狙うは冬の寒ビラメ!/伊賀拓実

こんにちは!宮城県の伊賀です。
今年も残すとこ1ヶ月となり、宮城サーフもオフシーズンに入る手前といったところです。
最近の海水温は15℃を超えたり超えなかったりと、ヒラメの活性も徐々に下がって来た印象。
1日実釣して1枚出るか出ないかの難しいタイミングですが…。今の時期に釣れるヒラメは「寒ビラメ」と言われ、肉厚で身の引き締まった極上ヒラメ狙えます。
ということで今回は、先日行われた撮影の様子を解説していきます!狙うは寒ビラメ。
ヒラメスポットを見つける
この時期のヒラメの特徴は、「手前で捕食している」ということ。
なぜ手前なのか?
それはベイトフィッシュの行動パターンにヒントがあります。

11月から12月は「カタクチイワシ」や「コノシロ」がメインベイトとなるため、波打ち際から50m範囲を回遊する傾向が高くなります。
ベイトフィッシュが50m範囲に居るということは、ヒラメも移動してくる確率が高くなるので個人的には、F(フローティング)ミノーや軽めのワームでスローに誘うのがおすすめです。

狙うポイントは離岸流や並岸流で出来た、水深が周りより深く掘れている50m範囲。
浅瀬より水深の深い方が魚の警戒心も少なくバイト率も上がるので、「50m範囲の掘れているポイント」を重点的に探ってみた方が良いと思います。
撮影当日

初日の朝まずめは海のコンディションも良く天気も良い。また気温も8℃といつもより暖かく、いかにも釣れそうな雰囲気です。
朝まずめにエントリーしたポイントは、上記でも説明した50m範囲の手前が掘れているエリア。
ベイトを目視で確認することができたので、50m範囲に入ってくることを予想してFミノーで近距離を手返し良く探ります。
ここのエリアは波打ち際の水深が深く、ヒラメやマゴチが手前で釣れることが多いので、足元まで丁寧に引いてくることが重要です。

開始から1時間。集中力を保ちながらカメラマンさんと何気ない会話をしたタイミングで、いきなりティップがギューッ!っと重くなるバイト!
流木や海藻などは無いのでヒラメだと確信しフッキング!バイトがあった距離はおよそ10m先。
いつものように、バシッ!っと力強いフッキングだとラインブレイクしてしまう可能性があるので、ロッドの反発力を使って乗せるフッキングで針を貫通させます。

上がってきたのは、50cmを超える今の時期らしい肉厚寒ビラメ!胃袋付近に厚みがあったので、おそらくイワシかコノシロを捕食しているヒラメかと思います。
朝まずめが過ぎてから次第に波が高くなり、夕まずめまで粘りましたがノーバイト。初日は終了。
2日目は寒ビラメを狙っていきます!が…前日の風の影響もあり波が高い…午前中はサーフで粘りましたが反応が得られない。
夕まずめはサーフを諦め、河口エリアに移動。濁りも少なくベイトも入っていそうなので、流れに強い「センシーカーリー&オーバーヘッド 27g」

飛距離が出て尚且つボトム感知能力の高い「サブル オーバーヘッド」

些細なカレントでもナチュラルに動いてくれる「サブル センシーカーリー」
※カレントの強いポイントや離岸流の流心はこの組み合わせがおすすめ!
時刻は16時30分。薄暗い時間帯になり残り時間30分。
流れと地形変化を読みながら、ルアーを浮かせ過ぎず沈め過ぎない絶妙なレンジを引いてくると…

ゴンッ!と目が覚めるような強烈バイト!カレントが強いので時間をかけながら慎重にランディングし、ようやくキャッチ。
50cmはありませんでしたが、執念で釣り上げた嬉しい1枚でした!
ヒラメシーズンもそろそろ終わりに近づいていますが、エリアによっては冬でもヒラメシーズンが狙えるもあるので、遠征もしながらまだまだヒラメを狙っていきたいと思います。

