Revoltage Story Vol.1 " 始動 / JB TOP50 七色ダム戦 "

ここから、すべてを変えていく

2019年、ジャッカル創立20周年となるタイミングで始動した”Revoltage(リボルテージ)”。世界中の本気のアングラーの為にジャッカルが誇るノウハウとテクノロジーを投入した製品を作り出すことを目的としたシリアスなプロジェクトだ。

  

そのリボルテージの目指すものとは?そして、そこに隠されたストーリーとは?VOICEではその姿を追いかけながらリボルテージの全貌を紐解いて行く。第一回は今シーズンの開幕戦であるJB TOP50開幕戦の七色ダムの模様を振り返る。

 

黄色い革命の先陣を切る、新進気鋭の挑戦者達

まず、今回のこのストーリーに出演するリボルテージチームのメンバーを紹介しよう。

 



西川慧

JB TOP50プロであり、現役のジャッカルスタッフとして勤務するアングラー。2018年はJB TOP50桧原湖戦にて悲願の初優勝を成し遂げた。リボルテージチームではリーダー的存在である。


 


加木屋守

バスボートから岸釣り、トーナメントからプロガイドまで幅広いスタイルで釣りを楽しむその姿は多くのアングラーの共感を集め、特に若年層からは支持を集めている。2019年よりJB TOP50シリーズに昇格したルーキーとして、この開幕戦への意気込みは並々ならぬものがあった。愛称はまーも

 


藤田京弥

2018JBマスターズシリーズ年間優勝、JB TOP50年間2位と第二戦優勝最年少記録JBジャパンスーパーバスクラシック優勝と、若干22歳ながら数々の記録を塗り替え、日本のバストーナメント界を席巻し続ける”The Genius(天才)”として。2019年よりジャッカルと契約し、リボルテージチームに加入。この七色ダム戦は昨年のディフェンディングチャンピオンとして下馬評でも優勝候補として注目された。

 

彼らがリボルテージのモノづくりやスタイルの表現者として活動していく。


キックオフは伝説のフィールドから


今回の舞台となる七色ダムは、関西を代表する人造湖として日本のバスフィッシング創世記から知られている。水色はクリアウォーターで、メインとなる北山川/西の川/大又川大会では禁止エリアで形成。日本国内のルアーで釣られたバスの最大魚である71cm/9140gもここ七色ダムでキャッチされている。


JB TOP50シリーズにおいて七色ダム戦といえばシーズン中盤の夏に開催されることが多いのだが、今大会は4月上旬でシーズン開幕戦という春のトーナメントとなった。前回の春の七色ダム戦といえば2014年4月に開催されているが、奇しくもこの大会は西川プロのJB TOP50デビュー戦であった。

 


2019年のフィッシングショーで話題をさらったリボルテージの初舞台と言うこともあり、取材陣からかなりの注目を集めた。本戦期間中も3名のいずれにもメディアの同船取材が入り、トップカテゴリーのJB TOP50シリーズでは若手となるチームメンバー全員が同じ試合でここまでクローズアップされることは近年稀に見ることで、リボルテージに対する期待度の大きさを否応なしに感じさせられる。この注目はプレッシャーとなるのか?それとも自信を鼓舞する起爆剤となるのか?



封印を解かれた”沈む虫”。さらに進化した"RV-Bug"


今大会で3人のタックルから外されることなくセットされていたのがRV-Bug 1.5”。いわゆる虫系ルアーにカテゴライズされるソフトベイトとしてリボルテージブランドよりリリースされる新製品で、藤田京弥プロが熱望したアイテムである。これまでの虫系ルアーといえば、ハードベイト/ソフトベイト共にフローティングが殆どであったが、トッププロの間で水面に出きらないバスを狙うための次の一手として密かに研究されていたのが沈むという要素を盛り込んだアイテムだった。

 

わずか1.5インチのコンパクトボディには様々な工夫が盛り込まれている。例えば、フォール時は水平姿勢で沈みながら脚がピリピリと明確なバイブレーションを発生させてその存在をアピールしたり、水平方向にスイミングさせた場合はテール部が微波動を起こす姿は虫というよりエビを連想させる。開発スタート時より"沈む虫"と呼ばれてきた、このRV-Bugはもはや虫系という特定のカテゴリーでは括れない。「バスが強く興味を示す様々な要素を含んだモノ」と表現するほうが正しいかもしれない。

 



話は逸れるが、この表現が決して大袈裟では無いことを実証する事例をご紹介しよう。それは2月のまだ冬の気配が色濃く残る七色ダムでの事。藤田プロと共にイメージムービーの撮影が行われた。
人気の無い冬の静寂なリザーバーのシャローを流している藤田プロの視界に入ったのは60cmクラスのビッグバス。低水温下でバスの活性は低く、いわゆる「難易度の高いバス」に対してとっさにアプローチしたRV-Bugにそのビッグバスがバイトしたのだ。

惜しくもこのバスはバラしたが、その光景を目の当たりにした撮影チームが「ちょっと上流部で真剣に釣りしてください」というリクエストをぶつけたところ、短時間で50cmオーバーを含む複数のバスをRV-Bugでキャッチするという事件が巻き起こった。


