ライトショアジギングを始めたいあなたへ/前編
身近な堤防やサーフから多彩な魚種を釣ることができ、時には大物も釣れることから近年人気が高まっているライトショアジギング。
ショアジギングに比べて比較的軽量なルアー(ジグ)を使うことから、体力的にも楽で、手軽に始められることも人気の理由のひとつです。
今回はこの釣りを初めてやってみたい方にも分かりやすいように、ライトショアジギングの基本や注意点などを全2回に分けご紹介します。
前編となる今回は、釣れる魚種や釣り場、使用するルアー等をテーマに解説します。
これから始めてみたいビギナーの方にはぴったりな内容となっていますので、ぜひご覧ください。
※今回のコラムでは40g前後を軸に20~60gまでのルアー(ジグ)を使う、ショアからのキャスティングをライトショアジギングと定義させていただきます。
ターゲットを選ばないライトショアジギング
ライトショアジギングで釣れるターゲットは非常に幅広く、一例として以下に釣れる魚種を挙げてみます。
・ブリ
・サワラ
・ヒラメ
・マゴチ
・カサゴ
・キジハタ
・スズキ
・アジ
・サバ
・タチウオ
以上はあくまで一例になりますが、ここに挙げた以外にも地域や時期によって様々な魚種を狙えます。
また、魚種ごとに釣り場や探るレンジ、有効なルアーやアクションが変わったりしますので、それらの正解を見つけていくのもライトショアジギングの魅力といえるでしょう。
メインとなる釣り場とは?
身近な堤防やサーフ(浜)などが釣り場となります。
その際に、より釣果を得るためには潮通しの良い流れのある場所を選ぶのが重要。
沖堤防などは比較的流れのあるエリアが多いので、もし釣り場が分からなければそういった場所を利用するのもいいでしょう。
ジグの使い分け方
ライトショアジギングはジグと呼ばれる金属製のルアーを使って魚を誘います。
形も細長いものや平べったいものなどがあり、素材も鉛やタングステンなど様々。
これらの形や素材を変えることによって、飛距離の違いやフォールの速さ、アクションの違いを出すことができます。
ここでは簡単にジグの形状と重心でジグのアクションがどう変わるのかをご紹介しましょう。
まず、形が細いものは、アクションした際にはキレの良い動きを出すことができます。
逆に平べったいものは、スローに動かしたり、フォールの時間を長くとれるという特徴があります。
これはジグをアクションさせた時の水の抵抗が違うため、このような変化が生まれます。
また重心の位置によっても違いがあり、後方に重心があれば飛距離を出しやすくなり、中央にあれば、飛距離は少し落ちるものの、フォールでの時間を長くとることができるなどの特徴があります。
例として、「ビッグバッカージグ」と「ビッグバッカージグ スライドスティック」、「ラスパティーン」、「ビッグバッカーラッシュブレード」がどのような特徴を持っているか見てみましょう。
「ビッグバッカージグ」は後方重心の設計のため、通常のジグに比べて飛距離を出すことができます。
そしてフォールでは素早く落ち、巻き上げ時にはエッジの利いたフロント部分でキレのあるアクションを出すことができます。
「ビッグバッカージグ スライドスティック」は、中央に重心がありスリムな形状であるため、キレのある鋭いアクションや、ひらひらとしたフォールのアクションが得意。また、抵抗の少ない水切れの良いフォルムであるため、優れた操作性を誇ります。
「ラスパティーン」は比重の高いタングステンという金属でできており、同じ重量でも一般的な鉛素材のジグよりシルエットが小さくなります。そのため、飛距離を出したり、沈下速度が早いことから底取りをしやすいのがメリット。また、そのシルエットの小ささから、マイクロベイトパターンなど、ベイトサイズが小さい時にも効果を発揮するジグです。
「ビッグバッカーラッシュブレード」はブレードが付いているジグです。ただ巻きの際には、このブレードが回転し、キラキラと光ることで魚にアピールします。また、スピンテール系ジグに頻発するブレードへのバイトを拾いやすくするため、フックをブレードの後ろに装着する独自のセッティングにすることでフッキング率を向上させています。
このように、それぞれのジグの形や材質によって、得意なアクションが変わりますので、状況に合わせて使い分けていくことが釣果を伸ばすために重要になります。
今回はライトショアジギングの基本となるターゲットと釣り場、使うルアーについての解説でした。
後編ではより具体的に、使うタックルやキャストの仕方、アクションの付け方をご紹介いたします。
次回のコラムもぜひご覧ください。