暫定トップは昨年チーム準優勝のイタリア。
今年もかなり強いです。
【大会2日目】
天気予報では大雨予報ですがこの日もパラっと雨が降った程度で一日中曇っていました。夜に降った雨で気温はかなり冷え込み、水の濁りも少し増した感じです。

タックル構成は1日目で分かった事として、プレッシャが掛かると池中心部に魚が固まるという事から初日に組んでいたタックル3の60UL-Eエステル0.35号を、飛距離重視の0.3号に(タックル3と全く同じ)変え、放流取りやオーバーリップクランク、フッテンなどの高ウエイトルアー以外は0.3号以下のエステルとフロロを組みました。
2日目は初日ほぼ使わなかったタックル2の55LMLーSTもしまい、いつもの6タックル構成で挑みます。


大会2日目にして、冷え込みによるレンジのバラ付きがかなりでた印象で、そのレンジ感に上手くアジャストできず2日目も細かなミスが目立ちました。
朝は表層に放流魚が固まっていたのでフルキャストしてからカウント0〜落としてもカウント4くらいのレンジでのヒットが多かったですが、
最後の方はティアロ1.6gをボトム巻き上げがヒットパターンになる程レンジが変わっていたようです。
2日目の午後あたりからは毎投あたりがあるもののショートバイトが多く、無理やり掛けようとしても絶対にフッキングしないのでロッドをアッパーに構え、ラインに弛みをつけてショートバイトは完全無視し、反転するバイトが出るまで耐える。(←日本でもかなり使うテクニックなので試してほしい)事を心がけていきましたが、時すでに遅し…。
最終結果、チームJAPAN総合4位、個人成績7位という結果に終わりました。
2日間トータル勝率 (個人)34試合中24勝8敗2分
今回の世界大会は2位と大差をつけたチームイタリアが優勝でした。初日から独占状態で、知り尽くしたポンドの状況、試合戦略、そしてチームワーク。本当に優勝に相応しいチームでした。
全力を出し切りましたが、圧倒的差を見せつけられ悔しさが残る今回の大会となりました。
イタリアで優勝し日本に優勝トロフィーを持って帰りたかった。
2日間にも渡る過酷な試合と他国という慣れない環境でここまで戦うことが出来たのは応援して下さった皆様がいたからこそです。
ご声援本当にありがとうございました。
チームJAPANとして共に戦って下さった福田さん、雄大さん、荒川さん、ティールート土屋さんご夫婦、バリバスチームの皆様にも感謝申し上げます。
いつか、絶対にリベンジを果たします。
杉山代悟