マスタークランク SR/MR に込めた小さなこだわり
2026年春の登場以来、全国各地から多くの釣果報告をいただいている「マスタークランク」。

夏も過ぎ、今年は例年より少し早く“巻物の秋”がやってきました。
今回は、一見しただけでは分かりにくい、JACKALL R&D Teamがマスタークランク47 SR/MRに込めた「小さなこだわり」をご紹介します。
一見すると同じボディに見える、マスタークランク SR と MR
マスタークランクには、潜航深度約1.2mの「SR」と、約1.8mの「MR」の2モデルが存在します。一見すると、共通のボディに異なるリップを搭載することで、潜航深度を調整しているようにも見えます。

しかし、SRとMRの違いはリップだけではありません。
SR・MRは、それぞれ異なるボディデザイン
ここで、2モデルを上から撮影した画像を見比べてみましょう。
ノギスで計測したボディ幅の実測値に注目してみてください。

実はSRとMRは、単純にリップの長さを変えてレンジを調整したモデルではありません。
それぞれのレンジで求める性能を最大限に引き出すため、SRとMRをそれぞれ「別のルアー」として設計しています。
基準となったMR ― 水を掴み、カバーへ食いつく
開発において、先に狙った性能と魚からの反応、その両方で合格点にたどり着いたのがMRでした。
追求したのは、水をボディ全体でしっかりと掴みながら進むこと。
高速で巻いてもアクションが破綻しにくく、それでいてストラクチャーへコンタクトした際には大きく弾かれず、カバーに食いつくように進んでいく。
ただ巻きでは安定して泳ぎ、カバーに当てればその周辺を丁寧にトレースできる。
「巻き続けながら、狙ったレンジとカバーを攻略していく」ことがMRの得意とするところです。
もちろん、MRはリップの表面積が大きいため、SRと比較して水を掴む性能を生み出しやすいという特性があります。

SR ― ショートリップでも、しっかり水を掴むために
一方、SRで目指したのは、ショートリップでありながら、MRで突き詰めた「水を掴んで進む感覚」をしっかりと残すことでした。
そこでSRには、専用のボディ設計を採用しています。
MRと比較してボディ幅をややファットに設定し、アクションもMRよりロール方向へ振っています。このボディ形状とロールアクションによって、短いリップでもしっかりと水を掴み、アングラーの手元にルアーの存在感を伝えながら進んでいきます。

さらに、SRにはもうひとつ大きな特徴があります。
MRよりリップの体積が小さく、対してボディの体積は大きい。そのため、SRはMRよりも高い浮力を備えています。
ストラクチャーへコンタクトした際にリトリーブを止めれば、浮力を活かしてカバーから離れやすい。
つまりSRは、浅いレンジを引けるだけではなく、障害物をかわしながらテンポよくシャローを攻略できるクランクベイトとして仕上げています。
レンジだけではない。アクションと浮力で使い分けるSR/MR
カタログスペックだけを見ると、SRとMRの主な違いは潜航深度とウエイトです。
しかし実際には、それぞれのレンジで求められる性能を追求した結果、ボディ形状、アクション、浮力にも違いを持たせています。
MRは、水を掴みながらレンジをキープし、カバーへ食いつくように巻き続ける。
SRは、高い浮力を活かしてカバーをかわしながら、シャローをテンポよく巻いていく。
「どこまで潜るか」だけでSR/MRを選ぶのではなく、「どのようにカバーを攻略したいか」まで考えて使い分ける。
そうすることで、マスタークランク SR/MRそれぞれの個性を、より深く感じていただけると思います。今回は、一見しただけでは分からないマスタークランクの“小さなこだわり”をご紹介しました。
巻物が楽しくなる秋。
ぜひフィールドやカバーに合わせてSR/MRを使い分けながら、マスタークランクとともに良い釣行をお楽しみください。

