COLUMN
コラム

6月1日 子吉川・レーザーワカサギ

 当初、米代川を予定していたんだけど、雨が降って濁り、そして増水という情報が入ってきた。前日の昼には各有名ポイントは人でいっぱいだとも聞いた。

30cmは増水しているらしい。この時期雨で増水は水温の低下につながる。おそらく2~3日後ならいいだろうけど、今回の釣行では選択し難かった。それに、凶悪な事件が米代川近隣で起こり、ダイバーによる調査も広域で行われたに違いない。川の場荒れも当然考慮すると、目的地は同じ6月1日解禁の子吉川になる。米代川のように前日からなんていう人ではほとんどいないので、当日の朝でも充分に間に合うのであるからだ。

 今回はトリコロール83Sによる実釣調査だ。まだ、ロングビルのダイバー系が完成していないので83Sですべての層をカバーしなければならない。

赤川や北上川とは違い「川」という形状をなしている米代川や今回の子吉川がこのルアーの活躍の舞台としてはふさわしい。

ロッドは7フィート10インチ、サクラマス用にはショートと思われやすいが、短いロッドほどミノーのポテンシャルを発揮しやすいことを知って欲しい。

本流だからと言って長いロッドを持てば、トゥイッチもジャークもその長さによって邪魔される。そこが本流釣りに入って陥りやすいところだ。釣れない。ロッドを動かせているのかもう一度確認してみよう。

 30m以内の川だったら6フィートあれば充分で、バットが容易に曲がらないけどディップは食い込む。そんなアクションがあればいい。ただ、テトラをかわさなければならないところは長く8フィート以内でいいでしょう。

ロッドをショートロッドのように使える筋力があれば、それはそれでOKです。

 惇也くんも普段、取材とかでは72を使ってることが多いのですが、個人的には巧みに使いこなせるショートロッド、56・58・60でやっています。サクラマスでも短い分ロッドを倒されることは逆にないです。しかし、得意の細ライン(普段は4ポンド、今回はテトラを考慮して6ポンド1.5号)でもありますから、魚のファイトに着いて行く足も必要です。

今回はトリコロール83Sのみでのサクラマス攻略となりましたが、結果はご覧の通りです。

太いラインでガンガンアクションを加える方法もあるかもしれませんが、サクラマスは優しい。細かい動きのものでも充分に食ってきます。数少ないバイトは必ず取る。激しい動き、乱暴なアクションはミスバイトを招き、フックの掛かりも浅くなりバレます。トリプルフックも2本、3本咥えればバレませんが、逆に1本ならばシングルフックよりも弱いハリになります。

 確実に2~3本のフックを咥えさせることが出来れば、管釣りフックでもバレにくい。そこからミノーの動きの発想が出てきます。KEISONのトリコロール83に標準装備されてるフックは十分なポテンシャルを発揮してくれます。

貴重なサクラマスですから、フッキングはバッチリと自分から掛けさせていきましょう。

(左写真は今回の釣行にて活躍したカラー)

流れの透明度から見ても銀色のミノーが必要で、そんな時にはレーザーワカサギを使う。

ワカサギという概念ではなく、ヒカリ、シラメであり、追星の薄い時期のアユでもあり、単純にシルバーという輝きが必要な時に使う。

これで2尾釣ってるんだよね。