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コラム

第21回トラウトキング選手権大会 エキスパートシリーズ / 矢島俊介プロが見事総合2位でマイスター獲得!

みなさん、こんにちは。矢島俊介です。

先日、滋賀県の醒井養鱒場で行われたトラウトキング選手権エキスパートシリーズの第3戦へ参戦して来ました!

紆余曲折あった今回のエキスパートシリーズ。

最後はトップマイスター決定戦までもつれ込んだりと、中々一筋縄では攻略できない、流石はエキスパートシリーズといった戦いでした。

その時の模様などまとめましたので、ぜひご覧いただければ幸いです。


前日のプラクティス

まずはプラの話から。
今回の最終戦は前日にプラに入ることができ、色々試していました。
その中でも特に反応が良かったのはちびパニクラDRとDR-SS、そして細身のハイフローティングミノーのふたつ。
この2種類のルアーは特に強く信頼を感じられ、反応の良いカラーもある程度絞ることができていました。
ただプラの日は雨&ローライトということもあり、当日は多少のカラーの変化や大量の放流魚を想定し、強めのカラーも用意して当日の試合へと臨みました。


1回戦C組

放流の影響を最も受けるA組は、予想通りの乱打戦。
B組も4ローテまでほぼ皆さんスプーンを使って、ひたすら数を釣っていくという展開で、いよいよ私のグループであるC組の試合を迎えました。

1ローテ目

試合前に入れた放流魚がどのように動くか、すぐ口を使ってくれるのかをサーチするため、放流狙いで3g台のスプーンでスタート。
他の選手を含め、釣れてはいるもののB組の時の様には続かない様子で、他の2選手とも同じ状況。

2ローテ目

スプーンでのバイトはあるもののイメージしていたバイト数ではなかったため、A・B組が入った後であるものの、まだ活性の残る魚をターゲットに例のハイフローティングミノーを投入!
ロッドはT- connection60L-STに エステル0.35号の組み合わせ。
「素早く潜らせる+急浮上」のアクションで誘っていきます。
プラから予想通りこの釣り方で好反応を得ることができ、2ローテ目を終えることとなりました。

3ローテ目

釣り座が一番左から右に大きく変わったため、先ほどと同じハイフローティングミノーの釣りが、場所が変わっても効くか確認する意味合いも含め、そのまま同じ釣りを展開。場所が変わっても同じようにヒットを続けることができ、このローテで大きくリードすることができました。

4ローテ目

最終ローテとなり、周りの選手もミノーとクランクで良い釣果を上げていたのでちびパニクラDRに変更!
ロッドは僕が開発を担当しているNEW Tコネクションのプロトのエステルロッドを使い、着水後1、2回転早巻きしてレンジ調整。
その後、ミディアムリトリーブくらいの巻き速度で中層の活性の残る魚にアプローチしていくと、そこからまた1投1匹のペースで連続HIT!
落ち着いて来てからは、ちびパニクラDR-SSでもう少し下のレンジを攻める戦略に変更。
レンジ、巻速度ともにぴったりなところを見つけることができ、10分間ずっとバイトがある展開が続き1回戦は2位に大差をつけて突破することが出来ました!

 

2回戦

2回戦はB組を引き後半組となりました。

釣り座の情報を伺うと、日頃あまり魚の溜まる場所ではないとのこと。
しかし、日がさして来たタイミングでは日陰となり魚の出入りが多いとも聞いたので、その場の魚の活性や動きをしっかりみてローテーションしていく展開だなと思い作戦を立て、いざ試合スタート。

前半戦

最初はスプーンでボトムからのスローな巻きで幸先よく1匹キャッチ。
しかし、その後はバイトが途絶え、ハイフローティングミノーでキャッチしていきますが、ハマっている感じではなく、前半終了間際から魚の動きが良くなりスイッチの入る魚がどういう魚か確認したところで前半終了。

後半戦

後半は更に影の濃い方へと移動となったので、前半終了間際に日と影の境目にいる動きが良くなっていた魚は目視出来ませんでした。
そこで、ペピーノDRの蛍光ピンクを使い、スローリトリーブを組み合わせ、魚から寄ってきてもらう釣りに変更。
ただ、水流が対岸の壁に当たり、流れが複雑になっていることに気づき、思っていたペピーノの動きが出せなかったこともあり当初使っていたハイフローティングミノーに戻すことに。
後半同匹数まで追いつきましたが、ラストで相手の選手に釣られてしまい惜しくも敗退となりました。

