COLUMN
コラム

JBエリート5戦を制した2つの要因(後編)

かなり長文になったので、前回からの続きです。

次にふたつ目のキーとしては「ビッグフィッシュ」そして「優勝」を
強く意識したパターンを最後まで貫徹できたということです。

「ビッグフィッシュを狙った魅せる釣りを…」「優勝のみを狙って…」

バサーオールスターや今回のエリート5など、
一発勝負的な意味合いが強い試合前には必ず聞かれる言葉ですが、
今回はそんな言葉を最後まで実践できたトーナメントでした。

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僕自身もこの手のトーナメント前には必ずそんな決意で臨むのですが、
実際に試合が始まるとなかなかそうも言ってられなくなることがほとんどです。
もちろんスタート時には優勝を狙って出るわけですが、
思ったとおりに状況が進まなくなってくると、どうしても守りにはいってしまうのです。
やっぱりノーフィッシュで帰るわけにはいきませんからね。

でも、今回は最後まで攻めきることができました。 

プラクティスの感触では、確実性の高い下流域に、
リスキーだがビッグフィッシュの可能性が高い上流域といった感じでしたが、
今回は初日の昼前の1時間を除きすべて上流域で勝負することができたのです。

もちろん、下流域でも練習からビッグフィッシュは出ていましたし
何よりもバスの濃さという点では、この悪条件の中ではかなり魅力的な要素だったのですが、
他の選手とのバッティングも大いに予想され(実際に思いっきりポイントがカブってました)
完全にカメラが密着して取材してくれるエリート5こそ、やはり上流で思いっきり勝負したい
という気持ちが勝り攻め抜くことができたのです。
そんな意味ではメンタルの部分でも自分に勝つことができたトーナメントであったともいえます。

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そんなわけで今回のエリート5は、テクニック、メンタルの両面において、
過去のトーナメントの中でもベストなパフォーマンスを発揮できた自信があるので、
皆さんにもぜひ番組を見てもらいたいと思います。

正月明けの番組を楽しみにしていてくださいね。