 藤田プロの類まれなるフィッシングスキルによる部分はもちろんだが、それを考慮したとしても2月の低水温の人造湖でこれだけ短時間にバスを仕留めたRV-Bugのポテンシャルの高さは驚愕すべきものである。その後のメディア取材などでも外さない必釣アイテムとして、チーム全員からますますの信頼を深めたのは言うまでもない。


2019年のトーナメントシーンでもっとも注目されているキーワードのひとつである"沈む虫"。しかし、RV-Bugの完成度はライバル達のさらにその先を進む次世代モデルと呼べるだろう。

 

イメージを具現化する操作性。求めたのは理想のロッド

ルアーと同様に注目を集めたのはリボルテージのロッド群。ティップ、バットからグリップエンドまでハイテーパーの大口径ブランクスルー構造をした個性的なロッドがズラッとボートデッキに整列した。

 

彼らがロッドで重視したのは各モデルの用途にあわせ、イメージを正確に具現化できる操作性

 

例えば、10m超のボトムの起伏を丁寧に舐めるようにトレースする。あるいは、倒木周りで水中の枝にルアーを軽く引っ掛けながら一点で誘い続ける。また広大なシャローでクランクベイトやスピナーベイトの泳層を完璧にコントロールするなど、用途に合わせた性能を研ぎ澄ませ、極限の状況下において集中力を切らせることのないハイレベルの操作性を徹底的に求めた。

 

その操作性を具現化するために必要だったのがB2-MXGP-BOOSTERという構造や設計手法であり、従来のロッド設計において一般的ではない技法も検証し、優れているものは積極的に取り入れてテストを繰り返した。その結果完成したのが彼らの要求を満たす、唯一無二のロッドだったのだ。

 

また設計や開発時からその釣りをする状況が明確に分析されているからこそ、ロッドとルアーを同時進行でブラッシュアップし、高次元かつベストなセットアップを完成させる。ロッドはロッド、ルアーはルアーと別として考えるのではなくセットアップして提案する。すべてにこれまでの常識にとらわれない姿勢こそリボルテージの思想そのものだ。


今大会では、藤田プロの右腕であるシャープな操作性が際立ったソリッドティップの"REV-S61UL-ST"を始め、全長6.9ftのややロングレングスでありながらEXファストアクションのベイトフィネスロッド"REV-C69L+"、ベイトフィネス対応ソリッドティップモデル"REV-C66M-LST"を始めとしたトーナメントスペックモデルを中心に、さらにまだ我々も情報を得ていないプロトモデルも見受けられた。進化し続ける彼らの釣りに合わせて、ロッドとルアー開発から目が離せない。

 


七色ダムを席巻した黄色い旋風


大会初日、好スタートを切ったのはJB TOP50シリーズのデビュー戦となった加木屋プロ。スポーニングを意識してシャローに上がってくるバスに狙いを絞り、初日はナイスサイズ3匹ながら3,878gで暫定5位の好スタート。スポーニングを意識してシャローに上がってくるバスに狙いを絞り、ヤミィノーシンカーやストレートワームのドロップショットリグなどをローテーションし、最終は総合17位でフィニッシュ。

 

*加木屋プロの3日間の戦いは釣りビジョンにてご覧いただけます。

 
昨年の覇者でもある藤田プロは今大会屈指の激戦区"北山川上流"に時間を費やした。このエリアはビッグバスは居るもののバイトに持ち込むことが非常に困難で、クリアウォーターでのサイトフィッシングによほどの自信を持っている者以外は尻込んでしまうエリアだ。実際にこのエリアは3日間を通して藤田プロを始め、サイトマスターの異名をもつ加藤プロ、優勝者の三原プロや準優勝者の山岡プロなど錚々たるメンバーがしのぎを削った。上の1枚は北山川最上流部をチェックする藤田プロ。その後方の岩が水面に顔を出す最上流部付近にステイするのは加藤プロ。まさにジャッカルを代表する2人のサイトフィッシャーマンの対決である。

そんな藤田プロは初日はプラクティスで強烈だったRV-BUG 1.5"のパターンの印象に囚われ21位と出遅れたものの、掴んだヒントを基に戦略を再構築し、2日目と3日目に猛チャージをかけ総合6位に入賞。その詳細は つり人社のsiteBに掲載された同船レポートをご覧いただきたいのだが、ヒントを掴んでからの独自の試合展開と極限のプレッシャーがかかる状況下でもブレないメンタルの強さは、まさに”The Genius”と呼ぶに相応しい。

 

そして、チームでトップとなったのが西川プロ。初日20位と藤田プロと並んでの中盤グループからのスタートだったものの、2日目フリックシェイクで大幅にジャンプアップし単日3位となる5,727gを持ちこみ、さらに最終日もリミットを揃え総合5位でフィニッシュ。


*西川プロの3日目の様子はルアーマガジン 2019年6月号のトーナメントレポートに掲載されています。


JB TOP50シリーズというトップカテゴリーにおいて、チームデビュー戦で3名全員が決勝進出、さらに2名がトップ10カットというシーズン開幕戦で絶好のスタートを切ることができたのは、彼らの弛まぬ努力とそれを支えるジャッカルとの取り組みが結実した結果といえる。しかし、これはスタートであり、リボルテージの活躍はまだ始まったばかりなのだ。


〜続く〜