COLUMN
コラム

T-connection 60Estel のガイドについて

皆さんこんにちは。杉山代悟です。
今回は、発売を控えているT-connection60Estelというエステルライン専用ロッド
についてちょっとだけ語らせてもらいます。

3年ほど前からエステルラインがエリアトラウトでも浸透し始めました。
最初はライントラブルが多いという面であまり信用されていませんでした。
具体的には、キャスト時にラインがボワッと大きく広がりながら放出される事や、
ラインの強度問題(魚とのやり取り時によく切れる、キャスト時のライン切れ)というところです。
このトラブルの多いエステルラインをロッドでどうにかカバーする事が出来ないものか、
と考えたのが最初でした。

たとえば、キャスト時にボワっとラインが出てしまう現象。
これはバッドガイドを小さくする事でリールから出るラインを、
バッドの1個目のガイドで止める事で減少しました。

またバッドのガイドリング径はULと一緒ですが、ATガイドにする事でKRガイドよりもバッド寄りにリングが近づきます。
これもこの現象を軽減する要素の1つです。

リング径をなぜもっと小さくしなかったのかと言うと、
僕は0.2号~0.4号とちょっと太めなエステルラインを使用することがあります。

0.4号を使った時にバッドガイドのリング径が小さすぎると抵抗が大きくなりすぎ、
飛距離がとたんに出なくなります。
ちょっと太めのエステルラインでもストレスなく使用する為に、
バッドガイドのリング径をULと一緒にしたのです。

バッドガイドからトップガイドについて。
バッドから徐々にガイドが小さくなりバッドガイドから4つ目で一気にガイドが小さくなります。
出来るだけガイドを小さくした方が感度が上がり、ロッドも軽くなります。

ですが、エリアトラウトの釣りのメインシーズンは冬です。
朝方は氷点下でガイドが凍ります。ガイドが小さすぎるとすぐにガイドが凍ってラインとくっつき、リールを巻けなくなるという現象がよく起きます。

エステルラインは摩擦に弱いためこういった氷による摩擦でラインは痛み、トラブルが非常に起こりやすくなります。

このバッドから4つ目~トップガイドまでの大きさは、凍りにくい、最小のガイドサイズで設定しました。

T-connection 60Estelのガイドだけでもここまでこだわって作ったんです♪
これからエステルラインを使ってみたいという方には是非使ってもらいたいロッドです♪