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夏枯れの室蘭沖堤で挑んだロック&ヒラメゲーム/甲斐隆之介

皆さんこんにちは。北海道ショアスタッフの甲斐です。

先日久しぶりに室蘭沖堤へロックフィッシュとヒラメを狙いに行ってきました。

この時期は経験上すでに夏枯れになっていて、釣果を出すにはかなりテクニカルなアプローチが必要になってきます。

今回はそういった状況に合わせて重ためのジグやリアクション系に強いワームを多く準備して挑みました。

朝一はヒラメ狙いでシャローエリアからスタート。

大黒島と呼ばれる島が隣接している南防波堤に上りましたが、この日は朝一がド干潮でのスタートということもあり活性は最悪。

それでいて水温は朝から高い状態になっているため、夏の外道であるフグが高活性なバッドコンディション。

1キャスト1バイトでフグが反応してきますが、フグはワームを食いちぎってしまう邪魔者です。

どのレンジやポジションにアプローチしてもフグが先にバイトしてしまい釣りになりません。

というのもフグは砂地に身を隠して過ごす生態があり、ヒラメの好む場所と生息環境が被っているのも一つの要因。

こうなったときに役に立つのがメタルジグのリアクションの釣り

フラッシングや派手な動きはフグを寄せやすいのですが、ヒラメやアイナメと比べると泳力の弱いフグは速すぎる動きにはあまりついてこられないのかと思います。

今回は40~60gのビッグバッカージグでアプローチしましたが、時期的に終盤のヒラメをジグで狙うのは至難の業。

バイトも全くなく、気が付けばチャンスタイムは過ぎておりました…。

そこからはミドル~ディープエリアに狙いを変えてアイナメ狙いへ。

この時期は個人的に壁際か敷石周りを速いアプローチで狙っていくのが釣れるイメージだったので、そのアプローチをメインに組み立てます。

その中でも今回唯一釣果を出すことができたアプローチが「ヤミィフィッシュ3.0」+14gテキサスリグの壁際のリアクションの釣りでした。

リアクションの釣りをワームを用いて行うにあたり、ワームに求める条件が自分なりに存在します。
その中でも夏の釣りにおいては絶対といえるポイントが「パーツが少ない」こと。

夏のアイナメは捕食行動に対して非常にナイーブになっていると考えています。

そういった状態のアイナメが捕食を起こす際にスムーズに捕食しにくかったり、消化をしにくいようなベイトを狙うのは酸素量の薄い夏の海で生きる上ではダメージが大きいのでは?と考えております。

こういった部分をワームに落とし込んだ時にかなり有効的になるのがスティックベイトやピンテール、イモ系ワームがかなり釣果として多くなってくる傾向にあります。

そういった点を踏まえた上でのヤミィフィッシュでしたが、速攻アイナメが反応してきたのでそこは一つの答えなのかなと実感。

ここから連発を狙ってランガンしたのですが、アイナメ以上に食いが良いのがフグ。

壁際のストラクチャーに対してタイトかつスピーディにアプローチしているのですが、アイナメよりも真っ先にフグが反応してくるためアイナメのバイトは全く得られず…。

遠投やベイトタックルでの敷石周りの釣りやオープンエリアの回遊個体へのアプローチも敢行しましたがノーバイトノーフィッシュ。

久々の室蘭沖堤は完敗に終わりました。

かなり悔しいですが、今回で感じた部分や気が付いた部分も多くあるのでそこを今後の自分の成長の糧にできればと思います。