本格開幕!利根川バチ抜けシーバス。ヒエイ123SFの使い方。/佐藤雅樹
こんにちは、茨城県のフィールドスタッフ佐藤雅樹です。

いよいよ各地でシーズン開幕となったバチ抜けシーバスパターン。私のホームエリア利根川でも毎年1月後半から3月頃までがシーズンとなります。
一言にバチ抜けパターンと言ってもエリア・時期によってバチの種類・サイズなどで各地様々な攻略法があります。
今回は利根川のバチ抜けパターンを中心にヒエイ123SFの使い方を一緒に解説していきます。
そもそもバチ抜けパターンとは?
釣りの虫エサの代表的な餌となる【イソメ・ゴカイ・イトメ】類の事を総称としてバチと呼びます。
これらのバチは年明けから長い所では初夏に入るまで産卵行動の為生殖群泳と言う集団で水中を泳ぎ回ります。

このタイミングをきっかけに、冬場海で産卵を終え体力の無いシーバスが捕食しやすい餌を求めて河川の中へ入り、体力回復の為にバチを荒食いする行動をルアーで攻略していく事をバチ抜けパターンと言います。
利根川のバチ抜けの傾向
利根川のバチ抜けは大きくあるバチ抜けの初期・中期・後期バチの中のシーズン初期に多い初期の川バチパターンとなります。
川バチは比較的シーズンの始まり1月後半~にかけて各地で見られるパターンで遊泳能力が低く、川の流れを使って流され繁殖行動を行います。
バチのサイズが比較的大きく一般的には10cm前後、利根川では利根バチと名前が付くほどの20cmクラスにまでなる大きなバチが発生します。
ヒエイ123SFを使った利根バチ攻略
ここからは実際の釣行の様子と一緒にヒエイでの利根バチ攻略法を解説します。
1月後半の利根川水系、潮周りは大潮後の中潮。日没とほぼ同時に満潮を迎えるとポイントにはどこからか大型の川バチが出現。
表層をゆらゆらと泳ぎ集まってくる川バチ。しばらくして下げの潮が効き始めると川に流れが効き始めバチが徐々に下流へと流されていく…。
すると辺りからバチを捕食するシーバス特有の小さなボイル音が発生。流れが効き始めると共に増えていくボイル音、いよいよ時合い突入。
問題はボイル音が遠い事、大河川の利根川ではバチ抜けにおいても飛距離が出ることは絶対条件。
飛距離を重視すればおのずとルアーの重量が増え、シンキング系のルアーが優位となりますが、表層の川バチを捕食しているので水面にルアーを置いておくことが重要。
ここでヒエイ123SFの出番です。フローティングでありながらシンキングペンシル並みの飛距離を叩きだし大河川の利根川のバチ抜けにこれ以上ピッタリのアイテムはありません。

沖の上流側へフルキャスト、矢じり型のボディシルエットが風を割いてカッ飛びます。
着水後、最初は川の流れと同調するようにデッドスローでボイル個所へ流し込みます。ボイル個所へ流し込むもバイトは無し、何度か同じようにアプローチするも不発。
続くボイル音、なぜ反応しないのか様子を見ているとバチは川の流れに乗り同調して流れていると言うよりは流れの中で下流側へ泳ぎ川の流れより少し速く動いている事が観察できました。
そこで次のアプローチは上流へキャストし、少し速めのリトリーブスピードでボイル個所へ送り込む方法で再開。
すると今までの無反応が嘘かのように連続バイト。セイゴ・フッコクラスが多いものの1キャスト1ヒットペースでバイトが続きます。
更にリトリーブして追わせて喰っている為かバイトが深い。
通常デッドスローで流し込み食わせるパターンではシーバスがルアーにゆっくり近づきバイトする為フックまで到達しない、もしくはミスバイトなどが多く起きるのですが、速いスピードのバチを追って後ろから喰い付き反転している為かアタリが深く、お腹・リアのフックにしっかりと掛かっている事が多いのです。
ここでバイトの多さを使ってカラーの違いでの反応の差を検証する事に。

最初に使っていたのはグローチャートパール。アピール力が高く、活性が高い状況や最初にチョイスすることが多いカラーです。

このカラーではほぼ毎投シーバスからのバイトが拾えました。

続いて少しカラーを落としたバイオグリーンへ変えるとグローチャートパールよりも10投に5回くらいのバイトへ減少。

続いて更にアピールを落としたアカバチカラーへ変更すると10投に2.3回のバイトに更に数が減りました。

活性が高い状態では、アピールの強いカラーが有効だという事が分かりました。
しかし、時合いも終盤となりバチが少なくなり川の流れも無くなってくると少し速いリトリーブでの反応が悪くなっていく。
今度は先ほどのカラーアピールでの検証を踏まえバイオグリーンカラーへ変更し流れと同調するアプローチへ変更。
すると小さいアタリのバイトが出る様になり数本キャッチ。

しばらくしボイルもなくなり、バチの姿もほぼ無く川の流れも全く無くなってくるとバイオグリーンでも反応が得られなくなっていく。
ここで一番アピール力の低いカラーアカバチカラーへ変更。アプローチもハンドル一回転4秒程の極スローなリトリーブで探っていると僅かながら残っているシーバスをキャッチ。
終わってみると2桁オーバーの大量キャッチ。
カラーローテーションとアプローチの変更で時合いが終わった後の反応の鈍い魚まで攻略する事が出来ました。
バチ抜けはタイミングさえ間違えなければ比較的初心者の方でも簡単にシーバスをキャッチできるパターンです。
ウェイトがあって飛距離が出やすくフローティングなので難しくレンジコントロールをする必要がないのでヒエイ123SFはバチ抜け未経験の方にもぜひ使っていただきたいルアーです。
まだまだ続くバチ抜けシーズンヒエイ123SFで攻略してみませんか?
実釣の様子はこちらから→https://www.instagram.com/p/DFgKlBxTXaY/
(※コラム内とは別日の実釣動画です。)