PEKETAIL TIDEPEPPER 2″ ペケテールタイドペッパー誕生
愛媛の石川(@hitomame_)です。
ながらくストレートワーム(プロト)として紹介していたワームが、ペケテールタイドペッパーという名称で2022年11月にリリースすることになりました。
今回は、その「PEKETAIL TIDEPEPPER 2” ペケテールタイドペッパー」の開発経緯やなぜこのカタチに至ったのかを紹介します。
こだわったのは“繊細”
ペケリングやタイドカーリー、アミアミといったジャッカルを代表するアジングワームは、リブ感のアピールや抵抗感でレンジを入れたりと、アジにリブやボリュームで興味を惹かせるワームのラインナップ。
もう少しアピール力を抑えたワームが欲しいとリクエストし、ペケリングを継承した形状を細身ボディと細かいリブ間でボリュームを落とし、硬度も柔らかく食わせに特化した「ペケリングタイドMAX」が誕生し、アプローチの幅が広がりました。
そして、ペケリングタイドMAXが店頭に並びだした2021年冬、もっと繊細かつオートマチックに魚を釣ることができないかと考え、新たなルアーの開発をスタートしました。
意識したのは“繊細にアプローチをかけてくれる”こと。
いくつかイメージしていたものをリクエストし、あがってきたサンプルをチェックしながら、その中からリブ無しボディのストレートワームが繊細にアプローチが可能と感じ、具体的に開発を進めてゆきました。
繊細さとアピール力の融合
リブを無くしたことで、ペケリングやペケリングタイドMAXよりさらに繊細なアプローチが可能になりましたが、真っ直ぐなピンテールではアピール力や波動が小さすぎるという課題に直面することに。
ボリューム&アピール力をアップするにはどうするか?を考えた結果、ボディ形状はそのままに“クロステール”という結論に至りました。
クロステール形状にしたことで、課題をクリアしつつ、適度な抵抗とスイミング姿勢に安定感をもたらすことができましたが、微波動をオートマチックに出せるピンテールをどうしても残したく、ここからどうにかしてクロステールを真っ直ぐにしてピンテール化するため、ジャッカルの開発スタッフと二人三脚で何度も試作と実釣テストを重ねてゆくことになります。
いくつかサンプルを作り、テール根本部分をペケテール化し、そこから徐々にピンテール化していきストレートワームにする形状に。テール根本に重さを乗せることで、軽い力で微波動を生み出し、竿の操作をしなくてもテールがしっかりと仕事をしてくれるようになりました。
アジングが難しく感じる理由として、誘いを入れてレンジキープをする際にレンジを外してしまったり、動きを大きくしてしまったりということがあげられます。
ペケテールタイドペッパーは、繊細なストレートで感度を出し、手元での動きがわかりやすく、オートマチックに微波動で魚を釣ることができるという、僕の理想通りのアイテムになっていきました。
また、ボディ形状も台形の形状にすることで、テンションフォール時に受ける面を広くして繊細だけど、スローに潮に乗せる形状に仕上げました。
ステイ時にもゆらぐほど繊細なピンテールは、自発的に誘い続け、ゆらぎの強弱で喰わせの間を作り出します。
ジャストサイズの2inch
サイズにもこだわりました。
最近釣り場も少なくなっていく傾向でどのエリアでも激戦区し、アジ1匹の価値も上がってきています。
魚のサイズに関係なく「とりあえずアジを釣りたい」という思いを叶えたく、通年使えるシンプルなワームを意識しました。
アピール力を重視してボリュームあるワームを使う事も悪くないですが、少ない群れのレンジにリグが入っていないと本当に食わない時があるんです。
特に、大阪湾でのボトムや中層の釣りをしている際に微妙なレンジに流しこむ時など、ボリュームあるワームでは不規則にレンジが浮き上がったり、感度が鈍くなると感じるケースが多く、ボリュームとアピール力をギリギリまでテスト・検証を重ねました。
大きめサイズではラインを張ると食わないシチュエーションなど、難しい状況下でも食わなかった魚も口を使わせることができたのが、ジャストサイズの2inchでした。
こだわりのカラー(新色)
ペケリング、アミアミなど既存ラインナップの新色として、すでにリリースされていますが、ピーチサワーとヒトマメパールについてもこだわりをもってプロデュースしたのでここで紹介させていただきます。
ピーチサワー
定番でもあり実績の薄いピンクカラーをベースに、細かなピンクラメとグロードットを入れたカラーです。
繊細さとアピール力を兼ね備えており、ナイトアジングのど定番カラーに仕上がりました。
クリアラメ系のワームと使い分けると反応が分かりやすく、乱反射を嫌うけどラメがある方が反応がある時。ギラギラしないハーフソリッドだからこそのラメの輝きがアミやプランクトンを連想させます。特に冬〜春のアミパターン時にクリアラメとのローテーションが効きます。
ひとまめパール
デイゲームや・マズメ時にイチオシのカラーです。
ケイムラパールボディはべイトフィッシュを連想させるカラーでもあり、回遊系の魚には目に留まりやすいカラーになっています。
ラメには偏光ラメを採用し、見る角度により様々な色に光るのでそのエリアに溶け込むラメ感を演出します。
ナイトゲームでは白い常夜灯化では爆発的に釣果を生み出す色になっています。釣れるんだけど連発できないそんな時にぜひ使ってもらいたいカラーです。
PEKETAIL TIDEPEPPER 2”
PEKETAIL TIDEPEPPER 2” ペケテールタイドペッパーは、 ナチュラルにターゲットの口を使わせる弱い波動が持ち味で、アミパターンからマイクロベイトパターンなど繊細な釣りに対応します。
関西では大阪・和歌山・兵庫、四国では愛媛そして九州では大分と様々なエリア、そのエリアでのパターンでテストして、磨き上げました。
ボディ・サイズ・カラーもどのエリアでも対応できる自信のあるワームに仕上がっています。
PEKETAIL TIDEPEPPER 2” ペケテールタイドペッパー
2022年11月発売予定です
店頭で見かけたら、是非お手にとってみてください。