COLUMN
コラム

北陸サクラマス釣行

 3月も半ばを過ぎた週末、やっと時間が取れたので今期初のサクラマス釣行へ向かった。

目的地は九頭竜川と手取川、今年は九頭竜川の調子も良さそうなので自然と期待も膨らむ。

メインで持参したルアーは発売になったばかりのミディア88F及びSである。

冬に逆戻りしたかの様な横殴りの雪が降る中挑んだ九頭竜川では結果を残すことが出来なかったので、気を取り直し石川県在住のテスター藤村氏、富山在住の尾山氏と合流し、手取川へと向かった。

 手取川はサーモンでは有名だが、サクラマスとなると九頭竜川程全国区ではない。しかしながら「数は出ないが出ればデカイ」との事。めぼしい場所を探しながら下流へと向かうことにした。
 しばらく走ると毎年鮭釣りが行われる公園に到着、川を見ると「流れ、水深、ストラクチャー」といかにも良さそうな場所である。

同行した藤村氏も昨年の鮭釣りでこの場所を訪れていたらしく「この時期ならここが一番じゃないかな」とこの場所に目星を付けていたらしい。

流れの当る一等地には先行者がいたので、邪魔にならぬ様下流に入り釣りを開始。

キャストを繰り返しながら「このルアー飛行姿勢良いね」とか「流れの中でも引きオモリしないね」、「もう少し潜る奴も欲しいな」等とルアーの感想を述べ合う。

 暫くすると一等地の先行者が移動したのでそこへ入り、さらに釣りを続けた。

その後、藤村氏がコーヒーを差し入れてくれて一服。

この一服が状況を変えたのだろうか?

それまで何度となく同じルアーを通したコース、ルアーがボトムのテトラをかすめた瞬間その時は来た。

ほんの5分前には何の反応も無かったのに・・・。

 テトラに潜られない様、高目に構えたロッドからは重々しく首を振る生命感が伝わってくる。

多少強引なファイトの後揚がってきたのは、遡上を始めたばかりなのであろう背中にまだ若干の青味を感じさせる美しい65センチの魚体だった。

そのメスは何のためらいも無くルアーにアタックしたのであろう、腹のフックにガッチリとフッキングしていた。

これと決めたルアーで結果を残すことができ、久し振りに達成感のある今回の釣行となった。