ここを勝利するとマイスター獲得が非常に濃厚だったのですが、やはり一瞬の判断のスピードが命取りになるエキスパートシリーズは厳しい戦いでした。

その後は他の選手の試合結果を待つしか無い状況ということもあり、緊張と悔しさが入り乱れる精神状態でしたが、醒井戦が終わった結果、同率ポイント3名によるトップマイスターをかけた延長戦へともつれ込むこととなりました。

ただ、いざ試合がはじまるとなったものの、先ほどの緊張状態から、マイスターは獲得できたという安心感が生まれてしまい、始まる前から気持ちが弱くなってしまうという事態に。
そんな自分を見て、同じTIMONチームの仲間の代悟くん、鈴木くんが準備の手伝いをしてくれたり、瀧澤さんが応援の言葉をかけてくれたりし、完全にスイッチを入れ直して闘いに備えることが出来ました。

トップマイスター決定戦

奇跡的にも前日プラクティスをしていた場所でしたので、ちびパニクラDR-SSとハイフローティングミノーのふたつを軸に試合スタート。

対戦相手の方も同じミノーで勝ち上がってきていたため、試合は最初からミノーでの撃ち合いの展開に。
自分も2回戦での敗戦で見えていたアクションと食わせの間をしっかり修正し、一進一退の攻防を続けながらなんとか30分戦い抜き2位でフィニッシュ!

トップマイスター獲得には一歩届きませんでしたが、夢だったマイスターの称号を獲得することができ、本当に嬉しい結果となりました!

試合が終わってからTIMONメンバー皆さんからいただいた、「おめでとう」の言葉は最高の宝物です。
みなさん本当にありがとうございます。

最後に、今回のエキスパートシリーズのすべてを通して大活躍してくれた開発中のNEW Tコネクションのタックルも紹介いたします。

➀NEW Tコネクション プロト(矢島プロモデル)62エステルロッド
使用シーン・ルアー:ペピーノDR(大芦川)、ティアロ1.3g(東山湖)、ちびパニクラDR(醒井)

➁NEW Tコネクション プロト(矢島プロモデル)MLクラス
使用シーン・ルアー:放流(大芦川)、放流(醒井)

➂NEW Tコネクション プロト(代悟プロモデル)55-ST
使用シーン・ルアー:ミノータックル(醒井トップマイスター決定戦)

エキスパートシリーズという緊張する中での実践でも、思い入れのあるこれらの3つのタックルを使うことで、しっかり結果を残すことができたことも凄く嬉しく思っています!

皆さんの釣りが楽しくなるような最高なロッドに仕上がってきていますので、楽しみに待って頂けたらと思います。

改めまして、日頃応援していただいている皆様、一緒に試合をしていただいた皆様、大会運営の皆様、本当にありがとうございます!
来季もトップマイスターを目標に頑張っていきますので、よろしくお願い致します‼︎


エキスパートシリーズ タックルデータ

ロッド:NEW T- connection 62エステル プロト(矢島プロモデル)
ライン:エステル0.3号
ルアー:ペピーノDR/MR(大芦川)
ティアロ1.6g/1.3g(東山湖)
ちびパニクラDR/DR-ss(醒井)


ロッド:NEW T- connection MLクラス プロト(矢島プロモデル)
ライン:ナイロン3lb
ルアー:ティアロ1.6(東山湖)
放流用スプーン2g/3g(大芦川、醒井)


ロッド:NEW T- connection 55-ST プロト(代悟プロモデル)
ルアー:ハイフローティングミノー(醒井)


ロッド:T- connection 60L
ライン:ナイロン3lb
ルアー:ティアロ1.3g/1.6g(東山湖)


ロッド:T- connection 60L エステル
ライン:エステル03
ルアー:ティアロ1.3g(東山湖)


ロッド:T- connection 60L-ST
ライン:エステル0.35号
ルアー:ハイフローティングミノー(大芦川、醒井)


ロッド:T- connection 62M
ライン:PE0.2号
ルアー:ダートラン(東山湖)