COLUMN
コラム

JBトップ50 旭川ダム戦を振り返って

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先週、岡山県旭川ダムで開催されたトップ50第二戦は13位入賞で終わりました。
2日目には暫定4位につけていただけに、とても悔しい結果ではあります。 
ただ、昨年の大スランプの時に比べれば、だいぶ戦えるようになってきた手ごたえを感じることができています。

さて、今回のトーナメントは結果を見てもらってもわかるとおり、異常なほどに「釣れない」試合となりました。 
何しろ、プラクティス5日中、バスに触れたのは2日だけ、合計3匹という超貧果。
気が遠くなるほどにバイトが無いコンディションのもとでのトーナメントでした。 
これはほかの選手にも同じこと。毎日1匹づつでも釣れば5位入賞が可能なほどのひどい状況でした。

そんな中、僕のメインパターンはソウルシャッドのクランキング。 
そう、前戦の最終日にもハマったパワーフィッシングです。 
バスの気配が希薄で、万一いたとしてもなかなかバイトしてくれないこんな状況では、
広範囲を手早く探れ、ワームにも反応しないバスでもリアクションバイトが狙えるこのテクニックが非常に有効です。
事実、初日にはこのパターンで2匹をウェイイン。 参加者の半数近くがノーフィッシュに終わる中、
上々の滑り出しを見せることが出来ました。 
最近特に思うのですが、日本のトーナメント、特にトップ50では、
ワームにもなかなかバイトしてくれないという、
前代未聞のフィッシングプレッシャーに襲われているような気がしています。 
何しろ、フィネステクニックが天才的に上手い選手たちに、休みなく攻められるわけですから、そうなっても仕方ありません。
そんなバスに口を使わせる究極奥義として、
自分の中では、ハードベイトによるリアクションフィッシングがかなりブームとなってきています。 
特に、ワームをやっても一日ワンバイトあるかないかというような今回のコンディションでは、
ハードベイトの方が数、サイズともに狙える、非常に有効なパターンとなります。
むしろパワーフィッシングの方が釣れるのです!

ところが、2日目にはこのパターンも完全に沈黙。
終了2時間前まで全くのノーバイトという結果から、パターン変更を余儀なくされました。 
ちょうどその日は、午後から晴れてきたので、狙いをシェードパターンに変更。 
しかもヤミーのノーシンカーという、180度違うパターンに変えて奇跡の2連続バイト。 
まさにアジャストが決まった試合でした。
でも、今回のトーナメントの運もこれで終了。 三日目にはキロフィッシュをやはりヤミーでバイトさせるも、
痛恨のラインブレイクでロスト。 結局はこのミスが響き、冒頭の残念な結果となってしまったわけです。

というわけで、今回のトーナメントは、結果こそ満足のいくものとはなりませんでしたが、
「パワーフィッシングの強さ」と、「アジャスト力」という、
二つの本当に重要なテーマに大きな手ごたえを感じることが出来た収穫もありました。 
もちろんこの悔しさは、次戦の旧吉野川に思い切りぶつけるつもりです。 自分自身のコンディションも、
完全にフィットしてきています。 メンタル的にも充実したなか、コンフィデンスを持って戦えそうです。

最後となりましたが、今回も多くのファンの皆さんに声援を頂くことが出来ました。 
この声を大きな力にして戦えています。本当にありがとうございました!