COLUMN
コラム

完璧な仕上がり Tricoroll GT 56MD-F

皆さんこんにちは、STREAM FIELD STAFFの藤村です。
金型成型品のTricoroll GT 56 MD-Fがまたやってくれたのでご報告いたします。

既にTricoroll GT 56 MD-Fのテストは完了していると言ってよく、
『完璧な仕上がりです!』と胸を張れます。でも、まだテストと称して使っているのは、
単に『釣れるから!』と言う簡単かつ釣り人として真っ当な理由で使い続けています。

 

その日はシールバーウィークの三日目の9月21日(月)でした。
私用があるため釣行時間は1時間と心に決めて、Tricoroll GT 56MD-Fをセットして入渓しました。

連休三日目だけあって川原は釣り人の足跡だらけです。お魚にプレッシャーを掛け無い事
を心がけ、Tricoroll GT 56MD-Fの脅威の飛距離だからこそ届く距離をとり、
本流筋に打ち込みだした四・五投目でした。突然『ジッ!!!』とドラグが鳴り、
『グングングン』と水中で大きな魚が暴れているのが感じられました。
『これは幸先がいいぞ』と同時に『これはバラせないぞ』と思い慎重に引き寄せると、
尺は優に超える岩魚が現れました。




浅瀬に誘導しランディングすると、そこにはサイズよりも三口が印象的な岩魚が納まっていました。

その後本流筋を攻めても何の反応も無かったので、
本流筋を瀬切り岩の裏の支流筋を攻めてみました。

 
この場所は面白く、広い本流筋よりも流れの細い岩裏の支流筋に大物が潜んでいます。
やはり大きく距離をとり、
大物が潜む場所にTricoroll GT 56 MD-Fを何度もキャストしても全く反応が有りません。

時間が経過し上がる時間を気にしだした頃、殆ど距離が離れていない対岸の岩ギリギリで、
『パシャっ!』『パシャっ!』と如何にも捕食中のライズが連続発生しだしました。
この場所でこのライズが発生した場合は圧倒的に『Tricoroll 47S!』です。
その経験則に則りTricoroll 47 Sにチェンジしてライズの少し上流に落とし込み、
スーッと脈釣りのような感じで流していくと、
下から急浮上して水面で『ガバッ!』と急反転するような激しいバイト。
細い支流筋のため慎重を期した遣り取りで寄せてきましたが、
最後の最後に岩の間に向かって走り出しロッドを寝かせて抉るに耐えた瞬間フックアウトでした。

ほぼ予定の1時間が経っていましたが、
魚の活性が悪くないと感じたので『自分のスケジュールは自分で決める』と言うことで、
1時間の延長をする事にしました。細い支流側を休めるために、
約20分程度他の場所を叩いてみましたが反応は無く、
再度本流筋を瀬切り岩の裏の支流筋を攻めてみました。

 
ルアーは当然Tricoroll GT 56MD-F。攻略方法は当日の二度あったバイトの合体技で、
ポイントと距離をとったロングキャストの脈釣りをイメージしました。

三投目だったと思う。
自分の思い描いた場所にTricoroll GT56MD-Fが着水したのでリールをひと巻きふた巻きして、
ラインにテンションを与えルアーを少しだけ潜らせました。
その後は何もせずル流れにルアーを乗せていると、
バラした2匹目のバイトと比べると、とても小さな『トン!』としたバイトを感じました。
その後しばらくしても何の反応も無いので少しだけリールを巻いて様子を見ると、
巻き重りとは違う重みが感じられたので『ガッシッ!』と合わせを入れたとたん、
凶暴な走りと華やかなジャンプで水面が割れました。

ジャンプのお陰で巨大なレインボーと判明したので、
それ以上はジャンプさせ無いようにロッドを優しく寝かし、
二匹目のバラシの様な事が無いように出来るだけ逆らわないファイトして疲れるのを待ちました。
時間を掛けて遣り取りしていると巨大なレインボーが少しずつ浮いてきて、
フロント・リアの両フックが非常にいい所に掛かっているのが確認できました。
バレる心配は無さそうなのでチャンスを見計らい、
スーッと近づいて来たときに一気にランディングすると、
とんでもなく体高の高いレインボーがネットに窮屈そうに納まりました。





これまでのレポートにて何度も記載していますが、
Tricoroll GT 56MD-Fの最大の特徴は驚異的な飛距離とバタバタと大きいけれど、
キレの有るアクションにあります。
飛距離についてはGTシリーズで最も扱いやすい重心移動となっており、
素直なウェートの移動で誰もがその飛距離を体感できます。
また、アクションについてもロッドの動きに反応がよく、ちょっとしたトゥイッチで大きなヒラを打ちます。
来春には発売ですので、その際には是非お手にとって飛距離とアクションをご確認下さい。